日本の住宅事情にもマッチしている超小型犬は、全犬種の人気ランキングでも常に上位にランクインしています。
ここでは、特に人気のある犬種の特徴や性格などについて紹介していきたいと思います。
超小型犬の魅力
余裕で腕の中に納まるサイズの超小型犬は、いつまでも子犬のような愛らしさがあります。
また、飼育スペースが広く取れない、散歩の時間が取れない、食費を抑えたいという人にも、超小型犬はおすすめ。
近年ではより体の小さな犬も登場してきているので、どの子にしようか迷ってしまいますね。
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下記で紹介している超小型犬は小型犬や中型犬と比べると、定義が曖昧なところがありますが、今回、紹介しているのは主に3kg未満の犬種となります。
3kgを超える小型犬についてはこちら
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日本において飼育されている犬種は多くが小型犬になりますが、これは日本ならではの傾向で、海外諸国では主に中型~大型犬の人気が根強くなっています。
ティーカッププードル(タイニープードル)
トイプードルよりさらに小さいサイズのティーカッププードルやタイニープードル。
なお、このティーカッププードルは知名度が高いこともあって勘違いされがちですが、実際のところは正式な犬種ではなく、あくまで「小さなトイプードル」になります。
国内の基準では体重2~3kgのものをタイニープードル、2kg以下のものをティーカッププードルと呼びます。
基本的にはプードルの性格をそのまま引き継いでおり、賢く人懐っこい性格ですが、臆病で神経質な一面も。
甘えさせすぎると依存心が強くなることもあるので、接し方には気を付けてください。
また、ティーカッププードル(またはタイニープードル)という名目で売られていても、中にはトイプードルのサイズにまで育つ個体もいるということを知っておきましょう。
まだまだ一つの犬種として認められるには歴史も浅く、サイズも不安定です。
悪質なショップやブリーダーだと、わざと生育不良にして小さく育てて売っている場合などもあるので、よく下調べをしてから飼育してください。
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マルチーズ
マルチーズは品種改良により小型化された犬種ではなく、元から超小型だった犬種です。
一説では、紀元前1500年(約3000年前)から人々に親しまれてきた、世界最古の愛玩犬だとも言われています。
体重は成犬でも2~3kg。
真っ白で長く、モコモコとした姿がとても可愛らしいですね。
人に良く懐き、陽気で活発な性格をしています。
しかしやはり超小型犬にありがちな、神経質な一面も。
過保護にしすぎると神経質な面がより強調されることもあるので、しつけや接し方には気を付けましょう。
小型犬全体では近年、やや人気を落としていますが、それまでも多く飼われている犬種であることには変わりありません。
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チワワ
超小型犬の代名詞とも言えるチワワは、「最も小さな犬種」に認定されています。
全犬種の人気ランキングの中でも、常に上位をキープしています。
種類によって大きさに幅はありますが、1.5kg~3kgが平均的なサイズです。
性格は明るく溌剌としていますが、社会性が薄く家族以外の人にはあまり懐きません。
また、小さな体に似合わずとても勇敢で、番犬としてとても優秀な一面もあります。
ただし、その分ちょっとしたことで人や他の犬に吠えたり、飛び掛かって行ってしまうこともあるので気を付けましょう。
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ポメラニアン
元々は10kg近くある中型犬種だったのですが、品種改良を重ねるうちに小型化が進んだと言われています。
現在の理想体重は1.8~2.3kg。
毛のボリュームがあるのでちょっと大きく見られがちですが、立派な超小型犬です。
ただし、元々が中型犬種だったため、中には超小型犬と呼ぶには大きすぎるサイズに成長する個体もいるということは知っておきましょう。
性格はフレンドリーで活発、人にも他の犬にもよく懐きます。
しかし繊細な一面もあり、接し方によっては飼い主に過度の依存をしたりすることもあるので注意。
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ヨークシャーテリア
様々な犬種を掛け合わせて品種改良された種であり、元々は5kg近くあるものが多かったようです。
近年ではサイズも安定化してきており、平均的な体重は2~3kg。
しかし、小型化されてからの歴史はそれほど長くなく、中型犬種の遺伝子も入っているため、時に標準よりも大きく成長することもあります。
飼い主に対しては一途で従順、そして負けず嫌いで頑固な性格をしています。
育て方を誤ると我儘な問題犬となってしまうこともあるので、しっかりとしつけや人間との関わり方を教えてあげましょう。
なお、初めて犬を飼う家庭にヨークシャーテリアをオススメする大きな要因は、やはり身体が小さく、運動量の少ないという部分にあります。
逆に言うと、性格、しつけの部分に関して言うならば、今回、紹介している犬種の中では、やや難しいところがあるというのは覚えておいた方がいいのかもしれません。
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まとめ
可愛らしさに多くの人がメロメロになってしまう超小型犬。
体が小さいということは散歩や毛の手入れなど飼いやすい面もありますが、その反面、病気や怪我のリスクは高くなります。
また、小型犬にありがちな神経質で臆病な面も強い傾向があったり、固体によっては気難しい部分もあります。
しつけや接し方に苦労することもあるでしょう。
見た目の可愛らしさだけではなく、性格や体質などもしっかりと勉強したうえで飼育に臨んでくださいね。