そしてそんなトイプードルよりもさらに小さなティーカッププードルも最近は人気が出てきています。
ただ、人気があるから、小さくて可愛いからという理由だけで安易に飼育を始めるのはおすすめできません。
今回はトイプードルとティーカッププードルの違い、ティーカッププードルの特徴などについて紹介していくので、飼育を検討しているならば、しっかりとした知識を頭に入れておきましょう。
ティーカッププードルってどんな犬?
ティーカッププードルはその名の通り、ティーカップに収まるほど小さな体のプードルです。
ティーカッププードルの名が一躍有名になったのは、十数年前にアメリカで発刊された雑誌に掲載された一枚の写真でした。
小さなカップにすっぽりと入った可愛らしいティーカッププードルの姿は大反響を呼び、瞬く間に世界中にその名を知らしめたのです。
ティーカッププードルという呼び名も一般的にはなって認知度も十分ですが、実は犬種として正式に認定されているわけではありません。
ティーカッププードルの歴史はまだとても短く、犬種としてサイズが固定化されていないため、現段階ではあくまでもトイプードルの中でも特に小さな個体という扱いです。
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ティーカッププードルは身体は弱い?
ティーカッププードルと言えば、小さな見た目からも体が弱いと思われがちです。
確かにブーム直後は無理な繁殖による近親交配などで身体の弱い子も多かったのですが、近年では以前に比べると繁殖も安定しており、身体の強さに顕著な差はありません。
ただし、ブリーダーやショップによっては、より身体の小さい子として販売するために、ご飯の量を極端に減らすなどして子犬の成長を抑えている場合もあります。
そういった個体は幼少期の栄養不足が影響し、成犬になっても身体が弱いまま…ということも。
このような懸念もあるにはあるのですが、そこはしっかりと信頼できるブリーダーやショップを見極めた上で購入するようにしてください。
ティーカッププードルとトイプードルの違い
現在、正式犬種として認定されているプードルのサイズは「スタンダード」「ミディアム」「ミニチュア」「トイ」の4種です。
ティーカッププードルは「一番小さいプードル」ではなく「トイプードルの小さい版」として紹介されることが多いですが、これは間違いではなく、実際にトイプードルの中でもより体の小さいものを、現時点ではティーカッププードルと呼んでいるのです。
トイプードルのサイズは体高24~28㎝、体重は3kg前後。
関連記事:人気No1のトイプードルは毛色で性格が違う?カットの種類と寿命の長さ、子犬の値段は?
これに対して、トイプードルの中でも体高23㎝以下、体重2kg以下(目安)のものがティーカッププードルとされることが多くなっています。(少なくともブリーダー界隈ではこれが一つの基準となっています)
このように、ティーカッププードルとトイプードルは何かと比較の対象にされがちですが、実際の両者の違いは「大きさ」のみです。
大きさ以外の見た目や性格・性質などに大きな差はありません。
また、下記では6種類のプードルを紹介していますが、今回のティーカッププードルとタイニープードルは非公認です。
関連記事:6種類に分かれるプードル!性格、身体の大きさ、それぞれの特徴は?
価格が高い子を選ぶべき?
ティーカッププードルと言えば、何よりも「小ささ」がウリです。
しかし、ティーカッププードルはまだ歴史が浅いため、公認犬種でもなくサイズの固定化も不安定ですから、安定して身体の小さな個体を繁殖させられるわけではありません。
そのため両親の血統などを鑑みて、成長後もそれほど大きくならないと予想される子の方が、価格はグンと上がります。
体重が1kgを超えないと予想される「マイクロティーカッププードル」、「ナノティーカッププードル」などは、100万円近い値が付くこともあります。
また、マイクロやナノほどではなくても、より価格が高い子の方が安心して購入できるという一面はあります。
小さなティーカッププードルをより確実に繁殖させるためには、両親の血統、妊娠・出産時・生後のケアなどが重要になりますから、より手間とお金が必要。
すなわち、しっかり手間をかけられた子のほうが必然的に値段が高くなる、ということです。
ただし、これも確実にそうだというわけではなく、高い値段で購入しても結果的に大きくなってしまう個体も当然ながらいます。
そこは頭に入れておかなければいけません。
逆にあまりにも価格が安すぎる子は、何かしら問題を抱えていたり、普通のトイプードルに栄養を与えず小さく見せているだけの場合もあるので、注意してください。
大体の相場はティーカッププードル30~50万、トイプードル20~30万といったところです。
例外もありますが、目安として覚えておいてください。
まとめ
ティーカッププードルは小ささがウリではありますが、あまりそれにこだわりすぎるのも良くありません。
子犬の段階では確実に小さな身体になるかどうか、ということは誰にも分かりませんから、どんなに血統や環境を整えても大きくなってしまうことはあります。
たとえ身体が大きくなろうとも、気にせずに可愛がれる!という覚悟を持って、飼育してくださいね。