ミニチュアピンシャー(ミニピン)

ミニチュアピンシャー(ミニピン)の性格、子犬の大きさ、ブリーダーの販売価格

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ミニチュアピンシャーはジャーマンピンシャーとダックスフンド、イタリアン・グレーハウンドをかけあわせた犬。
それぞれの犬種の特徴が顕著に引き継がれており、世界中で人気のある犬として非常に有名です。

近年は日本国内でも増えつつあり、登録数も年々、増加傾向にあります。
今回はそんなミニチュアピンシャーの性格、子犬、成犬時の身体の大きさ、価格等について紹介していきたいと思います。

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ミニチュアピンシャーの特徴

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ミニチュアピンシャーの特徴で最も聞かれるのは、とにかく元気な犬種であるということ。
ジャーマンピンシャー等の祖先犬の特徴を引き継いでいるミニチュアピンシャーは、それらのどの犬種よりも元気な一面を持っています。

運動神経も抜群で、家の中、外でも、その能力をいかんなく発揮してくれるのですが、十分な散歩時間を確保し、元気に走り回れる環境を作ってあげる必要があります。

関連記事:ミニチュアピンシャーの魅力と人気の秘訣~頑固な気質で飼育はやや難しい?

元気というと聞こえはいいですが、実際に飼ってみると、様々な面で苦労することも出てきます。

常に動き回っている印象さえあるので、飼い主がストレスに感じてしまうことも少なくありませんし、部屋が狭いと、ふとしたアクシデントに見舞われることも出てきます。

普段から何をするにしろ、とにかく動き回っている印象さえありますので、こういった部分に耐えられるかどうかというのも、ミニチュアピンシャーを飼育する上で重要なポイントと言えるのかもしれません。
※詳しくは後述の性格の項目をご覧ください。

なお、国内、国外ともに断尾、断耳するのが通例とされていましたが、近年、特に断尾の必要性が疑問視されており、禁止する国が増えつつあります。

※追記
ウェルシュ・コーギーの断尾についても同じことが言えます。
無暗に手を加えて犬の特性を「なかば無理矢理」出すという行為は、現代では当たり前ではなくなりつつあります。

関連記事:コーギーのしっぽを切る理由とは?種類、性格や寿命の長さは?

このような考えは海外では一般的になりつつありますが、日本では未だに行われているというのが現状です。

とはいえ、ショーに出場する場合以外は無理に断尾・断耳を行う必要はないという風潮も、ここ数年間で出てきていますが、未だ禁止する段階には至っておらず、尾、耳があると正式なミニチュアピンシャーと認識されないことが未だにあります。

ミニチュアピンシャーの性格

ミニチュアピンシャーの性格で最初に思い浮かぶのは、やんちゃで好奇心が強く、遊び好き。

小さな体につぶらな瞳や、その可愛らしい外見に似合わず、勇敢で活発な性質を持つというのが特性を持つ。

元々、ミニチュアピンシャーはドイツや北欧で害獣の駆除のために飼われていた中型犬、ヘル・ピンシェルを小型に改良して生まれた犬種で、自分より大きな相手にも怖がることなく立ち向かっていく気の強さを持ち、体も丈夫で頭も良く、優秀な番犬としての資質を持っています。

それと同時に警戒心が強く、慣れない相手にはなかなかなつきませんが、きちんと躾ければ飼い主には忠実で、甘えん坊な一面も。

また、きれい好きな犬でもあるので、いたずらをすることはあっても、汚して回ることはないので、室内飼いにも適しています。

体の大きさに似合わず運動量が豊富で体力がある犬で、室内で暴れる場合は、運動が足りていない可能性があります。
散歩と室内遊びを組み合わせて、体力を発散させてあげて下さい。

身体の大きさ


小さいけれどがっしりとしたバランスの良い体型のミニチュアピンシャー。
大きさは小型犬でありながら中型犬のような体型をしています。

ドーベルマンをそのまま小さくしたような体型と顔立ちのため、ドーベルマンを小型化した犬と思われがちです。
実際、ドーベルマンも同じヘル・ピンシェルを先祖にしているのですが、実のところは別々に改良された犬種で、ミニチュアピンシャーの方が歴史は古いと言われています。

小型犬の愛らしさに、中型犬にも引けを取らない優美な姿と活発で俊敏な動きを備えているのがミニチュアピンシャーの魅力とされています。

体高:25〜32cm
体重:4〜5kg

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子犬の時の大きさ

上記の体の大きさは標準的なもので、実際にはかなり個体差があります。

生後6ヶ月くらいで成長が止まる子がいれば、1年くらいは育ち続ける個体もいますので、子犬の大きさだけで、成犬後の大きさが分かるという訳ではありません。

生後3ヶ月の段階で1kg〜2kgくらいが目安ですが、これより大きい、或いは小さい個体であったとしもショーへの出場などを考えていない限りは、特に心配する必要はありません。

ただ、ミニチュアピンシャーに限らず、極端に標準より小さい個体は可愛らしい反面、体が弱くなります。

先天的な疾患がある確率が高いですし、特に疾患はなくとも将来的に怪我や病気にかかりやすいため、飼育にはより注意が必要です。

身体の大きさに関するトラブル

時にペットショップ等で、身体が小さいことを売りにして、相場よりも高額で販売されているケースがありますが、成犬になっても小ぶりのままという保証はどこにもありません。

この手の問題は小型犬で頻繁に見られるのですが、最も多いのが豆柴。
やはり身体の小ささが魅力とされており、トラブルに発展してしまうケースも少なくありません。

詳しくは下記の記事内の「購入後のトラブルに注意」をご覧ください

関連記事:豆柴の成犬時の大きさ、性格、価格は?購入はブリーダーから!

身体が標準よりも明らかに小さいと病気のリスクも高まるので、購入時は頭に入れておいてください。

被毛の特徴の色

被毛は短いシングルコート。
少し固めですが手触りはなめらかで光沢があります。

短毛種である上、シングルコートなので寒さには弱く、冬は室内で暖かくしてあげる事が必要になります。

被毛の色はブラック・タン、チョコレート・タン、レッドが認められていますが、中でも最も飼育されているのはブラック・タンで、ミニチュアピンシャー全体の90%を占めています。

抜け毛

シングルコートの短毛種ということで、抜け毛はかなり少ない犬種です。

小型犬ということも手伝って、全犬種の中でも特に抜け毛が少ないといっても過言ではありません。

被毛自体が細くボリュームがないので、少しの抜け毛なら目に入らないほど。

汚れに敏感な方であってもストレスに感じることは少ないですし、アレルギーを持つ方がいる家庭でも比較的、飼育しやすい犬種でもあります。

ですが、いくら少ないといっても犬なので抜け毛を完全に防ぐことは出来ません
気付かないうちに床や隙間に抜け毛が蓄積されていて、それによってアレルギー症状が出ることがあります。

この辺りに関しては抜け毛が把握しづらいからこそ、気を付けたい部分ではあります。

購入はペットショップとブリーダー、どっちが良い?


日本ではそこまでメジャーな犬種とは言い難いミニチュアピンシャーですが、ペットショップでも度々目にすることがあります。

また、ブリーダーから購入するという手もあります。
近年は人気が出てきていることから、扱うブリーダーの数は増加傾向にあり、購入する側としても十分な選択肢はあるのではないでしょうか。

とはいえ、ここで気になるのが、ペットショップとブリーダーのどちらで購入すればいいのかということ。

結論から言えば、ミニチュアピンシャーに関してはどちらでも構いません。

シェルティでいうブルーマールのような人気色があるわけでもなく、小さければ小さいほど魅力的とされている豆柴のように、その子の両親の大きさを確認したり、考慮すべきといったこともありません。
(遺伝的に大きいとされる子も、一定の範囲を超えることはほとんどなく、個体ごとの体格の差はほとんどありません)

ペットショップ、ブリーダーであれ信頼できる所から購入すれば良いでしょう。

寿命

ミニチュアピンシャーの寿命は13~15歳と、小型犬らしく長めになっています。

発症しやすい遺伝性疾患も命に関わるものは少ないので、安定して長生きしてくれる犬であるともいえるでしょう。

ですが、元々は暑い地域の犬で、短毛種であるため、寒さにはかなり弱いです。
健康な成犬であっても、冬場の散歩、特に朝方などは専用の服を着せてあげるのも良いかもしれません。

追記

犬の服というと、飼い主のエゴだといった意見もありますが、中には服を着せてあげた方がいいこともあります。

関連記事:犬に服を着せるのは飼い主の自己満足?着せた方が良い4つのケースとは

子犬の価格

ミニチュアピンシャーの子犬の価格は15~25万円ほどとされていますが、これはペットショップでの相場。
ブリーダーの販売価格は上下の幅が広い傾向があります。

安いと5、6万円というのも珍しくありませんし、血統によっては30万円を超える個体もいます。

単にブリーダーといっても様々ですが、一昔前から人気が出てきた犬種とあって、中には無理な繁殖、交配を行う悪質なブリーダーもいます。

今後、悪質なブリーダーが利益を生み、さらなる不幸な犬が増えないよう、購入するブリーダーはよく考えた上で購入するようにしてください。

関連記事:悪徳ブリーダーの実態

まとめ

小型犬の中では最も運動神経が良いと言われ、活発で俊敏なのが魅力のミニチュアピンシャー。

小型犬ですが運動量は多く元気なので、部屋中をずっと駆け回っていることもあります。
飼育時はこういったことを我慢できるか、というのもポイントとなります。

また、愛玩犬でありながら、優秀な番犬になれるほど勇敢で活動的な犬です。
ただそれだけに、きちんとしつけをしておかないと、無駄吠えをしたり噛み癖のある犬に育ってしまう可能性も。

子犬のうちに、飼い主がリーダーであることをしっかり教えてきちんとしつけをしてあげる事で、家族に忠誠を尽くす可愛い仲間になってくれるでしょう。

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