プードルと一言で言っても、いくつもの種類のタイプが存在するのはご存知ですか?
現在、日本の家庭で飼われている多くはトイプードルですが、他にもスタンダードプードルという大型の種類からミディアム、JKC(ジャパンケンネルクラブ)では認定されていないタイニー、ティーカッププードルといった小さなサイズのプードルまで様々な種類に分かれています。
同じプードルという名前がついていますが、体格・サイズ、性格等、特徴はそれぞれで大きく異なるので、今回は、どういった違いがあるのかを解説していきます。
今後、飼おうかと検討している方は、最低限の違いは知っておいた良いかもしれません。
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目次
プードルの種類別特徴
プードルは元々は大きいサイズのスタンダードプードルをベースに、飼いやすい様に改良され続けた結果、全6種類に分かれました。
身体の大きさ等の外見上の違いは一目で分かりますが、実は性格などの内面にも特徴があります。
身体が小さいタイプのプードルの方が神経質で甘えん坊な子が多く、大きいタイプになるにつれて、穏やかで温厚な傾向があります。(これは犬種全般に言えます)
※小さいサイズのトイプードル、ティーカッププードルは無理に小型化されてきたため、体が弱い等の説もありますが、信憑性は低いです。
それでは各種類・タイプ別の特徴を見てみましょう。
一番大きいプードル!スタンダードプードル
犬は大きくなるにつれて、穏やかな性格で、小さい犬ほど神経質な子が多いとされていますが、プードルも全く同じ。
最も大きなスタンダードプードルは大らかな性格で、特に頭が良いとされています。
訓練がしやすいことから、海外では警察犬、盲導犬、セラピードックそしてサーカス犬等さまざまなシーンで活躍しています。
体高:45cm~60cm
体重:16kg~25kg前後
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中型犬!ミディアムプードル
JKCと言われる血統書を発行する有名な団体等では認定されていますが、このミディアムというサイズを認めていない国もあります。
体高:38cm~45cm
体重:8kg~15kg
日本ではトイプードル、海外ではスタンダードプードルの人気が高く、ミディアムに関してはそこまで知名度はありません。
サーカスで活躍!ミニチュアプードル
実はサーカスで活躍している多くは、このミニチュアプードルです。
元々、サーカスで使いやすいように改良されたという背景があり、現代においては賛否両論あります。
アメリカで人気のサイズで、フランスではトリュフ狩りで活躍しています。
なお、ミニチュアという名前ですが、トイプードルよりも一回り以上大きくなっています。
体高:28cm~35cm
体重:5kg~8kg
日本で一番人気!トイプードル
ミニチュアを一般家庭で飼いやすくするために改良されたのがご存じ、トイプードルです。
プードルといえば、トイプードル!といっても過言ではないほど、日本での知名度は抜群で、全犬種中、飼育頭数が最も多い犬としても知られています。
一昔前までは、改良されたゆえに、奇形の子が多いともいわれていましたが、近年では改善されています。
このトイプードルに関しては体重の指定はありませんが、大半の個体が3kg前後となっています。
体高:26cm~28cm
体重:3kg前後
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カップに収まるサイズ?ティーカッププードル
ティーカッププードルは、先祖代々骨格(体格因子)が小柄で、未熟児ではなく正常な体重で生まれてきたトイプードルを指します。
公認犬種ではないため、厳密には小さいトイプードルになります。
ティーカップにも収まるほどの大きさの犬として度々、メディアで紹介されてきましたが、正式な犬種として認められていません。
人気が出て以降、需要に応えるべく、様々なブリーダーが産出を試みましたが、身体の小さなトイプードルの安定した供給には至っておらず、価格はかなり高額になります。
相場はトイプードルの2倍ほどですが、価格が高い子だからといって成長後も小さいままという保証はありません。
また、悪質なブリーダーによる、ご飯をあげずに意図的に小さくするという行為が社会問題にもなりました。
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2種類のタイプ!タイニープードル
タイニープードルは生後6ヶ月ほどで成長が完了するとされています。
こちらも正式な犬種としては認められていません。
顔自体小さく、マズル(鼻周り)が短い等が特徴と言われていますが、実は2種類に分かれています。
まず一つ目のスクエアタイプは、体全体を見たときに、体長と体高はほぼ同じ。
2つ目がドワーフタイプで、体全体を見たときに、明らかに足が短いとされています。
さらに、カラーもアプリコットやレッドというプードルに共通のカラー以外にも、カフェオレやファントムカラーといった他のサイズのプードルよりもカラーバリエーションが豊富になっています。
まとめ
以上、プードルの特徴を紹介しました。
人気犬種のトイプードル、ベースとなった大型のスタンダードプードルあたりが知られていますが、他にもいくつもの種類が存在します。
正式な犬種として認められていない種類もありますが、いずれも魅力的な犬であることには変わりありません。
プードルの購入を検討されていましたら、是非、ご参考にしてみてください。
大きくても小さくても、とても賢い犬種です。
きっちりしつけをすれば、きっと素敵なパートナーになってくれます。
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