柴犬 犬の気持ち 豆柴

可愛い豆柴犬を飼う前に知ってほしい&伝えたいこと

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近年、豆柴犬を飼いたいと考える方が増えてきています。

柴犬特有の従順な性格といつまでも小さな身体という豆柴はテレビを始めとするメディアにも頻繁に登場し、一般的な認知度が上がると共に実際に飼育している人も目にするようになりました。

飼い主の愛情の下、小さな身体で一生懸命に走っている豆柴犬がいるのとは別に、不幸な豆柴が多くいるというのをご存知ですか?

今回は近年、流行となっている豆柴について、違う角度から考えていきたいと思います。

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豆柴を飼う前に覚えておいてほしいこと

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これは豆柴に限った話ではないのですが、これから犬を飼おうとなった時、あなたはどういった基準で選びますか?

見た目
飼育のしやすさ
身体の大きさ
犬種としての性格
出会った時のインスプレーション

これはあくまできっかけですし、選ぶ理由はなんであっても構わないと思います。

ただ、

見た目が可愛くなくなったから愛情をなくしてしまう
さらには飼育を放棄して捨てる

なんてことは言語道断ですし、絶対にあってはならないことです。

そもそも、なぜ今回、捨て犬と豆柴というテーマで書かせてもらったのかというと、純犬種の中で最も捨て犬の頭数が多いのが柴犬だから。

豆柴が流行るのは構わないけれど、だからといって流行っているから、小さくて可愛いからという理由だけで飼うと、この先も捨てられる子は減りません。

今後、そういった子を減らし、1頭でも多くの子が飼い主の愛情に包まれて暮らしていけるように…

微力ながらも当ページで書かせていただくことにしました。

豆柴を飼いたいと少しでも考えている方は一度、ご覧になっていただければと思います。

なぜ愛犬を捨てるのか?

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家族として一緒に暮らしてきた愛犬を捨てる。

このような行動じたい、大多数の方は理解できないとは思いますが、そもそもなぜ捨てるのか?

最も多い理由として、ドライな言い方をするならば、飼い主が「思っていたのと違う」と感じたことで起こるものです。
※他の理由として、家族の誰かが犬アレルギーというのが挙げられますが、こちらに関しても完治は難しいものの対処方法はあります。
仮に無理だとしても捨てるのではなく、新しい飼い主を探すようにしてください。

詳細:犬アレルギーの8つの症状!治療で治る?費用と実際の治療内容とは?

では、この

「思っていたもの」

とは一体なんなのでしょうか?

見た目
飼育のしやすさ
身体の大きさ
犬種としての性格

これは冒頭でも紹介しました、これから犬を飼う際の選ぶポイントでもあるわけですが、この中の「見た目」、「飼育のしやすさ」、「身体の大きさ」で豆柴を飼おうと思ったのならば、下記のことを頭に入れておかないと、いずれ「思っていたのと違う」となりかねません。

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豆柴を飼う前に覚えておいてください

飼う前に知っておいてほしいこと。

それは豆柴というのは純犬種ではないということです。

厳密に言うと犬種として認められておらず、あくまで小さい柴犬に過ぎません。

そもそも一つの犬種というのは、いくつもの基準が設けられ、その基準範囲内の犬が安定的に産出され続けて初めて犬種として認定されます。

つまり、犬種として認定されていない豆柴は不確定要素が強いというわけです。

ここでいう不確定要素とはなんなのでしょうか。

身体の大きさは保証できない

豆柴を飼っていて思っていたものと違うとなってしまう最たるものが身体の大きさと見た目。

小さいままと思って飼っていたが、成長して一般的な柴犬ぼような容姿になってしまう
見た目も決して子犬のような容姿ではなくなってしまう

こういったことが一定の確率でありえるのです。

なお、基本的に豆柴というのは小さい柴犬を親に選ぶことで産出されるのですが、だからと言ってその子も小さいままとは限りません。

また、テレビで見るような子は基本的に生まれて2~3ヶ月未満ほどの幼犬です。
ずっとあの大きさというわけではなく、1歳あたりまで成長するということも覚えておいてください。

無理な交配で身体が弱い

小さい柴犬同士をかけあわせて産出すると書きましたが、このように特定の個体に依存する交配は様々な問題を生み出します。

その一つが近親同士の交配。

近親交配によって生まれた個体は、寿命が短く、生まれつき疾患を持っていたり、老犬になった時の病気への抵抗力が弱かったりと健康上の問題を引き起こします。

先天的な疾患を持っていると若いうちから病気になることも決して少なくはなく、長い期間、介護に追われることがあります。

また、交配とは異なりますが、小さい子を世に送り出そうと考えるブリーダーは、生まれて間もない子犬の間、餌を最低限しか与えないということがあります。(豆柴に関して賛否両論ある大きな要因です)

栄養を貰わなければならない大事な時期に十分なご飯がもらえない犬が将来、どうなるのかは想像に難くありません。

身体が小さいほど価値があるとされている豆柴ですが、小さければ小さいほどこのようなリスクは大きくなっています。

さいごに・編集後記

テレビではいい部分しか伝えませんよね。

単純に良い部分や魅力だけを伝えて、それで終わり。

実際、各メディア、特にテレビ番組で豆柴が特集された日は普段では考えられないような数の人が下記のページを訪問してくださいます。

関連:豆柴の成犬時の大きさ、性格、価格は?ブリーダーからの購入

その度にテレビの力は凄いなと実感するわけですが、同時にこうも思うのです。

大きな力を持っているからこそ、様々な角度、普段は見えない部分も伝えてほしいなと。

テレビに比べると当ブログは小さなもので、見ている人の数もたかだか知れています。

ただ、一人でも多くの人に豆柴犬の真実を知ってもらい、捨てられる犬を減らしたい

そして、理解した上で飼ってもらえれば…捨て犬も減るのではないか?

という思いから執筆させていただきました。
思いが伝わっていただけたなら幸いです。

純犬種に比べて不確定要素が強い豆柴。
将来、時に飼い主として思いがけない苦労もあるかもしれません。

最後に質問させてください。

それでも愛情を持って飼えますか?
最期まで面倒を見ることはできますか?

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