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ミヌエットは美しい被毛を持つ短足種~性格、大きさ、飼育はしやすい?


ミヌエットは近年、誕生した新種の猫の中でも最も知名度、人気のある猫でもあります。
誕生からまだ数年しか経過していませんが、ミヌエットにしかない魅力は沢山あり、瞬く間に多くの人に知られる存在となりました。

ということで今回は、ミヌエットの魅力や特徴を、親猫であるマンチカンとペルシャ猫のどちらに似ているのか?等を踏まえて紹介していきたいと思います。

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ミヌエットってどんな猫?


ミヌエットは、マンチカンとペルシャ系猫を親に持つ猫です。

穏やかで飼い主への愛情が深いペルシャ系猫と、活発で可愛らしいマンチカンの性質を併せ持っています。

以前はナポレオンの名称で、知る人ぞ知る存在でしたが、2015年5月にアメリカの猫協会TICAでミヌエットという正式な猫種として認められました。

ミヌエットは、マンチカンの短い足とペルシャ系猫の美しい被毛を受け継いでいるのですが、外見は主にマンチカン寄りであるため、一見、被毛の長いマンチカンといった印象があります。

このミヌエットの大きな特徴の一つである短い足ですが、必ずしも短足のまま成長するとは限りません。
また、被毛もそれぞれ長短があるため、成猫になった時にどのような子になるかは個体によります。

これは猫種としての歴史の浅さ故のもので、これが原因でミヌエットという種を認めていない団体も未だに存在しているのが現状です。

ちなみに新種の猫は他にもスクーカム、トイガー、トンキニーズといった種がおり、いずれも一定の知名度があります。

関連記事:新種の猫5選~各種の魅力と子猫の価格、飼育はやや難しい?

各種の特徴、魅力は上記の記事で紹介していますが、やはり、ミヌエットの知名度はずば抜けており、他の種と比べても品種としての特徴が明確で、安定した作出に成功しています。

TICAによる公認からわずか5年ということを踏まえれば、今後、さらに作出、供給が安定し、ペットショップで目にする機会が出てくるかもしれません。

他の種の詳細は下記をご覧ください。

関連記事:美しい被毛を持つトンキニーズってどんな猫?飼いにくいとされる3つの理由

関連記事:ミックス猫、スクーカムはまさに巻き毛のマンチカン!基礎知識と飼い方まとめ

メモ

マンチカンを親に持つミヌエットとスクーカム。いわば片親は同じであるにも関わらず、もう片方の親猫が違うだけでここまで特徴が変わるというのも面白いところです。

マンチカンとペルシャ系猫のどちらに似ている?

ミヌエットはマンチカンとペルシャ猫という、特徴が大きく異なる猫を親に持っており、特徴が混ざっています。

親猫のどちらの特徴を引き継いでいるのでしょうか?
様々な角度から見ていきましょう。

ミヌエットの見た目はマンチカン寄り


見た目に関しては、前述の通り、マンチカンによく似ています。

確実に短い足の猫を生み出したいと願ったブリーダーが尽力をした結果、ミヌエットが誕生しました。

ペルシャ猫の血が入っていることに気づかない方が多いのも顔がほぼマンチカンだからで、丸い頭に小さな耳と大きな目は少し見ただけでも印象に残ります。

体型的にはコンパクトにまとまっているわりに骨格が太く、動き回るだけの筋肉も備えています。
ペルシャ系猫に比べて体重は軽いですが、育て方によっては肥満になる恐れもあります。

ちなみに、このミヌエット、専門家によってはマンチカンの1タイプと定義しています。

いわば、それだけ似ているという証でもあるのですが、元来、マンチカン自体が「短足の猫を」という目的で、試行錯誤を重ねて作出されているため、個体によっては他の種の血がわずかながら入っています。

親猫がそういった子である場合、成長していくにあたって、脚が長くなる可能性も0ではありません。
ミヌエットの子猫を探す際は、”足の長さだけ”で選り好みすることはあまり現実的ではありません。

この辺りに関しては、ブリーダー界隈ではあまり触れられませんが、ミヌエットの子猫の購入を検討しているのならば、覚えておいてほしいところではあります。

ミヌエットの被毛と抜け毛


ミヌエットの被毛は、多くの個体はペルシャ猫の特徴を引き継いでいます。
ボリュームと優雅さ兼ね備えており、二重構造のダブルコート。

骨格の作りがマンチカンであるのに対し、被毛はペルシャ系猫と極端に分かれているため、よく似ているマンチカンと区別するための目印の一つとしても知られています。

マンチカンとミヌエットは主に被毛、鼻の形と短足の3点で識別することができます。
ただし、時に短毛種のミヌエットもいるのですが、その場合は判別が難しくなります。

ミヌエットはダブルコート特有の抜け毛が多く、猫が自分の舌でなめとるグルーミングだけに頼ると体調不良の原因になります。

できるだけ毎日ブラッシングをして、美しい毛並みを整えておくのが、飼育のポイントです。
換毛期である春夏は特に念入りに手入れを行い、毛玉や絡まりを予防する必要があります。

また、ミヌエットには短毛と長毛の両方がおり、毛色や柄も多種多様ですし、顔つきもそれぞれ違います。

正式な猫種とはいえ、まだ育種段階を完全に脱していないため、同じタイプの個体がなかなか存在しないので、気に入った子がいた時はその場でお迎えしましょう。

メモ

一部の団体では、こういった標準の曖昧さを理由に、ミヌエットをまだ正式な猫種と認めていません。

大きさ

体重
オス:3.1~5.2Kg
メス:2.2~4.3kg

新種であるため、個体差が非常に大きくなっています。
また、子猫の時期は小さくても、成長していくにつれて上限あたりまで大きくなる子もいます。

小さい子を望むならば、専門のブリーダーに伺い、親猫の大きさで判断するのも一つの方法ではあります。

ミヌエットはどんな性格?


ミヌエットの基本的な性格は、何にでも興味を示すマンチカンと似ています。

好奇心が強いので、ぐんぐんと成長する子猫の時期は、遊び場となる安全なスペースを作ってあげましょう。
ケージの中に閉じ込めたままだとストレスがたまるので、時には広い空間で一緒に遊ぶのもおすすめです。

甘えん坊ですが、むやみに触れられると嫌がる気まぐれな部分もありますが、この辺りはペルシャ猫の性質を引き継いでいます。

とはいえ、飼い主に懐きやすく、あまり頑固ではないため、日常生活のしつけも比較的簡単です。

ミヌエットは飼育しやすい?

ミヌエットは歴史あるペルシャ系猫の系譜とあって、非常に飼いやすいとされています。
マンチカンもペットの適性が高い猫であるため、このあたりは問題ありません。

たいていの子は落ち着いた性格をしており、自立心も備わっているいるので、飼いやすさという面では上位に入ります。

関連記事:飼いやすい猫とはどんな猫?初心者、一人暮らし、マンション住まいにオススメの種類はこれ!

ポイント

本来、新種の猫というのは、個体差が大きかったり不安定な要素が多いのですが、ミヌエットに関しては、そういった心配はあまりありません。
子猫の時期に社会性がつけていなかったり、極端に甘やかさない限り、飼育に苦労するようなことはないでしょう。

とにかく飼いやすい猫なので、一人暮らしの方にもオススメしたい猫でもあります。

一人暮らしの場合、重視すべきポイントの一つに留守番ができるかどうかというのが挙げられますが、ミヌエットはこの部分に関しても問題ありません。

加えて、他の猫との協調性も高く、先住の猫がいる場合や多頭飼いにもぴったりです。
警戒心があまりないことから、他の猫のテリトリーに早く馴染んでくれます。

新種の猫であるにも関わらず、瞬く間に人気が出た理由の一つでもあります。

飼育の注意点は食事と運動

飼育で注意したいのが、ダブルコート特有の抜け毛が多さ。
春と秋の換毛期は特に抜け毛が増え、数日で毛が目立つようになります。

少なくとも週に3~4回のお手入れが必要になってきますが、それさえ苦にならなければ問題なく飼うことができます。

子猫の時からキャットタワー等のたっぷりと運動できる場所を用意して、家族と交流させましょう。
社会性を育むのはもちろん、運動不足、ストレス解消にもなります。

また、マンチカンの特性を受け継いだ短足のミヌエットの場合、他の品種と比べ、運動能力が劣る子が多いとされています。

キャットタワーやトイレを使う際に負担にならないような配慮をしてあげたいところです。

さらに、短足の子は肥満になった際の足や腰への負担が大きくなってしまうため、運動量の確保、餌の調整に気を配る必要があります。

こういった配慮が一般的な猫よりも必要になるというのは飼育前に頭に入れておいてもいいかもしれません。

信用できる動物病院をかかりつけ医にして、定期的に予防接種を受けさせることも、飼い主の義務です。

まとめ

新種のミックス猫、ミヌエットについて紹介しました。

この記事のまとめ

・マンチカンとペルシャ猫の子
・見た目はマンチカン寄り
・公認からまだ数年
・見た目の個体差は大きい
・短足とは限らない
・長毛、短毛の子がいる
・飼いやすい
・日本でも購入可能

日本でも飼育する方が増えてきました。

理由としては、親猫であるマンチカン、ペルシャ猫共に人気の猫種であるというのが挙げられますが、やはりミヌエットが持つ魅力による部分が大きいでしょう。

とにかく飼いやすい猫なので、初めて猫を飼うご家庭、一人暮らしの方にもオススメできます。

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