アフガンハウンド イタリアングレイハウンド ウィペット サルーキ ボルゾイ

上品でセレブ感が魅力の細い犬種5種類~大きさ、被毛など特徴は様々

身体が細い犬と聞くと、どんな犬種を思い浮びますか?

長い手足にすらっとした細い体つき。

他の犬種にはない上品さを持っている彼らに魅了されている人は大勢います。

一度は飼ってみたい憧れの犬種たち…今回はそんなセレブリティ溢れる犬たちを見ていきましょう。

一見、同じように見えるかもしれませんが、大きさや被毛といった見た目以外にも性質に関しても異なり、それぞれに違った魅力がたっぷり詰まっています。

スポンサーリンク

身体が細い犬種ならではの魅力

身体が細い犬種の最大の魅力と言えば、やはりその「美しさ」でしょう。

日本では手足が短く、ぬいぐるみのような犬種が人気です。

柴犬、トイプードル等は最たる例で、昔から「可愛い犬」に注目が集まっていました。

それに対し、細い犬は「かっこよさ」にスポットが当たります。

走っている姿から醸し出される優雅さ、凛とした上品なたたずまいは彼らにしか見られず、見るものを魅了します。

また、その姿に見合った聡明さや従順さを持ち合わせている犬種が多いのも、魅力的なポイントと言えるでしょう。

日本では飼育頭数は多くない

前述のとおり、日本ではやはり柴犬やトイプードルのようなぬいぐるみのような犬が選ばれる傾向があります。

各家庭の居住環境が狭く、小型犬に人気が集まるのは当然のこととも言えます。

どちらかというと、マイナーな部類に含まれることが多い細い犬種たちですが、ひと昔前からとある犬種が健闘しています。

イタリアングレイハウンドです。

イタリアングレイハウンド

通称、イタグレとも呼ばれるイタリアングレイハウンドは今回、紹介している犬種の中では最上位の人気を誇ります。

陽気で愛情豊かな性格で飼い主家族に懐きやすく、短毛種であることから手入れにかける時間も短く済むため、国内でもそこそこの人気があります。

体重:5kg前後、体高:35cm前後

運動が大好きで毎日の散歩はもちろん、休みの日は走り回る機会を作ってあげたいところです。

イタリアングレイハウンドを飼育する上で気を付けたいのが寒さに弱いという点。

被毛が極端に短いので日本の冬の寒さは注意が必要です。

冬場は服を着せたり、暖房器具の使用、さらには散歩の時間を考慮してあげるといった防寒対策が求められます。

また、脂肪が極端に少ないため、股関節周辺の怪我にも気を付けてあげる必要も。

原産地:イタリア
大きさ:体高32~38㎝、体重 5kg前後

関連記事:細みの小型犬、イタリアングレーハウンド(イタグレ)の被毛の特徴と性格~寿命、子犬の価格は?

ボルゾイ

borzoi001
小さな顔にすらりと伸びた長い手足、そして美しい毛並み。

どれをとってもセレブ感あふれる上品さを持っているのがボルゾイです。

ボルゾイというのはロシア語で「俊敏」という意味であり、その名の通り長い手足を活かして走るスピードは何と時速50km。

かつては”狼狩り”の猟犬として活躍していたと言われています。

性格は聡明で人にも従順であり、体全体で愛情表現をするようなことは少ないですが、人のそばにそっと寄り添うような懐き方をします。

ただし元々は猟犬であったため好奇心は強く、外では様々なものに興味を示して落ち着かなくなることも。
足の速さや運動能力の高さから、目を離すと大事にもなりかねないので、しっかりとしたしつけが必要です。

原産地:ロシア
大きさ:体高68~85㎝、体重27~45kg

関連記事:高貴な大型犬、ボルゾイの飼育方法~性格的に飼い主になつく?走る速さは世界最速!

ウィペット

whippet002
単に細いというよりは、”無駄な肉のない身体”という方がしっくりくるのがウィペットです。

スムースコートのおかげで、流線型の体型や細いながらも筋肉質な手足がより美しく魅力的に映ります。

見た目通りのアスリートタイプで走るのが速く、ドッグレースなどでも活躍します。

活動的な部分が強いですが、性格は穏やか。

時に吠えない犬なのでは?と思われるほど滅多に吠えません。

また単に従順なだけではなくとても献身的であり、小さな子供にも優しいので、子供がいる家庭でも飼いやすいでしょう。

ただし運動量はとても多いので、散歩は一日に2回、時間がある時はジョギングをしたりドッグランへ連れて行って、思いっきり走らせてあげなければなりません。

似ている犬種にイタリアングレイハウンドと比較されることが少なくありません。

違いやそれぞれの特徴や見分け方に関しては下記の記事で紹介しています。

関連記事:イタリアングレイハウンドとウィペットの違いとは?見分け方はある?

原産地:イギリス
大きさ:体高41~51㎝、体重13kg前後

関連記事:ウィペットの飼育は運動量確保がポイント!性格、寿命、大きさは?

スポンサーリンク

サルーキ


サルーキは飼育犬の中では最も古い歴史のある犬種であり、その血統はなんと7000年前まで遡ります。

絹のように滑らかな被毛は耳や尾の部分のみ長くなっており、まるで神様が作り出した芸術品。

その神秘的な美しさから、「犬は不浄のもの」とされていた時代においても、神の遣いとして崇められていた歴史があるほどです。

運動能力は非常に高く、走行の際のトップスピードは時速70kmに達するとされるほど。

かつては「ガゼル」を狩るのに用いられていたことから、別名「ガゼル・ハウンド」とも呼ばれていました。

頭が良くしつけもすぐ覚えますが、自立心が高く自由を求める性質があり、納得がいかないと頑として従わないことも。

またケージに入れられたり常に鎖でつながれているような状態を非常に嫌います。
室内や庭での放し飼いが望ましいでしょう。

原産地:中東
大きさ:体高58~71㎝、体重20~25kg

関連記事:歴史上、最も古い犬種サルーキってどんな犬?身体の大きさ、性格、購入価格を紹介

シルケンウインドハウンド

シルケンウインドハウンドは、上記で紹介したボルゾイやウィペットを掛け合わせて作られた比較的新しい犬種です。

見た目はウィペットのような流線型の体型を受け継いでおり、身体の大きさはボルゾイよりも一回り小さくなっています。

中型犬であるシルケンウインドハウンドは、そう広くない室内でも飼いやすい犬種を目指して作られました。

大型犬のボルゾイに比べ、飼育のしやすさは劇的に改善されており、飼育スペースの問題でボルゾイが飼えない…という人にはピッタリの犬種といえます。

性格はとても友好的で人に良く懐き、警戒心も薄いです。
まだペットとしての歴史は浅い犬種なので、国内での流通量は少なくあまり見かけることはありません。

原産地:アメリカ
大きさ:体高47~60㎝、体重10~25kg

アフガンハウンド


「優雅」「気品」「華やか」などという言葉はこの犬のためにあるのではないか、と思わせるほど美しいアフガンハウンド

長く美しいロングコートは、後から見るとまるで人間の女性のようです。

その美しさからヨーロッパではショードッグとして人気を博しましたが、じつは元々は先ほど登場したサルーキを祖先に持つ猟犬だったりもします。

そのため優雅な見た目とは裏腹に、好奇心旺盛でマイペース、自立心が強いため意に沿わない命令には絶対に従わない頑固さを持っています。

時に「世界一頭が悪い犬」と言われることもありますが、決して知能が低いわけではありません。

とはいえ、飼育面という部分ではかなり難易度が高い犬だったりもします。

また、アフガンハウンドは現在でも猟犬として扱われている国もあり、個体によっては狩猟本能が強く残っている場合もあります。

原産地:アフガニスタン
大きさ:体高63~74㎝、体重20~27kg

関連記事:美しい犬種、アフガンハウンドの被毛の特徴と日頃の手入れ~寿命、子犬の価格は?

関連記事:古い歴史を持つアフガンハウンドの飼育方法~性格、被毛の特徴と色、大きさ、寿命は?

まとめ

上記のような身体が細くて美しい犬というのは、いずれも日本国内ではなかなか目にすることのない珍しい犬種です。

馴染みが薄く、同じように見られることもあるかもしれませんが、実際にはそれぞれで特徴は異なりますし、魅力も多様です。

身体が大ききかったり、かなりの運動量が必要になるため、簡単に飼育できるわけではありませんが、小型犬にはない魅力は沢山あります。

目にする機会があれば、実際に触れてみてください。
飼わずとも、その魅力がすぐに伝わるはずです。

スポンサーリンク

関連記事



-アフガンハウンド, イタリアングレイハウンド, ウィペット, サルーキ, ボルゾイ

© 2023 ~ワンライフ~ 犬との暮らし、しつけ、飼い方、生活情報など