ニューファンドランド

超大型犬、ニューファンドランドの飼育は難しい?性格、大きさ、仔犬の価格は?

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ニューファンドランドは、カナダ東岸に位置するニューファンドランド島を原産地とする犬種です。

ニューファンドランドという島の名がそのまま犬種名となっており、この犬の存在感を垣間見ることができます。

もとは作業犬であって、古くから漁師の手伝いや救助をする大型の漁業犬として発展してきました。
また、犬種としての魅力も十分で現在では世界中で飼われています。

ということで今回はそんなニューファンドランドという犬について紹介していきたいと思います。

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ニューファンドランドってどんな犬?


ニューファンドランドは体長より体高がやや長く、がっちりした胴体と手足をもつ超大型犬です。

穏やかでやさしく、さらには賢さも併せ持っており、魅力はいくつもあります。
身体が非常に大きく、飼育するというのよりも生活を共に過ごすパートナーのような存在感があり、海外で特に人気があります。

なお、このニューファンドランドは全犬種中、最も泳ぎが得意な犬としても知られています。

足には水かき用に発達した膜を持ち、さらにダブルコートの被毛の下毛は皮脂をたっぷり含んで水分をはじくため、厳冬の海でも長時間、パワフルに動くことがでます。

現在ではペットとして飼われる事が多いですが、カナダなどでは現在も水難救助犬としても活躍しています。

セント・バーナードが山岳地の救助犬と呼ばれるのに対し、ニューファンドランドは海の救助犬と言われているのですが、セント・バーナードと同じ働きをする犬種は他にもいますが、海の救助犬はニューファンドランド以外にいないとされています。

溺れた船乗りを救助したり、高い波の中を航行中に岩礁の接近を知らせたりと、人命を救った多くの実績とエピソードが残っています。

ニューファンドランドは飼育が難しい?

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もともとカナダという寒い地域出身のニューファンドランドは寒さに強く、同時に、防寒のため体全体が分厚いコートで覆われています。

このコートの手入れは欠かせません。
できれば週に2回程度はきちんとブラッシングしてあげましょう。

水泳が大得意なので、川やプールなどで泳がせてあげるとストレスの解消にもなりコートの保存にもなります。
泳いだ後は耳の中や被毛などをタオルなどでしっかりとふき取ってあげることが大切です。

食欲も旺盛なので、食費がかかることを念頭に置くべきです。

飼育のポイント

健康を保つために適度な運動量の確保が必要なので、飼い主さんの時間の取れる時にドッグランに連れて行くなど、思いっ切り走らせてあげましょう。

庭などでちょっとした遊びを取り入れるもの良いでしょう。

泳いだり、何かを引っ張ったりすることを好みますが、特に寒い天候の時にはそういった遊びをしたがります。
暑い気候の中では体調を崩してしまいがちなので、温暖であったり、比較的寒い気候の地域であれば屋外飼育をしてもよいでしょう。

室内ではのびのびと過ごせるスペースを確保し、室内と庭を自由に行き来できるような環境が理想的です。

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ニューファンドランドってどんな性格?


どっしりとした超大型犬のニューファンドランドの性格は穏やかで忍耐強く、子供や他の動物にも友好的に接してくれる優しい犬です。

とても賢く飼い主にも従順、愛らしい雰囲気と家族思いの性格は深い信頼関係を築くことができるでしょう。

正義感も強く、家族が危険にさらされていると感じた場合は、家族を守ろうとしてくれます。

これは、古くから水難救助犬として活躍していた頃からの資質で、ペットとして飼われるようになった今でも引き継がれています。

しかし、甘えん坊で人間が大好きなため来客にも懐いてしまい番犬は務まらないようです。
少々頑固な面も持ち合わせており、依存心が強い傾向があります。

日々の生活の中で、散歩も含め、多くの時間をかけてあげられる家庭でないと、このニューファンドランドというの飼育は容易ではないかもしれません。

人になつく?

大きくて心優しいニューファンドランドは、人に対してはとても友好的で、どんな相手にも基本的には優しく穏やかに振舞います。

そんな姿は、とても落ち着きがあり頼りに感じます。

ただ、神経質な子もいるので幼犬のときになるべく多くの人と触れ合って人見知りをしないように心掛けることが大切です。

とにかく賢く、人の言うことをよく聞こうとし、服従心が強いので子供の遊び相手としても最適です。
小さなお子さんが相手でも、ふざけて噛みつくようなことはほとんどありません。

面倒見も良く、人を助ける習性があるのでいざという時に危機を救ってくれるかもしれないという頼もしさがあるのも、他の犬種ではなかなか見られないニューファンドランドならではの魅力なのかもしれません。

しつけは難しくありませんが、寂しがり屋で依存心が強いので、自信をつけさせるようによくほめて育ててあげましょう。

飼い主にはべったりと甘え、かわいらしい面も見せてくれます。

ただ、しつけの面では根気が必要です。
のんびりしているので、上手くやる気を持続させて楽しいトレーニングを心がけましょう。

大きさ

標準的な体高はオスが71cm、68kg程度、メスは66cm、54kg程度とされています。

身体はかなり大きいので、居住空間に余裕がないと飼育もままなりません。
なお、家も敷地も広い海外では、ニューファンドランドは人気の犬種でもあります。

日本では家の広さの問題もあるため、飼育するとなると、やはり一部の家庭に限られます。

ペットショップで購入可能?

基本的にニューファンドランドはペットショップで購入するのが難しい犬種です。

これは全国展開しているような大型ショップでも同じです。
日本ではブリーダーも少ないので、市場に出回る機会も極端に少なくなっています。

購入するとなると、他の希少犬同等、ブリーダーからになります。
数こそ少ないですが、日本国内でもブリーダーは存在するので、購入前に見学に出向き、飼育方法や犬種としての情報を得た上で購入するか検討してみてください。

他にも海外のブリーダーから購入するという方法もあります。

英語でのやり取りが必須になる上、購入時にかかるお金が大きくなってはしまったりとハードルは上がりますが、個体はもちろん、どのブリーダーから購入するかといった選択肢はかなり広がります。

寿命

ニューファンドランドの寿命は8~10年と短めです。

多くの頭数が飼育されている欧米諸国の方が寿命が長いとされることもありましたが、実際には国内の個体とはそこまで差はありません。

ただ、超大型犬になってくると、日々の運動の重要度というのは一層、増します。
日々、運動させてあげて、しっかりと体調を管理することで、より寿命は長くなります。

関連記事:ニューファンドランドの飼育で気を付けたい事とかかりやすい病気

価格

ニューファンドランドの仔犬の価格はおおよそ20万~40万ほどになります。
供給側が安定していないため、価格の幅は大きくなっています。

他の犬と同じく、成長するにつれて価格は下がりますが、身体が大きなニューファンドランドの場合、下がり幅は大きくなります。

子犬よりも安価で購入できるからと、ある程度、成長した個体を飼おうと考える方もいるかと思いますが、当然、しつけは難しくなります。

個体の価格は安く抑えることができたとしても、飼育した後のリスクは大きくなります。

まとめ

ニューファンドランドは穏やかで賢く、魅力たっぷりの犬種ですが、超大型犬ならではの苦労はあります。

居住スペースに無理はないか?
日々の飼育に掛かる費用
運動量の確保はできるか?

これらをクリアして初めて飼育を検討する犬であるということは覚えておいてください。

関連:超大型犬6種類はどれも希少犬種!それぞれの性格、飼い方、寿命は?

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