シュナプーはトイプードルとシュナウザーを親に持つミックス犬です。
ミックス犬の中では特に人気があり、ペットショップでも度々、目にすることが増えてきました。
今回の記事ではシュナプーの顔つき、体型、被毛などの見た目から性格について、シュナウザーとトイプードルのどちら寄りかに焦点を当てて紹介していきたいと思います。
目次
シュナプーはトイプードルとシュナウザーのミックス犬
シュナプーはその名の通り、トイプードルとシュナウザーのミックス犬です。
時にプーシュナ、英語圏ではシュヌードルと呼ばれることもありますが、日本では主にシュナプーと呼ばれ、ペットショップでもそれ以外の名前で表記されることはほとんどありません。
シュナウザーと一言で言ってもミニチュア、スタンダード、ジャイアントの3つのタイプに分かれますが、国内でシュナプーの親犬に選ばれるのは主にミニチュアシュナウザー。
これはもう片方の親犬のトイプードルと同サイズであることに加え、国内では身体が小さい方が好まれるという背景もあります。
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シュナプーに限らず、日本で人気のミックス犬といえば大半は小型犬に分類されます。
逆に海外ではスタンダード・シュナウザーが選ばれるケースもあり、やはり飼育環境が大きく影響しています。
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どちらに似ている?
トプードルとシュナウザーを親に持つシュナプーですが、外見、性格など、どちらの犬種に似ているのでしょうか?
下記ではこれらに重点を当てて見ていきましょう。
・被毛と抜け毛
・大きさ
・性格
シュナプーの見た目
どちらの遺伝を多く引き継ぐかによって、見た目の印象が異なる犬種でもあります。
トイプードルもシュナウザーも飼いやすい犬種であり、シュナプーも両親譲りの人懐こく甘えん坊な性格なので家庭犬としてのポテンシャルも高く、最高のパートナーとなってくれます。
まず、シュナプーの特徴といえば、眉毛やひげのような被毛、耳の付け根が立ち耳で先の部分が垂れた「ボタン耳」というシュナウザーの特徴を色濃く受け継いでいることから、完全にシュナウザー寄りといえます。
口元もテリア系の特徴であるガッチリしたマズルが遺伝することが多くなっています。
体つきはトイプードル譲りの長い脚や細さが遺伝することが多く、シュナウザーよりもスラッとした体型をしています。
また、被毛のボリュームがあるので、トリミングで様々なカットをすることができます。
カットの仕方によってもトイプードルとシュナウザーのどちらに似るかが大きく変わってきます。
被毛の特徴と抜け毛
トイプードルもシュナウザーもどちらも巻き毛ですが、シュナウザーがゆるめのカールなのに対して、トイプードルはやや強め。
そんな両親を持つシュナプーの被毛ですが、トイプードル寄りの強めの巻き毛になることが多いとされています。
ただし、毛質自体はやや柔らかく、シュナウザーの遺伝を引き継いでいます。
被毛のカラーについて、シュナウザーの基本カラーは白・黒・グレーと白のソルト&ペッパー。
対するトイプードルもレッド・アプリコット・ブラック・シルバー・ホワイト・クリーム・ブラウンと種類が豊富なので、シュナプーのカラーも白・黒・シルバー・アプリコット・ブラウンなど様々なバリエーションがあります。
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両親のカラーによって変わってきますし、個体差が非常に大きいとされています。
特に被毛がレッド、ブラウンで顔つきがシュナウザー寄りとなると、かなりの個性が際立ちます。
生まれてくる確率的に、「まさに我が家だけの子」といった印象になるはずです。
大きさ
トイプードルは体高約26~28cm、体重約3~4kgの超小型犬です。
それに対して、シュナウザー(ミニチュアシュナウザー)は体高約30~35cm、体重約7kg前後と小型犬の中では若干大きめです。
そんな両親から生まれてくるシュナプーの大きさですが、両親のサイズにも左右しますが、平均で体高30~40cm、体重3~8kgとシュナウザー寄り。
しかし、平均サイズに大きく幅があることからもわかるように、トイプードルサイズに留まることも珍しくありません。
また、シュナプーはシュナウザーのように筋肉質ではありますが、トイプードルの影響でシュナウザーと比べると細めの体つきをしています。
そのため、同サイズのシュナウザーとシュナプーを比べると、若干シュナプーのほうが体重が軽くなる傾向があります。
性格などの内面の部分はどちら寄り?
人懐っこく陽気で、誰にでもフレンドリーなトイプードル。
そして活発で好奇心旺盛、甘えん坊なシュナウザーの性格はシュナプーにも引き継がれています。
嬉しいとピョンピョンと跳ねて喜んだり、飼い主とのスキンシップをしたりするのが大好き。
しかし、ミニチュアシュナウザーの警戒心が強い部分が遺伝することもあり、家族以外の人には吠えてしまったりすることも。
子犬のうちからの適切なしつけが求められることもあります。
ただ、トイプードルの人懐こさが良い方向にプラスされて、フレンドリーな性格の子も多くいます。
そういった子は、多頭飼いでもスムーズに仲良くすることができます。
基本的に、トイプードルもシュナウザーも性格には共通する点が多いので、主に警戒心の強さがどう出るかによって印象は大きく変わってくるといえます。
シュナプーは飼育はしやすい?
トイプードルもシュナウザーも、人懐こく問題行動も少ないので、とても飼いやすい家庭犬として人気の犬種です。
そんな両親を持つシュナプーも、飼いやすい犬種と言えるでしょう。
両親譲りの賢さと従順さを兼ね備えており、理解力も高いため、しつけに苦労することも少ないと言われています。
ただし、シュナウザー譲りの頑固で真面目な一面があるので、散歩や食事は時間を決める、家族全員でしつけの仕方を統一するなど、一貫したルールと態度が重要です。
警戒心の強さからくる無駄吠えなどをきちんとしつけることができれば、初心者でも問題なく飼育することはできます。
生活の中で楽しい時間を過ごすパートナーとして、そして大切な家族の一員となってくれるでしょう。
被毛のケアは必須
シングルコートのトイプードルと、ダブルコートのシュナウザー。
似た部分が多い両犬種ですが、被毛に関しては異なります。
シングルコートは抜け毛が少ないと言われていますが、トイプードルの場合は特に顕著で、換毛期が無いと言われるほど抜け毛が少ない犬種です。
一方のシュナウザーもダブルコートの被毛を持つ犬種の中では抜け毛は少ないため、シュナプーも抜け毛の量は少なめ。
ただし、毛質が柔らかい上にカールしており、絡まったり毛玉ができやすいので、ブラッシングは入念にしてあげる必要があります。
また、毛が伸びるのが速いため、定期的なトリミングは必要不可欠です。
毛の伸び過ぎは外耳炎や皮膚炎などを引き起こすこともあるので、最低でも2~3ヶ月に1度は、トリミングを行いましょう。
まとめ
日本国内で人気のトイプードルとシュナウザーを親に持つ犬ということで、ミックス犬の中でも人気があります。
ミックス犬が認知されるようになって以来、瞬く間に多くの家庭で飼われるようになりました。
見た目の個体差が大きく、中でもトイプードルの特性であるアプリコット、レッドといった被毛のシュナプー等は特に人気があり、高値で販売されることも珍しくありません。
飼育にあたって気を付けるべきはシュナウザー寄りのやや頑固な一面と、抜け毛が極端に少ないが故、日々の被毛のケア、定期的なトリミングが必須という部分でしょうか。
逆にそこさえクリアできれば、素晴らしいパートナーとして共に過ごしてくれる犬であることは間違いありません。