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ミックス犬の寿命は長い?短い?諸説ある理由と遺伝性疾患の存在

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ここ数年で人気が出てきたミックス犬。

少し前までミックスと聞くと雑種を思い浮かべることが多かったのですが、正式な犬種同士を掛け合せることで生まれるミックス犬の人気は非常に高く、雑誌、テレビ等の各メディアでも度々、取り上げられるようになりました。

※当サイトでもランキング形式で人気のミックス犬を紹介したり、それぞれの特徴を紹介してきました。

関連記事:ミックス犬の人気ランキング!10種類それぞれの特徴、違いは?

ですが、ミックス犬の寿命については長生きする、もしくは短命だという二つの説に分かれています。
今回はこの辺りの真相について触れていきたいと思います。

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ミックス犬の寿命は親犬を参考に

ミックス犬の基本的な寿命を知る上で最も参考になるのは親犬の寿命です。

例えば、チワプーというミックス犬の場合、かなり寿命が長いとされていますが、この場合、トイプードルとチワワという両親ともに長生きの犬種ですので、その子であるチワプーは長生きする傾向が強いと言えます。

マルチーズとトイプードルの子のマルプーについても同様です。

逆に寿命が短い大型犬を親犬の場合は、やはり寿命は短くなる傾向があります。

ただ、一般的にいうところのミックス犬というのは大半が小型犬ですので、よほど大きな犬種でない限り、極端に寿命が短くなることはありません。

※人気のミックス犬の中では唯一、ポンスキーが例外。

親犬のシベリアンハスキーの寿命が10年と少しとなっているため、その子供の寿命にも影響を及ぼします。

関連記事:ポンスキーってどんな犬?性格、身体の大きさ、寿命の長さは?

ミックス犬の寿命はばらつきが大きい

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一般的にミックス犬の寿命は長いとされることが多いですが、逆に短いという説もあります。

矛盾しているように感じるかもしれませんが、短命説もあながち間違いではなかったりもします。

その理由は生まれつき身体が弱く、長生きできないというケース。

健康な個体に関しては長生きする傾向が強い反面、”長生きできない”個体の割合も純犬種の時よりも高くなっています。

そのため、長短が極端になり、諸説生まれることになりました。

遺伝性疾患の存在

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では長生きできない個体とは一体どういったことなのか?

これは生まれつき遺伝性疾患を持っているケースです。

遺伝性疾患というのは様々な犬種が発症しうるものですが、ミックス犬というのは両親の犬種が持つ遺伝子をそのまま引き継いでしまいます。

本来、ミックス犬というのは見た目、性格、特性などを考慮して、より魅力のある犬をという考えの元、産出されてきました。

例えば、トイプードルとチワワの子ならばチワプーと呼ばれ、両犬種の良いとこどりの犬が生み出されてきたわけですが、親犬が持つ遺伝性疾患の因子も引き継いでしまいます。

トイプードルならば進行性網膜萎縮症や僧帽弁閉鎖不全症、チワワの場合ですと水頭症といった遺伝性疾患のリスクがあるのですが、チワプーの場合、これら全てを発症する可能性があるというわけです。

ミックス犬の寿命に諸説あるのにはこういった理由があります。

一概にどちらとは言い切れませんが、ミックス犬というのは基本的に身体は強いので、遺伝性疾患さえ発症しなければ短命である可能性というのは極端に低くなります。

[追記]
残念ながら、日本国内では遺伝性疾患に関連する遺伝子を持った個体の割合が全体の3割と、他の国に比べて高くなっています。

整備されていると思われがちですが、ペット産業の大きさが故、このようなことを引き起こしています。

関連記事:犬が気を付けたい遺伝性疾患。命の危険性と症状、日本で多い理由とは?

また、最近では愛犬が遺伝性疾患の因子を持っているかを調べるDNA検査というものがあります。

飼い主として検査結果を知るというのは非常に勇気のいることかもしれませんが、早い段階で知っておくことで早期発見に繋がりますし、もしもの時の対処法を頭に入れておくことも出来ます。

メリットの方が多いので是非とも検査しておくことをオススメします。

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ブリーダーからの購入で気を付けたいこと

ミックス犬の購入はブリーダーからというのが一般的ですが、その際はブリーダーの見極めを行ってください。

信頼のできるブリーダーなら気にする必要はないのですが、中には目先の利益しか考えていない悪質なブリーダーも存在します。

無理な交配によって生まれてきた子というのは身体が弱いことが多く、短命になってしまう個体も少なくありません。

購入前にブリーダーの方に伺う等して、どういった環境なのか?親犬の管理はしっかりとされているのか?

こういった部分をチェックすることで、ある程度は知ることができます。

関連記事:豆柴をブリーダーから購入する際の注意点、悪徳ブリーダーの実態

寿命の長いミックス犬は?

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こちらではミックス犬の中でも寿命が長いとされている種類について紹介していきたいと思います。

基本的に身体が強いのに加え、小型犬同士を掛け合せていることが多いので、長生きの傾向が強いと言えます。

チワプー

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チワプーとはチワワとトイプードルを親犬に持つ人気のミックス犬。

寿命は15年ほど。

チワプーが気を付けるべき遺伝性疾患は進行性網膜萎縮症とフォンビルブランド病と、いずれも命に関わることは少ない。

関連記事:大人の気ミックス犬、チワプーの性格、成犬の大きさ、寿命と購入方法

マルプー

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マルプーはマルチーズとトイプードルを親に持つミックス犬。

こちらも寿命は15年前後。

マルチーズ、トイプードル共に命に関わる遺伝性疾患が少なく、寿命も長い。

さらに両犬種は身体の大きさも同程度なので、身体の負担も少ない上、成長した際の身体の大きさがある程度読めるという利点もあります。

関連記事:ミックス犬、マルプーってどんな犬?性格、成犬の大きさ、寿命は?

さいごに

寿命の短さがネックになってミックス犬を選ばないという方もいるかと思いますが、実際はそんなことはありません。
むしろ、遺伝性疾患さえ気を付ければ短命になってしまうことはほとんどありません。

本サイトでも度々、紹介してきた通り、魅力は本当に多く、「良いとこどり」ということもあって、非常に飼いやすい子ばかり。

飼うかどうか迷われているのならば是非、検討してみてはいかがでしょうか。

関連記事:ミックス犬の人気ランキング!10種類それぞれの特徴、違いは?

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