真っ白でフワフワした被毛も魅力的な犬種で、以前テレビ番組でも取り上げられた「サモエドスマイル」が一つのチャームポイントにもなっています。
今回は、そんなサモエドの歴史、飼育方法、しつけ、性格、寿命、大きさについて紹介します。
関連記事:人気の大型犬ベスト10!それぞれの特徴、寿命、飼いやすい犬種はどれ?
目次
サモエドってどんな犬?
サモエドは尖った口と立ち耳が特徴的な犬で、シベリアンスピッツともいわれている、綺麗な白色の被毛がとても特徴です。
シベリアという寒冷地で暮らしていたため、体を温められるよう毛の量が多く、もこもこした印象があります。
そのため抜け毛などのお手入れは少し大変です。
寒さには強いですが、暑さには極端に弱く、特に日本高温多湿な気候とは相性がとことん悪いです。
下記でも紹介していますが、飼育は必ず屋内、それも25度を超えてくる時期には部屋の暑さ対策が必須となります。
また、長い間人間と生活をしてきた歴史があるため、人に対しての警戒心が薄く誰にでも懐きやすい面があります。そのため、番犬には不向きだといわれています。
誕生からの歴史
サモエドという名前の由来は、ロシアのサモエド族からきていると言われています。
部族との生活の中で、船やソリを引いたり猟をするなど、様々な役割を果たしていました。
また、暖を取るための暖房代わりに重宝されていたそうです。
現在では、様々な品種改良をされた犬が多いのですが、サモエドはほとんど改良されないまま自然に進化したため、原始犬にとても近い容姿、性質となっています。
サモエドの飼育方法
サモエドは湿気や暑さが苦手なため、室外よりも屋内で飼う方が良いでしょう。
また、他の犬に比べて抜け毛が多いため、こまめなブラッシングや定期的なトリミングが必要になります。
基本的には、あまり無駄吠えをしないのですが、なき声が甲高く響きやすいためマンションでの飼育は不向きです。
そもそも、サモエドという犬じたい身体が大きいため、居住スペースという面でも戸建てが必須といえます。
しつけ
サモエドは、遊びを通して褒めて伸ばすしつけ方法が向いています。
落ち着いていて穏やかなので、しっかりと言ってきかせる方法が適しています。
ただ、散歩中に自分の行きたい方へぐいぐいとリードを引っ張ることがあるので、しっかりとしつけを行い、飼い主が主人であることを教えることが大切です。
引っ張る力は非常に強いので、子どもはもちろん、大人であっても意識的に力を入れてリードを持っておく必要があります。
身体が大きく、力も強いため、基本的な「お座り」や、「マテ」などは、子犬の時期に早めにしつけておく方がいいでしょう。
とにかく暑さに弱い
サモエドは、寒さには強いのですが暑さに弱い犬です。
真夏はもちろん、それまでの時期、6月頃から暑さ、熱中症などに注意が必要です。
お留守番する場合は、必ずクーラーをつけて出るようにしましょう。
また、ゲージの中などにひんやりする板を敷いたり、水分をまめに取らせるなど、暑さ対策をしてあげることが大切です。
一般的な犬種の場合、30度以上は要注意とされていますが、サモエドの場合は25度を超えてくると対策が必須となります。
中には被毛を短くすれば多少は大丈夫という意見もありますが、元々、持っている犬種としての性質まで変わることはありません。
あくまで通気がよくなって少しはマシ程度に思っておいた方がいいかもしれません。
暑さについては下記で詳しくまとめました。
関連記事:サモエドの飼育は暑さに注意!被毛の特徴、抜け毛対策
運動量は必要?
サモエドはある程度の運動量を必要とし、1日に2回、それぞれ30分以上の散歩が好ましいです。
自転車で一緒に散歩をすると効率的なのですが、元々ソリを引いていた歴史があるため、力が強くついていけない恐れがあります。
引きずられてしまうと大怪我に繋がるので、自転車で散歩をする前に、きっちりとしつけを行なうようにしましょう。
運動不足になると、大きなストレスになりイライラしたり地面を掘ったり無駄吠えをするなどの問題行動が現れます。
どんな性格?
サモエドはとても明るい性格で社交性があります。
甘えん坊な面があるため、飼い主が忙しく構ってもらえる時間が少ないと、寂しい思いをしてしまいます。
寂しさからストレスをためてしまうと、無駄吠えやイタズラなどの問題行動を起こすこともあるので、注意が必要です。
また、人や他の犬に対して攻撃的な面はほとんどないのですが、少し興奮しやすいため遊びの延長で感情を抑えられなくなる場合もあります。
あまり興奮させすぎないよう、メリハリをつけた遊びをしましょう。
寿命
寿命は10~13年。
大型犬としては寿命は長いといえます。
遺伝的な病気が少ない犬種なので長生きする個体も多くなっています。
大きさ
体高:50~56cm
体重:16~30kg
個体差もありますが、メスよりもオスの方が大きいようです。
価格
サモエドの相場価格は30万円前後だといわれています。
血統や親の功績によっては40万円を超えることもあるようです。
ペットショップ、里親、ブリーダーなどから購入することができます。
まとめ
誰に対しても友好的で明るいサモエドは、小さな子供のいる家庭でも飼いやすい犬です。
口角が上がっているため笑っているように見える「サモエドスマイル」に癒される人は多いでしょう。
基本的に穏やかでしつけもしやすいため、身体の大きさほど飼いにくさを感じることはありません。
飼育の際のポイントは毎日の運動量さえ確保と暑さ対策。(強いていえば抜け毛対策)
特にロシア原産の犬らしく暑さには非常に弱いため、留守番させる際は何かと神経を使うことになります。
特に暑い地域で飼育する際は気を配ってあげてください。