レークランドテリア

レークランドテリアは性格的に飼いにくい?被毛の特徴、寿命、ウェルシュテリアとの違いは?

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レークランドテリアというテリア犬をご存じですか?

テリア犬といえば、ヨークシャーテリアやジャック・ラッセル・テリア、最近ではケアーンテリア等が有名ですね。

レークランドテリアは彼らと比べるとマイナーな犬種ですが、以前から知るぞ知る存在で、この20年間、安定して飼育されてきた犬種でもあります。

今回はそんなレークランドテリアについての歴史から性格、被毛の特徴、似ているとされているウェルシュテリアとの違いについて紹介していきたいと思います。

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レークランドテリアってどんな犬?

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レークランドテリアはイギリスの湖水地方で生まれたテリア犬です。

レークランドテリアは体長と体高がほぼ同じ長さで、がっしりした長めの四肢に短めの背中、バランスの良い体系をした小型のテリアです。

ですが、「テリア」という名称は地面や大地という意味があり、直接地面に近い小動物を追いかけるため非常に機敏で頑丈な足を持っています。
そのため、レークランドテリアは非常に筋肉質で、勇敢で精神的に屈しない強い心を持っています。

しかし、細いところもすり抜けられるよう、頭部は小さいのですが、頭頂部が平らで、幅の広いマズルを持ち、目はたれ目で間隔が開いています。

特徴的な顔立ちなので、一度見るとすぐに覚えることができます。

目の色はダークまたはヘーゼル、頭部の高い位置に小さめの耳がありV字型に垂れています。

レークランドテリアの歴史

レークランドテリアは1800年代にイギリス北部のカバーランド地域に、その祖先がいたと言われています。
古くは「バターデール・テリア」や「フェル・テリア」などとも呼ばれ、作業系のテリアとして最も古い時代につくられた犬種になります。

もともとは牧羊の仕事をしている農家などで飼育され、作物や仔羊を襲うキツネなどの害獣を追い払うために、飼われていました。

特にキツネ狩りに重宝された歴史があり、あごの力と頑丈な足腰を持っています。害獣から家を守る勇敢な番犬だったのです。

猟が娯楽として発展するとフォックステリアなどを交配して猟犬としての性質を高められました。

19世紀の間、猟犬としての性能をさらに高めようと交配が試みられましたが、20世紀になってからは犬種として固定化が計画され1912年に改めてレークランドテリアと名前がつけられました。

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レークランドテリアの性格

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レークランドテリアの性格の特徴は非常に好奇心旺盛なことです。
テリアらしい気の強さと明るさ、頑固な面があります。

気に入らない相手に対しては断固として従わないというようなこともあります。
叱られてもめげない面もあるので、飼う際は甘やかしすぎない威厳のある態度が必要です。

しつけも正しい方法できっちりと行うのはもちろんですが、その以前に、しっかりと聞く耳を持ってくれるよう、お互いの関係性も重視する必要があります。

なお、慣れさえすれば、飼い主には忠実ですが、長らく番犬として飼われていたこともあり、飼い主以外の人やペットにはなつきにくく、攻撃的な面があります。

警戒心も強く勇敢なため、自分よりも大きい相手にもひるまず挑んでいくほどで、とても自信家な犬種といえます。

とはいえ、普段はテリアらしく、明るくて友好的なので、お子さんなどとも仲良くすることはできます。
強靭な精神力を持っているので、ストレスはあまり心配いりません。

レークランドテリアの被毛の特徴

レークランドテリアの被毛は粗いオーバーコートにやわらかい下毛のあるダブルコートです。

外側の毛はワイヤーエアーで、カールしていて、やわらかい下毛は悪天候にも対応できるようになっています。

被毛の手入れは週に1~2回の頻度でブラッシングやコーミング、3か月に1回、ムダ毛処理は必要です。使うのははさみやバリカンなどで十分です。

また、テリアのトリミング方法にプラッキングというものがあります。プラッキングは自宅で行うこともできます。

プラッキングとは短期間でテリアの身体全体の毛を間引いて取り除くことにより、常にきれいな状態を保つトリミング方法で、毛を取り除くことによって毛の退色を防ぎ、毛質も固くなります。

毛色はブルー、ブラック、レバー、ブラック&タン、レッド、ウィートン、レッド・グリズルなど多く、他の犬種では聞かないような毛色もあります。

レークランドテリアとウェルシュテリアの違い

レークランドテリアとウェルシュテリアはよく似ていますが、違いは大きさと毛色です。

レークランドテリアの大きさ
体高:37cm前後
体重:6~8kg

ウェルシュテリアの大きさ
体高:34~39cm
体重:9~10kg

それぞれの数字を見てのとおり、ウェルシュテリアの方がやや大きくなっています。

また、被毛の色でも見分けることができ、レークランドテリアは上記でも紹介したとおり種類が豊富なのに対し、ウェルシュテリアはブラック&タンのみ

まずは被毛で判断し、同じ色ならば身体の大きさで見分けるというのが最も手っ取り早いといえます。

性質としてはレークランドテリアのほうがウェルシュテリアに比べ、テリアらしい少し気性の粗い性格をしています。
そのため、恐れを知らなく闘争心が大きいのもレークランドテリアです。

気が短いほうなので、散歩中などに他の犬とケンカにならないように、ルールを幼い時からしつける必要があります。

ウェルシュテリアはそれに比べれば闘争心もなく、頑固の度合いも薄く飼いやすいですが、こちらもいったん戦うと決めたら恐れを知らぬ頑固者に変身します。

ちなみに歴史としては、ローマ軍が現在のイギリスに侵略した際、その地のケルト人たちがウェルシュテリアを飼っていました。

後になって彼らはウェールズ地方や湖水地方に移住し、ウェルシュテリアも家畜を襲う害獣を追い払うために飼育されることになるのですが、よりこの用途に役立つテリアをと、様々な犬種が掛け合わされて誕生したのがレークランドテリアです。

このように、元となった犬よりも、人間の手が加わった犬の方が穏やかで飼育しやすいとされていますが、これはあくまで愛玩犬の話で、テリア犬のような作業犬は逆に気難しい性質かつ飼育難易度も上がる傾向があります。

関連記事:ウェルシュテリアはどんな犬?性格、被毛の特徴とケア、歴史、子犬の価格は?

寿命

レークランドテリアの寿命は平均13~14年と言われています。

ただ、もちろん個体によって幅があります。健康な犬種として知られていますが、「眼疾患」と「皮膚疾患」には注意が必要です。

まとめ

以上、レークランドテリアについて紹介しました。

・ウェルシュテリアが祖先犬
・見た目は非常に似ている
・好戦的で頑固者
・子犬の頃からのしつけが大事
・番犬の気質が残っている
・家族以外には警戒心をあらわにする
・被毛の種類が豊富

馴染みがない犬に挙げられることもしばしばですが、日本では年間数十頭の登録があり、一定数、飼育されています。

また、ウェルシュテリアやエアデールテリア等、似た犬が多いのも特徴ですが、ウェルシュテリアとは色の違い(ブラック&タンを除く)、エアデールテリアとは身体の大きさで見分けることができます。

関連記事:テリア種のキング!エアデールテリアの性格と身体の大きさ&子犬の価格

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