多くの犬種の平均寿命が10年を超え、中には20年以上生きる個体も稀にではありますが出てきているほど。
飼い主にとっては嬉しいことではありますが、なぜ、ここまで寿命が伸びたのでしょうか?
その要因はやはり良質なドッグフードの登場と医療の発達。
そして、より重要で大きな影響を及ぼすのが飼い主を中心とした周辺の住環境の良さです。
人間同様、個体によって差はありますが、愛犬のことを考えた行動を取ってあげる飼い主が増えたことで、寿命は伸びるという背景もあります。
愛犬と少しでも沢山の時間を過ごすためにも、やれることはしてあげましょう。
そうすることで、将来、長生きという飼い主にとって最高の恩返しをしてくれます。
寿命が長い小型犬
現在の犬の平均寿命は、比較的短命な犬で8~9年。
それに対し、長生きする犬種になると14~16年前後にもなります。
犬の寿命は飼われている環境や犬種にもよりますが、過去のデータを見る限り、基本的に大型犬より小型犬の方が長生きする傾向にあります。
以下は平均寿命が長い犬種ベスト3
1位 雑種
2位 チワワ
3位 シーズー、ミニチュアダックス、ポメラニアン等
1位に輝いた雑種の大半が10Kg未満の小型犬に分類されていますが、雑種については10Kgを超える雑種犬についても寿命は比較的、長い傾向があり、一部の小型犬をも凌駕します。
寿命が短い大型犬
一方、比較的、短命な犬種はというと、秋田犬、ボクサー等の大型犬が挙げられます。
その理由は、犬の身体の構造的なもの。
体の大きさに対し、心臓、肺が脆弱のため、組織的に細胞寿命が短く、老化が早いとされています。
また、この大型犬というのは歳の重ね方に特徴あり。
最初の一年は成長スピードは緩やかで人間の年齢でいうところの12歳相当ですが(小型犬は17歳)、以降は一年ごとに7歳分も歳を重ね、犬の年齢が4歳を超えたあたりで小型犬の成長スピードを追い抜きます。
日本での最高寿命犬種
日本での最高寿命犬種は何歳なのでしょうか。
調べてみると、なんと年齢が25歳で犬種は雑種でした。
人間でいうと107歳相当。
雑種のほかに、チワワ、ダックスフンドも同様に長生きする犬種で、この辺りも過去の最高寿命が20歳を超えています。
愛犬に長生きしてもらうための秘訣
犬の寿命が犬種によって変わることがお分かりいただけたかと思います。
では、愛犬に長生きしてもらうための秘訣はどういったものがあるのでしょうか?
この点は、私たち人間と同じく、心身共に健康であるというのが重要になります。
毎日の散歩
愛犬が健康を維持できるように日々の生活をおくるには、毎日の運動が重要になってきます。
犬は本来、自然の生き物で、身体を動かすというのは必要不可欠で、これは人に飼われるようになった現代でも同じです。
運動量を確保するためにも毎日、散歩に連れていくことを心がけましょう。
なお、大型犬は1日1時間程度の散歩を2回程度が必要とされており、この辺り、大型犬を飼うのは大変とされる一つの所以でもあります。
ストレスを溜めない
現代はストレス時代と言われているように、犬にとってもストレスを溜め込むことは、寿命にも影響してきます。
犬が感じるストレスは、生活環境の変化や騒音、運動不足、飼い主との信頼関係などが大きく関係してきます。
都市での生活では、自由に動き回る事や、吠えることも難しく、ちょっとしたことでもストレスを感じてしまうかもしれません。
日頃から観察して、少しでも快適に過ごせるように工夫をしましょう。
騒音がうるさいなら、音を遮断する
都心部なら、週に一回、動きまわれる場所に連れていく
しつけも一方的にするのではなく、ご褒美をあげながら取り組む
ちょっとしたことでも犬にとっては嬉しいもの。
普段の生活を見直してあげてください。
食事管理
肥満体系ほど犬の寿命は短くなります。
これは人間も同じことですが、体重が増えてしまえば、減らす必要が出てきます。
自分の判断でカロリーを減らす事ができる人間とは違い、犬は自分で調整ができないので、飼い主が食事管理をしなければなりません。
特に室内犬は、毎日のごはん以外にも、人間が余分な食べ物を与えてしまうので、犬に必要がない塩分や糖分をとることになります。
(肥満の大敵はおやつ。気を付けておかないと瞬く間にカロリーオーバーになります)
肥満になると、関節や筋肉への負担や内臓疾患につながるケースの可能性がありますので、注意が必要です。
明らかに標準体重をオーバーしている場合、食事管理だけでなく、時にダイエットが必要になることがあるというのも覚えておいてください。
関連記事:犬の肥満対策は摂取カロリーの把握から!食事管理とダイエットについて
体調管理
あなたは愛犬の体調管理はどうしていますか?
普段より動きが鈍いとか、一か所で動かずにじっとしている等、ほんの小さなサインで伝えてくることもあるため、あやふやな判断では病気を見逃してしまうかもしれません。
そこで注目したいのが便。
私たち人間にも言えることですが、便の状態によって、健康かどうかがある程度分かります。
特に寿命に大きく関係するのが腸内環境で、腸の働きを維持することで、犬の寿命が伸びることがあります。
最近は腸内環境を整えてくれるペットフードもあるので、一度チェックしてください。
まとめ
犬の寿命の長さというのは、毎日の健康管理が重要な事がお分かりいただけたかと思います。
ご飯をたくさん与える事や、甘やかす事が愛情ではありません。
愛犬に長生きしてもらうために、日々の生活の中の食事の部分には特に気を配りたいところではあります。
関連記事:人間の4~7倍!犬の年齢と計算方法