ポメックスとはポメラニアンとダックスフントを親に持つミックス犬です。
ミックス犬といえば、当初はトイプードルを親に持つ犬が人気でしたが、多様化していく中で、このポメックスの人気も高まりつつあります。
ということで、今回はポメックスの顔つき、体型、被毛などの見た目から性格について、ポメラニアンとダックスのどちらに似ているのかに焦点を当てて紹介していきたいと思います。
目次
ポメックスはポメラニアンとダックスフントのミックス犬
ポメックスはポメラニアンとダックスフント(ミニチュアダックスフント)をかけ合わせて誕生したミックス犬です。
ポメラニアンもダックスフントも人気ランキング上位の犬種なだけあって、そのミックス犬であるポメックスも高い人気があります。
大きさや顔つきなどはダックスフントに似る子が多いですが、耳の形や被毛などは両親どちらの性質を強く受け継ぐかによって、印象は大きく変わります。
そういう意味では他のミックス犬と変わりありません。
とはいえ、基本的には両親の性格の良いところ(人懐こさ、社交性、勇敢)を受け継いでおり、集合住宅、初心者であっても問題なく飼育できますし、子供がいる家庭や多頭飼いにも向いています。
飼育にあたって注意すべきは無駄吠え、噛み癖、お留守番の3つ。
このあたりをクリアできれば、家庭犬としてとても飼いやすい犬でもあります。
どちらに似ている?
ポメラニアンとダックスフントを親に持つポメックスですが、外見、性格など、どちらの犬種に似ているのでしょうか?
ミックス犬ということで個体差は大きいですが、ある程度の傾向というのはあります。
・大きさ
・被毛と抜け毛
・性格
・飼いやすさ
などに焦点を当ててみていきましょう。
ポメックスの見た目
ポメックスの両親であるポメラニアンとミニチュアダックスは、顔立ちや体つきに似ている点も多いため、他のミックス犬と比べると個体差は少ないと言われています。
まず顔立ちは、ミニチュアフンド寄りの長めのマズルとポメラニアンに似たウルウルとした瞳。
耳はポメラニアンに似て立ち耳になる個体もいれば、ミニチュアダックスに似た垂れ耳になることも。
ただ、やはり長めのマズルの印象が強いので、特に垂れ耳が遺伝している子の場合は、顔だけ見た感じはミニチュアダックスの方によく似ている印象があります。
体つきに関してはちょうどポメラニアンとミニチュアダックスの中間といった感じで、ポメラニアンよりは胴が長く、ミニチュアダックスよりは足が長いです。
被毛の特徴と抜け毛
ポメラニアンは寒い地方でソリ犬として活躍していたサモエドを祖先に持つため、細く柔らかいふさふさのダブルコート。
同じくミニチュアダックスも、しなやかなダブルコートを持った犬種です。
そのため、ポメックスも豊富な毛量のダブルコートになるので、基本的に抜け毛は多いです。
特に換毛期には、ブラッシングが欠かせず、数日怠ると、部屋中の隅に抜け毛が集まることも珍しくありません。
ポメラニアン譲りの首周りの飾り毛や、耳周り、お尻周りなどは毛玉ができやすいので、こまめに手入れをしましょう。
また、ミニチュアダックスはロングヘアード、スムースヘアード、ワイヤーヘアードなどの被毛のタイプがありますが、ポメックスの毛質はポメラニアンの性質を受け継ぐことが多いため、被毛の見た目や質感はポメラニアン寄りであることが多いです。
大きさ
ポメラニアンは体高20cm前後、体重2~3kgの超小型犬ですが、体格に差が出やすい犬種でもあり、体重が5kgを超える場合もあります。
ミニチュアダックスも平均的なサイズは体重3.5~4.8kgの小型犬ですが、中にはスタンダードダックス(標準体重9kg)ほどに成長する個体も実際に多くいます。
そういったこともあって、ポメックスの大きさは親の大きさに左右されるところが大きいと言われており、平均的なサイズは体高12~30cm、体重3.6~9kgとかなりの幅があります。
とはいえ、一般的にはミニチュアダックスフントに近いサイズ感になることが多いでしょう。
体格についてもポメラニアンとミニチュアダックスはよく似ているので、どちらに似ているかというよりは、実際の両親の体格が大きく反映される部分が強いです。
性格はどちら寄り?
ポメックスは両親の良いところを引き継いだ性格をしています。
まずは、最も家庭犬に適していると言われるミニチュアダックスの人懐こさや社交性を持っているので、小さな子供がいる家庭、多頭飼いにも向いています。
また、飼い主に忠実で勇敢なポメラニアンの性質も併せ持つため、自分より大きな相手に対しても怯みません。
好奇心が強く、遊んだり飼い主に甘えたりすることが大好きな個体が多いので、愛玩犬としてのポテンシャルはかなり高いです。
ただし、警戒心が強いことが災いして、無駄吠えが多くなってしまう一面も。
見た目同様、両親の性質をどれだけ引き継ぐかによって、各個体の性格に影響を与えるので、両親を見せてもらうことで、どんな性格になるのか、より想像しやすくなるでしょう。
しつけはしやすい?
ポメックスは人懐こく、家族や先住犬とも馴染みやすい犬種なので、総合的に見ると飼いやすい犬種と言えます。
飼い主に従順な性格をしているので、しつけはそう難しくありません。
ただし、ポメラニアンもミニチュアダックスも元々、無駄吠えが多いので、飼育の際は注意は必要です。
しつけが行き届いていないと、飼い主が留守の間、ずっと吠え続けていることも珍しくないですし、
ダックスフント特有の低く響く声で吠え続けられると、近所トラブルに発展することもあります。
飼いやすいけれど、しつけという部分では子犬の頃から気を付ける必要があります。
可愛らしい見た目なので甘くなりがちですが、子犬の頃からしっかりとしつけることで、無駄吠えや噛み癖もかなり改善でき、お留守番もしてくれるようになります。
そして、もう一つ。
ポメックスは肥満になりやすいので小型犬と言えども毎日散歩に連れて行くこと、足腰に負担のかからない環境にしてあげること(フローリングはNG、高いところからのジャンプはNG)などに注意してあげてください。
ですが、肥満のリスクもポメラニアンと比べると少ないですし、腰付近の負担もダックスフンドほどではないので、そういった意味でも飼育しやすいと言えます。
まとめ
ミックス犬の中では後発的に人気が出てきたポメックス。
親犬が共に小型犬で見た目も可愛いので、人気があるのも当然ともいえます。
飼いやすい犬として知られていますが、親犬であるダックスフンド、ポメラニアンでも度々、起こる無駄吠えの問題。
この辺りには注意を払う必要はあります。
逆に、このあたりがクリア出来れば、飼育難易度は低いですし、一人暮らしでも問題なく飼うことができる犬でもあります。