愛猫への最初のプレゼントでもある名前。
お家に迎え入れると決まってから、「どんな名前にしよう」、「こんなのがいい」等、ああだこうだ言いながら名前を考えるのは何ともいえない幸福感がありますよね。
日頃、ペットショップで働く私自身、子猫を購入したお客さんから「こんな名前に決めたよ」なんて話を聞く度に、幸せな気分になっちゃいます。
一方で、以前と比べて猫の名前も多様化したことで、「なかなか決まらない」という声も度々、聞かれます。
『たとえ時間がかかったとしても満足のいく名前を付けてもらいたい』
そんな思いから、猫の名前の名付け方のポイント、決め方を記事にすることにしました。
今回は比較的、よく名付けられている一般的なものに焦点を当てていきます。
他にはない個性やオリジナルな名前をつけたいというあなたにはこちらの記事がオススメですよ。
関連記事:猫の名前をハワイ語で名付ける!可愛い人気の言葉、相性の良い猫はどれ?
関連記事:オス猫にかっこいい名前を付けるならドイツ語がオススメ!
目次
猫の名前の決め方
猫の名前、どんなものにしようか決まらない!
そんな時は様々な角度からアプローチしてみてください。
・見た目
・言語
・季節
・好きな人、物、趣味
それでは順に見ていきます。
猫の見た目から決める
名前を愛猫の見た目から決めるというのはもはや王道ですね。
毛が黒いから「クロ」、小さいから「ちび」といったところでしょうか。
単純に思えますが、その子の個性を表しており、これも立派なネーミングですよね。
「あからさま過ぎるのはちょっと…」というあなたは、その言葉を他の言語に変換するといいかも。
上のものを例に挙げると、
「黒」をイタリア語にすると「ネロ」
「ちび」の由来の「小さい」はフランス語で「プチ」
どうですか?
一気に猫の名前っぽくなりますよね。
実際に購入されたお客さんの中には、
首周りの被毛がライオンのたてがみのようだから「レオ」
眼が青いから「アオ」
目の上の模様から「マロ」
とにかく小さいから「あずき」
といった名前を付けられていました。
外国語から名付ける
上でも少し触れましたが、外国の言葉から名付けるのもいいですね。
私たち日本人にも馴染みある響きの英語は過去から現在まで不動の人気です。
関連記事:猫の名前にピッタリな英語~あらゆる猫種と相性が良くなじみやすいです。
優しい雰囲気で、意外と馴染みのあるイタリア語、お洒落な響きで若者に人気のフランス語の名前は近年、よく名付けられるようになりました。
関連記事:メス猫の名前にはイタリア語がオススメ!お洒落で可愛い言葉が盛り沢山!
関連記事:猫にオシャレな名前をつけるならフランス語!相性が良いのはメス猫、長毛種
他にも力強い響きでオス猫と相性の良いドイツ語、最近の流行でもあり、暖かみのあるハワイ語なども良いですね。
これらは名付けられることも少ないので、我が家の猫ちゃんだけの名前を決めたい時は特にオススメしたい言語でもあります。
関連記事:オス猫にかっこいい名前を付けるならドイツ語がオススメ!
関連記事:猫の名前をハワイ語で名付ける!独特かつ可愛いハワイ語は個人的にオススメです
日本語の名前
和風な日本語の名前もいいですよね。
古くから「たま」、「はな」、「ミケ」などといった名前が浸透していたこともあり、日本語の名前というと古い印象が強かったのですが、ここのところは逆に和風な名前をつける飼い主が多く見られるようになりました。
日本語だけでも多種多様ですし、紹介すると長くなってしまったので、下記の記事でまとめました。
関連記事:猫に和風な名前をつけよう!日本語名をタイプ別で紹介~ネーミングの際の注意点とは?
単純な日本語だけでなく、人名、歴史上の偉人から名付けるのも面白いです。
一見、猫の名前と相性はどうなの?と思うかもしれませんが、最近、増加傾向にあるので、こちらも参考にしてみてはいかがでしょう。
関連記事:猫の名前を人名で名付ける!オススメは武将や歴史の偉人
季節から名づける
愛猫が生まれた季節から名づけるのも素敵ですね。
「はる・なつ・あき・ふゆ」の四季はもちろん、その季節の花などから選ぶのも良いですし、花言葉から選ぶというのも素敵ですよね。
猫の名前として考えるとこの辺りになりますね。
やはりメスの猫と相性が良いように思います。
季節の花
春:サクラ、ウメ、モモ、ボタン、
夏:ヒマワリ、アニス、チコリ、ユリ、
秋:サフラン、ダリア
冬:アロエ、エルム、ツバキ、ナズナ
他にも誕生月にちなんだものもオススメです。
誕生月
1月:睦月(むつき)
2月:如月(きさらぎ)
3月:弥生(やよい)
4月:卯月(うづき)
5月:皐月(さつき)
6月:水無月(みなづき)
7月:文月(ふづき)
8月:葉月(はづき)
9月:長月(ながつき)
10月:神無月(かんなづき)
11月:霜月(しもつき)
12月:師走(しわす)
1月のむつき、3月のやよい、5月のさつき、7月のふづき、8月のはづきあたりは名前として十分に考えられますね。
お花と同じく、こちらも女の子向けといった印象があります。
お客さんの中には、お家に迎えたのがクリスマスだから「ノエル」、11月11日に生まれたから「ポッキー」、3月3日なので「ミミ」などがありました。 こういった節目を名前にするというのは、その時の思い出が鮮明に残るので個人的にオススメです。
日々のお世話が大変だったり、こちらの言うことを聞いてくれなくて感情的になってしまいそうな時も、家に迎えた時の幸せな気分を思い返すことで、冷静に対応することができます。
呼びやすかったり、いい語呂があった時は一度、検討してみてはいかがでしょう。
飼い主の好きなものから決める
どうせ日頃から呼ぶならば、飼い主であるあなたが好きなもの、馴染みのあるものを名前にするのもいいでしょう。
・乗っている車種
・サーフィンが好きなので海関連
・好きな食べ物
・出身地の言葉
誰しもが趣味、好きなものというのはありますから、ネーミングに悩んだ時は、こういった所から決めるのもいいですね。
一人暮らしで猫を飼う人は参考にしてみてはいかがでしょう。
逆に複数の家族がいるご家庭で飼育するならば、反発の一つや二つはあるかもしれませんが…そこは話し合って決めてください(笑)
猫の名前は覚えやすいものがベター
ここまでは猫の名前の決め方に関して紹介してきましたが、名前を決めるにあたって、少し覚えておいてほしいことがあります。
ネーミングというのは基本的に自由なのですが、猫自身が覚えやすい名前をつけてあげるのが好ましいです。
理想は2文字、多くても3文字程度ですね。
これより長くなってしまうと、呼ばれても自分の名前だと認識しづらくなります。
そして、猫というのはガ行、ザ行、ダ行などの濁音が認識しやすいのに対し、「ミーコ」にあるような、伸ばす音は聞き取りにくいとされています。
猫というのは言葉の音を認識してはいるのですが、実はかなりアバウト。
加えて知能面も犬と比べるとどうしても劣ってしまうので、日頃からの反復練習が重要になります。
関連記事:猫に名前を覚えさせる4つの方法と覚えた時の反応~覚えるのにどれぐらいの時間がかかる?
他にも名前が長くなると家族の誰かが省略して呼んでしまうケースが出てきます。
以前、身体の模様から「チョコチップ」という名前を付けられた方がいたのですが、飼い主本人が「チョコ」、ご家族の人が「チップ」と呼ばれていました。
「これが何か問題でも?」
と思うかもしれませんが、家族内で呼び方がバラバラだと猫が自分の名前を覚えづらくなりますし、しつけをしていく過程で様々な問題が出てきます。
良いことは何一つないので、呼び方は統一してください。
猫に変わった名前をつける賛否
基本的にどんな名前でもいいのですが、初めて猫を飼うという人は、変わった名前はちょっとしたリスクがあるというのは頭に入れておきましょう。
例えば病院の待合室。
知人が白くて丸いということで小龍包君、リンクスティップによって顔つきが高貴に見えるということで、エリザベスという名前をつけたのですが、病院で呼ばれた際、かなりの注目を浴びておられました(笑)
名付けた本人は気にも掛けていなかったのですが、その家族は話は別。
最終的に病院に連れて行くのを拒否されたという嘘のような本当の話があります。
また、呼ぶのが恥ずかしいが故に、省略して呼んでしまうことにも繋がります。
ユニーク過ぎる名前というのは、時にこのようなマイナス面は出てくるというのは覚えておいた方がいいかもしれませんね。
まとめ
猫の名前も多様化し、ネーミングも自由だからこそ迷うというのは、もはや当然のことと言えます。
名前が決まらなかったり、良いアイデアが浮かばない時は猫の特徴や生まれた、または迎え入れた季節、さらには他言語なども視野に入れることで、きっと素敵な名前が見つかるはずです。
また、基本的に飼い主の好きな名前をつけることになるわけですが、名付けにも最低限のポイントが存在します。
最低限のポイント
・家族全員が呼びやすい
・2~3文字
・濁音は認識しやすい
これらは絶対に守らなければいけないわけではありませんが、名付けたい名前が猫にとって認識しづらいものである場合は普段から意識して名前を呼んであげることで、問題を解消することができます。
愛猫のネーミングの手助けになれば幸いです。
関連記事:メス猫に人気の名前ランキング〜過去10年の傾向と2020年現在のおすすめの名前