プードルは古くから人間のパートナーとして生活してきた犬種です。
かつては狩猟犬として、近年ではペットとして常に高い人気を誇っていますね。
そしてプードルと言えば、モコモコでボリュームのある被毛。
この被毛の扱い方こそが、プードルを飼育するうえで大きな楽しみでもあり、お世話の重要ポイントでもあります。
ということで今回はプードルの被毛のケアについて、そして、誕生の歴史についてを見ていきましょう。
目次
プードルの誕生と歴史
プードルは起源が分からないほど古くから、ヨーロッパ各地で親しまれてきた犬種です。
特にフランスで人気が高く、歴史的に関わりが古いことから、フランス原産とされるのが一般的でもあります。
元々、鴨の狩猟で獲物を回収してくる「回収犬」として活躍していましたが、品種改良が重ねられ小型品種が誕生し、愛玩犬としても高い人気を誇るようになりました。
戦時中には救助犬として活躍したこともあり、様々な形で人と向き合ってきた犬であるともいえます
プードルの飼育は簡単?
しつけもしやすく、素人でも比較的飼いやすい犬種だと言われています。
ただし、意外にもデリケートで病気にもなりやすいので、日々の生活には気を付けてあげなければなりません。
被毛の手入れも必要ですので、そういった面ではしっかりと手間をかける必要があります。
詳しくは後程、紹介しています。
しつけ方法
プードルはとても賢いので、基本的なしつけはすぐに覚えてくれます。
ダメなことはきちんと叱り、飼い主との上下関係はキッチリと教え込みましょう。
注意が必要なのは、むしろ飼い主の方。
可愛いからといって甘やかすと、その賢さゆえに自分の方が偉い、または同等な立場だと判断して、言うことを聞かなくなる場合があります。
子犬の頃に染み付いた癖、行動は成犬になってしまうと、改善が難しくなります。
しっかりとスキンシップを取りつつ、ダメなことはダメと教え、できたらしっかりと褒めるようにしましょう。
飼い主になつく?
様々な犬種の中でも、プードルは特に人懐こい犬種です。
飼い主や家族に対してはとても友好的で、甘える姿もよく見せます。
しかしその反面警戒心が強くもあり、知らない人には吠えたりうなったりすることもあります。
様々な種類に分かれているプードル
プードルという犬種そのものの魅力は多く、様々な犬種に分かれています。
まず全てのプードルの大元である「スタンダードプードル」。
関連記事:スタンダードプードルの飼育方法と魅力~性格、大きさ、価格は?トリミング代は高額?
そこから小型化された種類が、「ミディアムプードル」「ミニチュアプードル」「トイプードル」です。
関連記事:人気No1のトイプードルは毛色で性格が違う?カットの種類と寿命の長さ、子犬の値段は?
さらに正式な犬種ではありませんが、トイプードルよりもさらに小さい「タイニープードル」や「ティーカッププードル」なども登場し、実際に飼育している家庭が増えてきました。
関連記事:ティーカッププードルの成犬時の大きさはどれぐらい?性格、販売価格、寿命は?
また、近年では他犬種とプードルのミックス犬も多く誕生しています。
例えば、プードルとゴールデンレトリーバーのミックス犬であるゴールデンドゥードル
関連記事:ゴールデンドゥードルってどんな犬種?性格としつけ方法。購入はブリーダーから!
さらにはラブラドールレトリーバーとのミックス犬であるラブラドゥードルも人気です。
関連記事:オーストラリアン・ラブラドゥードルってどんな犬種?性格、寿命、子犬の価格と購入方法
他にもチワワとのミックス犬、チワプーやポメプーなど、トイプードルと小型犬種との掛け合わせも誕生し、さらに魅力的な犬となっています。
関連記事:ミックス犬の人気ランキング!10種類それぞれの特徴、違いは?
プードルという犬がいかに魅力的であるかというのは、こういった所からも見て取れます。
プードルの種類別の特徴については下記をご覧ください。
関連記事:6種類に分かれるプードル!性格、身体の大きさ、それぞれの特徴は?
プードルの被毛の特徴
プードルと言えば、モコモコのカールした被毛が特徴です。
毛の量は多く、毛質はやや固めで、毛色はブラック、ホワイト、ブラウン、グレーなどバリエーションが豊富です。
トイプードルについては被毛の色で性格の傾向があることがしばしばありますが、元となったスタンダードプードルでは、毛色による違いは少なく、個体差で大きく異なります。
抜け毛が少ない
毛自体の量は多いですが、日々の抜け毛はとても少ないです。
またシングルコートで換毛期もないので、季節の変わり目にごっそり抜ける…なんてこともありません。
毛がカールしていて絡み合っているので、抜け毛がポロポロと落ちることも少なく、掃除が面倒な人でも大丈夫です。
この抜け毛の少なさはトイプードルにも大いに引き継がれており、犬種として評価する際の一つのポイントにもなっています。
トリミング頻度
トリミングは、見た目のかわいさの為だけに行うのではありません。
毛が伸びすぎると皮膚炎や外耳炎などの原因となるので、病気を防ぐためにもトリミングは必要です。
頻度の目安は月に1回、最低でも2か月に1回は必ずトリミングをしましょう。
大型のスタンダードプードルは日々のトリミング代がかさんだり、被毛のケアに手間をかけられる時間が必要になるため、何かと余裕がある家庭向きの犬であるといえます。
そういった意味ではスタンダードプードルが富裕層のシンボルマークのように扱われているのも、しっくりきますね。
普段の被毛のケア
トイプードルの毛は毛玉やもつれができやすいので、毎日のブラッシングが必要です。
特に、毛が伸びている時にはこまめな手入れが重要で、やはり怠ってしまうと様々な病気を引き起こします。
なお、ブラッシングは毛玉やもつれを取り除くだけではなく、ダニやノミ、埃を除去する役割もあります。
少なくとも2~3週間に一度はシャンプーをしてあげましょう。
アレルギーフレンドリー
プードルは抜け毛が少ないため、犬アレルギーの人でもアレルギー反応が出にくいと言われています。
特にプードルとラブラドールレトリバーのミックス犬である「ラブラドゥードル」は、犬アレルギーのある人向けの介助犬としても活躍した事例があるほど。
関連記事:犬アレルギーの8つの症状!治療で治る?費用と実際の治療内容とは?
まとめ
今回はプードル特有の被毛の特徴、飼い方、しつけといった部分について紹介してきました。
プードルは基本的に飼育しやすいとされていますが、賢いからこそ、仔犬の頃にしっかりとしたしつけを行わないと、後々、苦労するというのは覚えておいた方がいいかもしれません。
逆に言えば、そこさえクリアできれば、問題なく飼育できる犬種であるとも言えます。