柴犬と聞くと、どんな犬なのかがすぐにイメージできると思います。
キツネ、オオカミのような容姿で飼い主にはとにかく忠実、寡黙な姿は古くから親しまれてきました。
現在でも柴犬の人気は抜群で知らない人はいないと言われるほど浸透しているわけですが、この柴犬は実はいくつかの種類に分かれているのはご存じですか?
一部を除き、意識しないと分からないかもしれませんが、しっかりとした名前があり、正式に認められている犬ばかり。
今回は柴犬の種類とそれぞれの特徴について触れていきたいと思います。
なお、柴犬の種類というと、被毛の色で分けられることもありますが、そちらについては下記の記事で紹介しています。
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柴犬の種類と特徴
柴犬の種類は全部で5種。
縄文柴犬、山陰柴犬、美濃柴犬、信州柴犬、そして川上犬です。
上記の犬たちは古くから飼われている柴犬たちですが、最近では別に豆柴、小豆柴というのも存在します。
これらは人が飼育しやすいようにすべく、身体が小さな個体を何度も繰り返して掛け合わせて産出した犬。
言わば愛玩犬と呼ばれ、近年は大きな人気の犬に数えられますが、そもそもこれらは正式な犬種ではなく、あくまで小さな柴犬に過ぎません。
それぞれの特徴などは下記をご覧ください。
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キツネ顔の縄文柴犬
キツネ顔の柴犬のルーツは縄文時代にまで遡ります。
その時代の地層から見つかった骨の形状と似ている柴犬が縄文柴と呼ばれています。
最大の特徴は面長で細い顔で身体のラインもかなり引き締まった印象を持ちます。
タヌキ顔の信州柴犬
典型的な丸顔でタヌキ顔といった印象を持ちます。
顔だけでなく身体も丸みがあり、がっしりしています。
首の太さも縄文柴犬の比ではなく、全体的に筋肉質。
絶滅の恐れがある山陰柴犬
様々な保存団体の保護活動によって、なんとか現存していると言っても過言ではない山陰柴犬。
現在の生存頭数は250頭ほど。
発情期は短く、一度の出産で生まれる頭数も少ないため、増える兆しは見られない。
山陰柴犬は他の柴犬と比べ、耳が小さく、上方についている。
脚は長く体型は痩せ型の個体が多い。
美濃柴犬
美濃柴犬も山陰柴犬同様、絶滅の恐れがあり、現在170頭しかいない。
被毛の色は誹赤。
これほどまでに赤色という言葉が似合う犬はいないとも言われるほどの色で、これは美濃柴犬の最大の特徴。
その色の珍しさも手伝って、近年、飼育希望者は増えつつあるのですが、一年で生まれる頭数は僅か20頭と少なく、希望したとしても簡単に飼うことは出来ません。
こちらも希少!川上犬
ニホンオオカミの血を受け継いでいるという伝承がある。
柴犬全体の中でも性格は活発で好奇心旺盛ですが、他の柴犬同様、川上犬も他人に懐くことは極端に少なく番犬に適している。
現存している頭数は約300頭ほどと、美濃、山陰柴犬ほどではないものの希少犬に挙げられている。
絶滅危惧種!希少犬
信州、縄文柴犬以外の種類については前述の通り、希少犬であり、絶滅の恐れが長らくつきまとっています。
日本国内の様々な地域に保存会は存在し、彼らの手によって守られてきた背景があるのも事実ですが、それでも思うように登録頭数は増えず、予断を許さないといった状況です。
頭数が減って絶滅するのは仕方のないことだという考えを持つ方も中にはいるかもしれませんが、私たち日本人が我が国原産の犬を守ろうとする考えを持つのも至極当然のことだとも思うのです。
保全のために何か特別なことをすべきだとは言いませんが、まずは山陰柴犬、美濃柴犬、川上犬といった犬が存在し、彼らを後世に残そうとする団体がいることを知ってください。
それが保全への第一歩なのかもしれません。
さいごに
多くは信州柴犬の子孫ですが、それ以外にも様々な種類の柴犬が存在します。
ただ単に一括りにするのではなく、公園等で目にした時にどのタイプの子なのかをチェックしてみてください。
多くは信州、縄文種ですが、もしかすると、それ以外の種類の子に遭遇することがあるかもしれません。