ミニチュアブルテリア

ミニチュアブルテリアのすべて~性格、大きさ、価格、飼育方法と気を付けたい病気

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ミニチュアブルテリアはブルテリアという犬種の小型版で、ユニークな顔立ちと、好奇心旺盛な性格がとても魅力的な犬です。

どちらかというとマイナーな犬種に分類されますが、日本国内の飼育頭数は2015年が200頭、2016年が140頭と、決して珍しい犬種というほどではありません。

今回はそんなミニチュアブルテリアの歴史、大きさ、性格、しつけ方法、販売価格について紹介していきたいと思います。

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ミニチュアブルテリアの歴史

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18世紀のイギリスではブルバイティングという牛や熊と戦わせて賭けをする大人の遊びが流行っていました。
いわゆる闘犬です。

ミニチュアブルテリアはそんな闘犬のために作られた犬種で、ブルドッグと頑固でしぶとい性質をもったオールド・イングリッシュ・テリアを掛け合わせることで産出されました。

闘犬としてのブルテリアの特徴を残したまま、小型版であるミニチュアブルテリアが作られたのですが、法律で闘犬が廃止されたため、家庭犬として飼育しやすいよう、スタッフォードシャー・ブルテリアという犬種の血を加えることで現在のミニチュアブルテリアに改良されました。

身体の大きさ

ミニチュアブルテリアは筋肉質で、がっちりとした体型で四肢がとても太いのが特徴です。

体高:25〜36cm
体重:10~15kg

体長と体高がほぼ同じで、体型的に非常にバランスがとれています。
この辺りは個体ごとの違いはほとんどありません。

サイズとしては中型犬ですが、ブルテリアの大きさからするとミニチュアになります。

体重は10~15kgを平均とし、上下3kgくらいの個体が多くなっています。

身体の模様

ミニチュアブルテリアのカラーは、「ホワイト」「ブラック」「ブリンドル」「レッド」「フォーン」など、様々な種類があります。

中でも片側の目の周りに黒色のブチのできたアイパンチという種類も人気が高いです。

このアイパンチの模様が、ミニチュアブルテリアのイメージとして持たれていることが多いですが、これはあくまで数ある種類の一つに過ぎず、販売価格や流通面で見ると、むしろ珍しい模様といっても過言ではありません。

ミニチュアブルテリアの性格

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ミニチュアブルテリアは基本的に穏やかで人懐っこく、愛情深い性格をしています。

遊びも大好きで、信頼を寄せる家族に対しては甘えん坊な面もあります。

好奇心旺盛でブルドッグ特有の頑固な性格もみられますが、基本的に飼い主には忠実です。

しかし、闘犬の荒っぽさや気質が残っているので、はじめて犬を飼う方には難しい犬種かもしれません。

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ミニチュアブルテリアのしつけは難しい?

ミニチュアブルテリアは、噛み癖が多いと悩む方が多い犬種の一つですが、頭ごなしに怒るやり方では全く効き目がありません。

大切なのは、無理やり我慢させるのではなく、喜んで飼い主に従うよう誘導することです。

もともと頑固な性格なので、しつけにはそれなりの根気が必要となります。

顎の力も強く、咥えた物は放さないということもあるので、おもちゃや人間の物など、全てにおいて管理しているのは飼い主だということをしっかりと教えこむことが大切です。

賢い犬なので、根気よくしつけを行えば快適に飼うことができます。

特に犬の飼育経験が浅い場合、しつけが難しいと感じることも少なくありません。

子犬から成犬へと成長して、手に負えなくなることを考えると、しつけの段階で専門家の力を借りることも一つの選択肢でもあります。

販売価格

価格は20~30万円ほどで、基本的にブリーダーからの購入になります。

中には劣悪な環境でブリードされ、凶暴な性格の子犬もいます。
事前にしっかりと見極め、信頼できるブリーダーから購入することをオススメします。

ミニチュアブルテリアは成長がとても早いので、5ヶ月を過ぎたあたりから価格が大きく下がることも少なくありません。

ミニチュアブルテリアの寿命

ミニチュアブルテリアの平均寿命は、11歳~14歳ほどになります。

寿命の長さは一般的な中型犬といったところですが、健康に気を遣い大切に飼育することで、14歳よりも長く生きることもあります。

そのためには、日々規則正しい生活を送り、適切な食事や運動を行うことが大切です。
日々の体調にも気を配り、定期健診などもしっかり受けるようにしましょう。

また、下記でも紹介している通り、ホワイトコートは遺伝性疾患のリスクが高いため、全体的に寿命が短い傾向があります。
必ず短いというわけではなく、短い傾向にあるというのは覚えておいてもいいかもしれません。

ミニチュアブルテリアが気を付けたい病気

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ミニチュアブルテリアは遺伝性疾患の多い犬種になります。

特に一番有名なホワイトコートは、ほかの毛色に比べ、心臓病、皮膚炎、聴覚障害などの遺伝性疾患を起こしやすいため注意が必要です。

愛犬が健康に過ごせるよう、かかりやすい病気について、知識を身につけておくことが大切です。
ここからは、ミニチュアブルテリアの気を付けたい病気について、いくつか紹介していきます。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼とは後ろ足にある膝蓋骨が、正常な関節の位置からはずれてしまう病気です。

先天性の場合もあるのですが、高い所からジャンプをしたり、転んで怪我をした時など、外傷や生活の中で起きる事故により発症することが多いです。

そのため、膝に負担をかけないよう家庭内の環境作りが重要になりす。

床材、フローリングを滑りにくいものに交換したり、少しでも歩き方がおかしいと感じた時はただちに病院で診てもらうといった対処が必要になります。

症状が酷い場合は、外科手術を行うこともあります。

聴覚障害

聴覚障害もミニチュアブルテリアが注意したい遺伝性疾患の一つになります。

この聴覚障害もホワイトコートのブルテリアに多いのですが、その理由は、歴史上ホワイトの血統を入れる際に、ダルメシアンから入った「パイボールド遺伝子」が原因になっていると言われています。

そのため、ダルメシアンは聴覚障害を持って生まれることが多いようです。

皮膚病

ミニチュアブルテリアは皮膚が薄く敏感なため、皮膚病やアレルギー症状が起きやすくなっています。

そのため、普段から皮膚の状態をこまめに観察したり、食べ物のアレルギーが起きていないかなど注意をする必要があります。
また、ストレスでも皮膚病が悪化する場合があるので大切にケアをしてあげましょう。

心臓病

心臓病も、ミニチュアブルテリアの遺伝性疾患の一つ。

心臓の、左心房と左心室の間にある弁が閉じなくなってしまう症状があります。
軽度なものから重度なものまで様々ですが、病院の先生としっかり連携を取り、コントロールをしていくことが大切です。

水晶体脱臼

水晶体脱臼とは眼の中の水晶体がずれて、水晶体が正しい位置から脱臼してしまう状態です。

症状によってはそのまま失明してしまうこともあります。
完治は難しいですが、薬の投与で進行を遅らせることは可能です。

さいごに

ミニチュアブルテリアは遊ぶことや運動がとても大好きなエネルギッシュな犬です。

飼いやすい犬ではなく、頑固な性格が故に、飼育の経験が浅いと苦労することも少なくありません。

また、デリケートな部分も持ち合わせているので、毎日の散歩や運動は欠かさずに行いましょう。
運動不足になるとストレスが溜まり、イライラしがちになってしまいます。

健康や運動に気を使いつつ、楽しい生活を送ってくださいね。

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