シベリアンハスキーはアラスカンマラミュートと並び、最も雪の似合う犬として知られています。
世界中で知られた存在で、特にアメリカ国内で人気の犬種で、古くから多くの家庭で飼われています。
目つきが鋭く狼のような容姿をしているため、少し怖いイメージがありますが、家庭犬として飼育できるのか悩んでいる人も多いでしょう。
今回は、そんなシベリアンハスキーの歴史、目の色、飼育方法、性格、しつけ、寿命、大きさについて紹介します。
なお、このシベリアンハスキーですが、マンガやテレビの影響でバブル期にブームになって以降、飼育頭数が急激に増えたものの、飼育が困難になって手放す家庭が続出したことが社会問題にもなりました。
その際に、飼育が難しいといったようなレッテルが張られましたが、実際のところはどうなのか、といった部分についても触れていきたいと思います。
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目次
シベリアンハスキーってどんな犬?
力が強く底知れぬ体力の持主であったので、犬ぞりによる牽引や人荷の運搬、狩猟補助など様々な活躍をしていました。
シベリア地帯やアラスカ半島を訪れた冒険家などがエスキモーの事を「ハスキー」と呼んでいたことから、ハスキーという犬種名がつけられたとされています。
鋭い目つきや見た目から、恐いイメージが持たれがちなシベリアンハスキーですが、実際はとても人懐っこく無邪気で可愛い性格をしています。
ただ、脱走や放浪癖があるため飼育環境をしっかりと整える必要があります。
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シベリアンハスキーの飼育方法
シベリアンハスキーは、とても清潔好きなため几帳面な性格の人でないと飼うのが難しいかもしれません。
また、飼い主とのコミュニケーションをとても大切にするため、忙しい人やスキンシップが苦手な人は向いていないでしょう。
運動量も必要とするため、時間や体力に自信がないとハスキーを飼うのは厳しいかもしれません。
シベリアで生まれたため、寒さには強いのですが暑さには弱いです。夏場はエアコンなどで温度調節をしてあげましょう。
また、大型犬なので力が強く、散歩の途中でほかの犬や動物を見て飛びかかってしまうことがあります。
その際、リードをひっぱり制止できないと大事故になる可能性があります。
散歩へ行く時は、体力のある男性など、力のある人がリードを持つようにしましょう。
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しつけはしやすい?
ハスキーと調べると、「バカ」「頭が悪い」などと出てくることがありますが、それは誤解です。
これはハスキーブームに乗り、何も考えずにハスキーを飼い始めた人たちが手に負えず「バカ犬」というイメージを植え付けてしまっただけに過ぎません。
もともとシベリアンハスキーはとても賢い頭を持っており、正しいしつけを行えば、家庭犬として飼うことが可能な犬種です。
シベリアンハスキーのしつけでは、きちんと主従関係を作ることが重要です。
しつけを始めるタイミングとしては生後2~3ヵ月頃がベストで、小さいうちにしつければトイレの失敗や無駄吠えも防ぐことができます。
ただ、シベリアンハスキーは全体的にしつけが少し入りにくいため、根気強く行う必要があります。
基本的なトイレや「おすわり」「まて」など、色々とありますが、焦らずゆっくりと一つずつ教えることが大切です。
遊びながらのしつけでは、甘えが出てくる可能性があるので、やや厳しめに行うことをおすすめします。
シベリアンハスキーってどんな性格?
体格がよく力が強いため、小さな子供や女性は飛びつかれただけで倒されてしまう危険性があります。
警戒心の強い面もあるのですが、飼い主や家族に対しては従順で穏やかな性格をしており、社会性や協調性などもあるようです。
番犬としても有能なのですが、飼い主とのスキンシップやコミュニケーションを好むため室内で飼うことをおすすめします。
また、冒険心が強く脱走をすることが多いため、柵や鍵などをつけ脱走対策を行うようにしましょう。
目の色
シベリアンハスキーの目の色は、ブルー、褐色、ハシバミなど様々で、両目の色が違うオッドアイというタイプもあります。
目の色が違う理由は、人間でも世界で目の色が違うように、赤道近くから北上してきたシベリアンハスキーも、色素が減少し、左右の色が違う個体が出てきたと考えられています。
また、オッドアイは病気になる可能性が多いという説もあるのですが、はっきりとした根拠はありません。
寿命
シベリアンハスキーの平均寿命は12年ほどと大型犬の中では長寿な犬種です。
夏の暑さに注意をして、健康な生活を心がけてあげましょう。
大きさ
体高:50~60㎝
体重:15~30kg
体高こそ個体差は小さいですが、体重に関しては上下の幅がかなり大きくなっています。
また、オスとメスで体の大きさが大きく異なり、メスの場合、実質、中型犬相当の大きさの子もいます。
仔犬の価格
仔犬の相場価格は、15~30万円ほどです。
知名度こそありますが、大型犬であるシベリアンハスキーはペットショップにいることはほとんどありません.
購入するとなると主にブリーダーからになりますが、血統によって価格が大幅に上がり、最高30万円以上の値段がつきます。
まとめ
シベリアンハスキーは、正しいしつけを行い飼い主との主従関係を築くことができたら、家庭犬として問題なく生活を送れるでしょう。
ただし、楽観的で好奇心旺盛な性格をしているため、しつけには少し根気がいります。
しつけを行うことは飼い主の責任で、特に大型犬は小型犬よりも体力や力があるため必要性が高まります。
仔犬の頃からのしつけが重要になってくるのは大型犬を飼う宿命とも言えるでしょう。
こういったハスキーの性質を理解した上で、迎え入れるようにしましょう。
多頭飼いに向いている犬種なので、慣れてくると何頭も飼育したいと希望する人も少なくありません。
シベリアンハスキーには、それほど魅力的なものがあるともいえます。