近年、豆柴やティーカッププードルといった元々いる犬種を小型化した犬が人気を集めていましが、このティーカップポメラニアンは、その名の通りポメラニアンを小さくした犬を指します。
今回は、
ティーカップポメラニアンってどのくらいの大きさなの?
ポメラニアンとの違い
飼育は難しいか?
といった部分を掘り下げて紹介していきたいと思います。
目次
まだまだ歴史は浅いティーカップポメラニアン
ティーカップポメラニアンは海外セレブが飼っていたり、携帯電話のCMなので話題となった白いポメラニアンの存在によって知られるようになりました。
今でこそティーカップポメラニアンという名で呼ばれていますが、豆柴やティーカッププードルと同じく、正式な犬種として認められているわけではなく、血統はあくまでポメラニアンになります。
健康なままで、より可愛く小型サイズに、というのを目指して作出されているティーカップポメラニアンですが、
まだまだ歴史が浅く、安定して作出できているは言い切れませんが、豆柴やティーカッププードルのように今後「ティーカップポメラニアン」の存在が認知され、多くの家庭で飼われる可能性は十分にあります。
ただ、安定して作出できない上に、この手の小型化された犬というのは様々な分野で賛否両論あるため、正式な犬種として認められるのは現状、難しいとされています。
そもそもポメラニアンってどんな犬?
ティーカップポメラニアンについて紹介する前に元の犬種であるポメラニアンについて紹介しておきましょう。
ポメラニアンはスピッツ族の犬種のひとつであるサモエドが祖先犬と伝えられ、東欧のポメラニア地方でやや小型化されたものが、18世紀以降イギリスで愛好され、さらに19世紀の中頃から小さいタイプが流行し今日のポメラニアンサイズに固定されました。
関連記事:ポメラニアンってどんな犬種?性格、被毛の特徴、寿命の長さは?
ポメラニアンの標準サイズ
体高:18~22cm
体重:サイズに相応しい体重でなければならない。1.9~3.0kgを理想とする。
もともとポメラニアンという犬は、大きかったものを時代とともに小型化してきた歴史があります。
現在のポメラニアンはスタンダードでも体高は20㎝前後。
これは500mlのペットボトルの高さに相当しており、理想体重も1.8~3.0Kgと超小型犬と呼ばれることもあります。
巷でよく見かけるポメラニアンは毛吹きの良さで大きく見える場合もありますが、骨格自体がスタンダードのサイズよりも大きいポメラニアンは多くいます。
今回のティーカップポメラニアン誕生の発端はこの標準サイズの中でも小さい子を作出しようという動きによるもので、中には2.0kg未満の子が生まれることもあれば、5.0kgを超えてくるような子も多くいるのが現状です。
ちなみにドッグショーなどに出るような個体は体重2.0kg前後、体高も20cm未満になるわけですが、このような子を安定して作出するのは経験が多い専門家でも難しいとされており、今後、安定した作出が出来るようになるかというのは難しい部分があります。
ポメラニアンはサイズに幅がある犬種
ポメラニアンは実は体格に差が出やすい犬種です。
ポメラニアンの中には、体重が5kgを超えるサイズの個体もいます。
ブリーディングの過程、過去にどのようなポメラニアンが関わったかが関係します。
体の大きなポメラニアンを親に持つ場合は、当然、遺伝により標準よりも大きなサイズに成長することがあります。
親が小柄でも、祖父母やそれ以前の代に大きなポメラニアンが関わっている場合は、大きいポメラニアンに育つ可能性があります。
ポメラニアンは特にこのサイズ幅が広い犬種と言われています。
先に述べた通り、小さい子を安定して作出するのが難しいのには、このような理由があります。
ティーカップポメラニアンは飼育しやすい
ティーカップポメラニアンはやはり飼いやすい犬です。
ポメラニアンは無駄吠えが多いと言われていますが、ティーカップポメラニアンは吠えていても赤ちゃんのような声で声量はそこまで大きくなくむしろ可愛く思える鳴き方です。
集合住宅や近所同士が近いお宅でもほとんど問題にはなりません。
また、身体が小さいというのは日々、飼育する上でも非常に楽で、成犬になっても楽に抱き上げることができますし、飼い主として負担になるようなこともほとんどありません。
ティーカップポメラニアンってどんな性格?
自立心は高くべったりと依存するタイプでもありません。
ドライな性格ではありますが、一緒におもちゃで遊んだり出かけたりするのは大好きです。
とても小さな体でちょこちょこと駆けまわったり、いっぱい遊ぶ姿には間違いなく癒されることでしょう。
体が小さい分、少し動き回ると疲れて休んで寝る姿はまるで仔犬のようです。
身体の大きさ
正式な犬種でないことから、ティーカップポメラニアン自体に正しいサイズというのはありません。
成犬になった時点での大きさが、体重が約1.8kg~2kg、体高が20cm未満に収まっていればティーカップポメラニアン、時に極小ポメラニアンと呼ばれています。
寿命
寿命は12~15歳になります。
ティーカップポメラニアンのような正式犬種ではない身体が小さい犬というのは、生まれつき弱く、病気になりやすかったり、寿命が短いとされていましたが、現状ではそういったことはあまり聞かれなくなってきています。
特にティーカッププードルの人気が出てきた頃からは無理な交配もなくなり、元の犬種と比べても寿命が極端に短くなるようなことはなくなりました。
ただ、サイズが小さい分、ソファから飛び降りるなどの骨折や脱臼にはより気を付けたいところです。
人間にとっては何気ないものがティーカップポメラニアンにとっては負担になることが沢山あります。
価格
ティーカップポメラニアンの価格ですが、18~45万円あたりが相場になります。
ティーカップサイズのポメラニアンは供給に対して需要が極端に多く、スタンダードのポメラニアンより販売価格は高くなります。
白やクリーム色といった人気の毛色だと、さらに価格が上がる傾向があり、時に50~100万円に近い価格になることも稀にですが、あります。
まとめ
ティーカップポメラニアンは、ポメラニアンスタンダードサイズの中でも最も理想とする体重を持ったポメラニアンです。
なかなかこのサイズのポメラニアンを見かけることはないですが、ぜひドッグショーや様々なペットショップ、ブリーダーのところへ足を運んで色々なポメラニアンを見てほしいと思います。
ポメラニアンの魅力にますます引き込まれること間違いないです。