猫を飼っていて臭いが気になったことはありませんか?
部屋、もしくは猫の身体など、臭いの種類も本当に様々。
「何か分からないけど臭うなぁ」
本来、猫は臭いが少ない生き物なのですが、にも関わらず臭うというのは何かしらの原因があります。
ということで今回は、猫や飼っている部屋が臭う原因とそれに関する対策方法について見ていきましょう。
この記事はこんな方におすすめ
- 部屋や猫の臭いが気になる
- 臭いの原因が分からない
- とにかく臭いを消したい
この記事を書いた人
著者紹介 >> 野田 ゆきえ
ペットショップで3年、猫ブリーダーの元で4年働き、猫の飼育の知識、環境改善に関する様々な事を学んできました。
これらの経験を活かすべく、記事を書き続けています。
目次
猫の臭いの原因
猫の臭いの原因と対策方法について見ていきましょう。
臭いの原因によって対策方法は異なるので、まずは臭いの原因を突き止める必要があります。
臭いの原因として考えられるのは主に以下の3つ。
猫の体臭
顔や口が臭う
トイレ周り
それでは順に見ていきます。
原因1 猫の体臭
猫は本来、体臭が少ないとされている動物です。
自分で毛づくろいをする等、とにかく綺麗好きで、汚れを嫌う生き物なのですが、そんな猫が臭う場合、まずは身体まわりをチェックしてください。
まずは、猫の毛や足にうんちやおしっこがついていないか確認してみましょう。
長毛種の場合は特に付着しやすくなっています。
場所としては後ろ足周辺の毛やしっぽが多いので、臭っている時は、その辺りを重点的に見てあげてください。
体臭の他の原因としては、グルーミングが上手にできないことで体が臭うパターン。
これは太り気味の猫や子猫、老猫によく見られます。
また、これは口ではありませんが、スコティッシュフォールドやペルシャ等の鼻が短い品種は、目から涙があふれる涙やけが原因で、顔まわりが臭うこともあります。
それ以外にも、病気が原因で臭いを放つこともあります。
実際、以前、働いていたペットショップで、妙な臭いがする子がいたのですが、
スタッフが様々な対処をしても一向に臭いが治まらず、原因不明な状態で検診に連れて行ったところ、油性脂漏症といった病気を発症していたなんてこともありました。
こういった事も可能性としてありえるので、原因が見当たらない時は、日頃からよく観察したり、場合によっては病院で診てもらうようにしてあげてください。
体臭対策
うんちやおしっこが毛や足についている場合は、飼い主がふき取って取り除いてあげましょう。
一度、拭き取ることで臭いがなくなれば良いのですが、残念ながらたいていの場合、再度、臭いがすることが多いです。
こうなると、根本的な対策が求められるのですが、そこで重要になるのがトイレトレーニングです。
特にうんちやおしっこの臭いがするということは、おそらく、トイレトレーニングがしっかりと出来ていません。
そして、猫にとって重要なグルーミングですが、上手にできていない子に限らず、どの猫でも、定期的にお手入れをして下さい。
ブラッシングすることによって、毛の表面についたほこり等が取れるので、臭いの軽減になります。
子猫や老猫で上手にできていない場合はブラッシングを入念に行います。
肥満が原因でグルーミングが出来ないというのは、これは飼い主の責任です。
入念なブラッシングはもちろん、餌の量や与え方を見直す必要があります。
涙やけが気になる品種は、こまめに顔のまわりを拭いてあげましょう。
私が勤務していたペットショップでは、コットンに涙やけ用のクリーナーをしみ込ませて拭いていました。
これはすぐに改善するようなものでもないので根気強く継続することが大切です。
原因2 口の臭い
猫に顔を近づけた時に臭う場合、たいていは口臭が原因です。
ここでいう口臭とは口の中から臭うもので、口の外側に食べかすの付着によって臭うものではありません。
口が臭っている場合、まずは口の中のケアがしっかりと出来ていないことが挙げられます。
食べかすが残っていると、それがやがて歯石になり、口臭の原因になります。
それ以外に原因として考えられるのが口に関する病気です。
中でも歯周病にかかると強烈な臭いがするといわれており、口の中で細菌が繁殖した状態になっています。
最悪の場合、歯が抜け落ちてしまう危険性もあるので、決して放置はしないようにしてください。
猫の口臭対策
口の中をきれいに保つには子猫のうちから歯磨きに慣れさせておく必要があります。
一方、口を触られるのを極端に嫌う子もいますが、口の中のケアをしないと歯周病につながり、後々、大変なことになります。
口腔内を清潔に保つことで寿命が延びることがあると言われているぐらいですし、可愛い子のためと思い、嫌がっていても頑張ってもらうしかありません。
口の中のケアに関しては歯ブラシを使うことが望ましいですが、嫌がるようでしたらガーゼで拭いてあげるだけでも全く違いますし、中にはスプレータイプの口腔予防グッズもあります。
既に歯石がついている場合は、どんなに頑張っても自宅では取れないため、動物病院で取り除いてもらうことになります。
また、口腔環境と餌には大きな関係があり、基本的にウェットタイプのキャットフードを食べている子の方が虫歯になる可能性が高くなります。
口の臭いが気になる場合は、ドライフードに変更するのも対策の一つですが、急に餌を変えると全く食べないことがあるので、様子を見ながら、まずは少量からスタートして少しずつ変更してみましょう。
ただし、これに関してはブリーダーさんの所でもそうでしたが、子猫の頃からウェットフードに慣れている子は特に苦労するかもしれません。
こういったリスクを負わないためにも、子猫の頃からの歯磨きを徹底を大前提とし、ある程度の歳になっていて、それが難しいようでしたら
ガーゼで拭いたり、餌をドライタイプのものに変更するといった対策が求められます。
これらの対策をしているのに、まだ臭いが消えない場合は内臓系の病気を疑った方がいいかもしれません。
内臓系の病気では、食道炎や糖尿病、腎不全等があり、病気によって臭いが異なるのですが、これは飼い主さんが判別できるものではありません。
明らかに食べかすとは臭いが違うと感じた時は至急、病院で診てもらった方がいいかもしれません。
トイレの臭い
猫ではなく、室内が臭う場合はトイレまわりが原因である可能性が高いです。
猫の臭いの中でも特におしっこは、独特の臭いがして気になる方も多いと思います。
トイレまわりを注意深く観察してみて下さい。
トイレからおしっこがはみ出たり、トイレ後に猫砂がかけられていないかもしれません。
その場合は、しっかりとトイレができていない可能性があります。
ちゃんとトイレができているのにそれでも臭う時は、固まった猫砂やうんちを取り除く頻度が少なかったり、トイレの底や隙間等にうんちやおしっこがこびりついている等といったことが考えられます。
また、猫が立った姿勢で壁や家具等に尿をふきつける尿スプレーも部屋が臭う原因の一つです。
主に去勢していないオス猫がする行動ですが、中にはメス猫や去勢済みのオス猫でも、ストレスや不安から尿スプレーをする子もいます。
トイレの臭い対策
トイレが上手くできない子に対しては、トイレのしつけをする必要があります。
上手くいかない原因としましては、トイレの置き場所や本体、猫砂が合っていないといったことが考えられるので、これらを改善することで、しっかりとトイレをしてくれるようになります。
猫砂の量を増やしてみることも改善の見込みがあります。
猫砂を変える頻度は猫を何匹飼っているかにもよりますが、少なくとも固まってしまった猫砂やうんちはこまめに取り除いてあげなければなりません。
場合によっては、トイレを定期的に洗ったり、トイレを丸ごと替えるという手もありますが、こちらも体臭と同様、根本的に解決しないと、再び臭いがついてしまいます。
なので、まずはしっかりとトイレのしつけをしてあげるようにしてください。
また、オス猫による尿スプレーですが、こちらは、あらかじめ予防しておく必要があります。
働いていたブリーダーさんのお宅では尿スプレー対策に壁等にペットシーツを貼り、しみ込まないようにしていました。
掃除する時もペットシーツを変えるだけなので楽チンですよ。
トイレのしつけや尿スプレー対策でオススメしたいのが、デオダブルというペットシーツです。
このデオダブルは勤務していたペットショップで実際に使われていたもので、裏面でも、おしっこを吸ってくれ、吸水力が他の製品とは比べものになりませんでした。
長時間、そのままの状態でもシートは一切、湿らず、臭わなかったという優れもので、トイレ関係の様々なシチュエーションで重宝しました。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
>> デオダブル公式サイト
ちなみに、トイレ周りの臭い対策は、「こびりつく前に、いかにすぐに取り除くか」が重要ポイントです。
これは、おしっこ、うんち、尿スプレー全てに当てはまるのですが、外出中や寝ている時など、すぐに掃除が出来ずに、結果として臭いがついてしまうことがあります。
もし、このようなトイレ周りの臭いが残ってしまった時はペット用の消臭スプレーがおすすめです。
以前、働いていたペットショップ等でも、飼育スペース周辺が異様に臭っていることがあったのですが、消臭スプレーを噴きかけることで、瞬く間に無臭状態になりました。
うんちをして時間が経過していない時
↓
ウェットティッシュタイプの除菌クリーナーで取り除く
臭いがきつくなっていたり、隙間等に排泄物がこびりついている時
↓
消臭スプレーで臭いを除去する
この様に使い分けることで掃除の手間を大きく省くことができました。
消臭スプレーは猫が舐めても無害なものを選ばなければなりませんが、とにかく臭いを消したい時は使ってみると良いと思います。
追記:おすすめの消臭剤
ペットショップで使っていた消臭剤について、何件かお問い合わせを頂いたので紹介させていただきます。
>> カンファペット
トイレ等の臭う空間に「シュッ」と一吹きするだけで瞬く間に臭いが取れます。
除菌効果もあるので、毛についたうんちやお風呂に入れられない時の体臭対策、お散歩後の消毒にも使っていました。
使われている成分は全て安全なものなので、猫の身体に触れたり、舐めても問題ないですし、中性なので猫の被毛に悪影響もありません。
今なら詰め替え用が無料です。
まとめ
今回は猫の臭いの原因について紹介しました。
猫の臭いの原因
1.体臭
2.顔や口
3.トイレ周り
原因によって何をすべきかは異なりますが、しっかりと対策をすれば臭いに困るようなこともなくなります。
中でも厄介なのがトイレ周りの臭い。
一番の対策は「すぐに取り除くこと」ですが、仮に臭いがこびりついてしまったとしても、強力で安全な消臭剤を活用することで臭いを簡単に取り除くことができます。
実際にブリーダーさんやペットショップで使っていたものですので、これらの商品も参考にしてみてください。
愛猫と快適な生活を過ごす、お役に立てれば嬉しいです。