しつけは子犬の段階で行うべきとされていますが、中でもトイレトレーニングは特に早い段階で行う必要があります。
正しいしつけ、トレーニングが出来れば犬もしっかりと応えてくれるものですが、初めて犬を飼う方にとっては難しい問題もあるかと思います。
・基本的な手順
・方法が分からない
・心構え
・接し方
等々。
今回はそんな方のためにトイレトレーニングの方法、さらにはしつけについて紹介していきたいと思います。
トイレトレーニングが出来ていないと、排泄の度に掃除や片づけ等やらなければいけないことが出てきますし、開始時期が遅いと完了までに要する時間も長くなってしまいます。
なるべく早い段階で開始してください。
トイレトレーニングの開始時期はいつが理想?
トイレトレーニングを始めるタイミングは、「犬を家族に迎えたその日」からです。
自宅に一歩入ったら、即スタートと覚えておきましょう。
たとえば、自宅に来てから最初の2、3日は、失敗は仕方ないと思い大目に見ているとしましょう。
4、5日経ち、徐々に新しい環境にもなれ、自分の名前を覚えたころに、「さあ、今日からトイレのしつけを始めよう」と飼い主が思い立っても、子犬はそのタイミングを理解できません。
昨日までは、トイレに関して誰からも叱られなかったはずが、今日から突然叱られるようになるのですから、その変化に戸惑い、かえって混乱をしてしまうのです。
成犬は遅い?
最近では、犬の里親制度も定着し始め、成犬になってから家族に迎えたというご家庭も多いものです。
成犬の場合の何よりの不安材料は「しつけ」でしょう。
成犬でもしつける事が出来るのか?
スムーズにいかず、愛犬にストレスを感じさせないか?
不安に思う気持ちは十分に分かりますが、このような心配は一切無用です。
犬は脳科学の観点からも、何歳になってからでも新しい事を覚え、理解、行動出来る事が証明されています。
特に、成犬の場合は子犬と違って、物事の理解力が高いので、教えた事を一度で覚えるというようなスムーズなケースも多いほどです。
しつけ方法
トイレのしつけを成功させるポイントは褒めるタイミングと叱るタイミングです。
犬は脳の構造上、物事が起こって3秒ほどしか記憶が持たない動物です。
もし、トイレシーツの上で、きちんとトイレが出来、3秒以内に家族に褒めてもらえると、トイレが成功したから褒めてもらえた、ご褒美がもらえたと理解できます。
しかし、何分も時間が経ってから褒められても、叱られても「なぜか?」を理解する事が出来ないのです。
特に、失敗の場合はこの点に注意が必要です。
いつしたのかわからないトイレの失敗を後になってから、どんなに厳しく叱っても、犬は飼い主が怒っている事は理解できても、自分に対して、なぜ怒っているのか理解できないのです。
つまりは叱る意味が全くなく、愛犬もストレスしか残りません。
お互いの信頼関係にも繋がり、しつけどうこう以前の問題にもなりますので、叱る際には注意してください。
具体的な方法
子犬のトイレのしつけをするには、子犬のトイレのタイミングを理解してあげましょう。
生後3カ月くらいまでであれば、食事や水を飲んだ後、5分以内にはトイレをしてしまいます。
サークル内にトイレトレーが置かれている場合には、この直後のトイレが終わるまで見届ける事がベストです。
トイレシーツの上で「直後のトイレ」が出来たら、3秒以内にご褒美のオヤツやドッグフードを1粒あげましょう。
そして、サークルから出し、自由に遊ばせてあげます。
サークルを使用していない場合には、食事はトイレの付近でさせます。
トイレ付近に囲いを作り、決められた場所でトイレが出来たら、ご褒美、自由行動と進めます。
遊びの最中でも5~10分おきには、トイレの近くまで戻るようにし、トイレをシーツの上に立たせてあげましょう。
トイレシーツの上に立つだけで感覚を思い出し、徐々にトイレが出来るようになっていきます。
トイレトレーニングで気を付けるべきこと
トイレトレーニングで気を付けるべきことは、「現行犯でない場合は叱らない」という事です。
このパターンで最も多いのが帰宅した時。
履を脱いで部屋へと上がると、おしっこしていたという経験を持つ方も多いのではないでしょうか。
当然、3秒以内にしたなんてことはありえないですし、前述の通り、この時に叱っても全く意味はありません。
掃除をする、臭いが染み付く等、感情的に叱りたくなってしまうかもしれませんが、犬自身が理解出来ない以上、無意味であり、単に恐怖心をあおるだけなのです。
まとめ
以上がトイレトレーニングのしつけ、方法になります。
トイレトレーニングとなれば、飼い主としても、どうしても力が入ってしまいがちですが、ご覧の通り、特別難しいことは何もありませんし、「3秒以内」というタイミングさえ上手に活用できれば、思わぬうちに完璧になってしまうものです。
トイレをなかなか覚えてくれない原因は、もしかしたらタイミングのずれがあるのかもしれません。
余計なことは考えず、楽な気持ちで取り掛かってみてください。