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日本犬は6種類!性格、寿命、しつけ方法に違いはある?

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我が国発祥の天然記念物にも指定されている日本犬は全部で6種類。

最も有名なのは柴犬ですが、他にもいくつもの犬種がおり、性格、体つき、ルーツは異なります。

それでは日本犬それぞれの特徴を見ていきましょう。

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日本犬ってどんな性格?

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日本犬の特徴というと、飼い主に対して従順であり、時に気難しいというのが挙げられます。

飼い主が愛情を注げば、しっかりと応えてくれるというのも人気の理由とされているわけですが、日本犬ならではの性格的特徴と言われるだけあって、どの犬種でも似ている部分が多く、他の犬種ほど明確な違いはありません。

そのため、飼育する上での苦労、飼いにくさという面で見ると、身体の大きさ、体重の重さに比例するといってもいいのではないかと思います。

なお、日本犬を飼うかどうかは、しっかりと向き合える時間を作ってあげられるかが重要なポイント。
日々の生活に追われ、一人にさせてしまう時間が多くなってしまうのならば、他の犬種を選んだ方がいいだろう。

日本犬にとってはコミュニケーションを取って信頼関係を築いていくというのが、それだけ重要でもあります。

なお、身体の大きさについては、それぞれで異なり、秋田犬のみ大型犬に分類。それ以外は主に中型犬

柴犬の中には小型犬とされる10Kg未満の小さめの子もいるが、基本的に中型犬に分類されます。

ダントツの1番人気!柴犬

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柴犬は日本犬の中でも最も人気の犬種で、中型犬全体で見てもとりわけ根強い人気を誇ります。

現在、飼われている日本犬の80%が柴犬で、近所で散歩している姿を見たことがないという方はおそらくいないのではないだろうか。

歴史自体も古く、縄文時代から人間と生活を共にしていた跡が遺跡から確認されています。
小動物の狩猟が主な仕事とされ、現在でも動くものに対して執着する傾向が強い。

関連記事:意外と飼いやすい?人気の中型犬は?1位の犬種はこれ!

関連記事:柴犬は全部で5種類!珍しいとされる山陰柴犬、美濃柴犬ってどんな犬?

柴犬の身体の大きさ・サイズ
体高
オス:38~41cm
メス:35~38cm

体重:9~14Kg
平均寿命:12~15年

被毛

被毛は真っ直ぐで硬いトップコートと柔らかく縮れたアンダーコートによる二重被毛で、1年に2回毛が生え替わります。

毛色は赤(茶)・胡麻・黒、稀に白色など。
柴犬と聞いてイメージするのは基本的に赤ですが、最近は黒色が人気になっています。

柴犬の性格

柴犬の性格を表すならば、勇敢で大胆、主人に忠実というのが挙げられます。
中には頑固で、自分中心の考え方が強いとされることもありますが、正しいしつけが出来ているかによって大きく変わってきます。

信頼関係を築くことが出来れば、生涯、密な関係で生活を共に送ることになります。

逆に警戒心の強さから、他人に冷たく接することが多く、時に絶え間なく吠え続けてしまうことも少なくありません。
その性格上の特性から、古来から番犬として飼われることが多いのも柴犬ならではと言えます。

ここのところ、成犬になっても子犬のような容姿の豆柴が人気ですが、あくまで犬種は柴犬で、身体の大きさ以外は特に違いはありません。

関連記事:豆柴の成犬時の大きさ、性格、価格は?ブリーダーからの購入

柴犬のしつけ・飼い方

飼い主に対して従順であるが故、密なスキンシップ、コミュニケーションを取るのが重要になります

日本犬、柴犬特有の忠実で従順な部分が垣間見れるのも、飼い主との信頼関係があってこそで、逆に確立できていないと、警戒心を露わにすることも少なくありません。

性格的に頑固で気難しい部分もあるので、しつけがしっかりと出来ていないと、無駄吠え、甘噛みをするようになります。

特に無駄吠えは柴犬を飼う上で問題視されることが多く、トラブルの元になりかねません、
子犬の段階で、しっかりとしつけておく必要があります

なお、古くは屋外で飼われることが多かったのですが、現在は屋内飼育が主流となっています。
生活を共にする全ての人間と十分な信頼関係を築くためにも、可能な限り、屋内で飼うようにしたい。

秋田犬

Close up of Akita Dog or Akita Inu, Japanese Akita Puppy Sitting
日本犬として、最初に特別記念物に指定された秋田犬。(1931年)

江戸時代は警備犬、19世紀末の明治の頃は闘犬として使われ、身体のサイズは日本犬の中でも大きく、骨格も分厚くなっています

被毛はダブルコートで下毛はやわらかく密生しており、東北出身という土地柄もあって、寒さに強い反面、暑さには弱い。
熱中症に気を付けたい犬種の一つでもあります。

関連記事:最も大きな日本犬、秋田犬の飼育、しつけは本当に難しい?性格、大きさ、価格は?

関連記事:犬の熱中症の原因と14つの症状!危険な症状はどれ?

秋田犬の身体の大きさ・サイズ
体高
オス:64~71cm
メス:58~66cm

体重:27~59Kg
平均寿命:11年前後

被毛

被毛は下毛と上毛のダブルコートで、耐寒能力に優れています。
毛色は赤、白、虎が一般的で、かつては胡麻毛と黒毛の個体もいましたが、現在は絶滅状態にあります。

秋田犬の性格

忠犬ハチ公でもおなじみ、とにかく主人に忠実で従順です。

愛情深さという部分も秋田犬の性格の特徴の一つで、柴犬同様、見ず知らずの人間にはかなりの警戒心を持ちます

秋田犬のしつけ・飼い方

身体が大きいが故、飼いやすさという面では他の日本犬と比べると、かなり劣ります。

闘犬としての本能が残っているため、他人や他所の犬に対して攻撃的な一面を見せることもありますが、小さい頃のしつけをしっかりとしていれば、大きな問題になることはほとんどありません。

ただし、身体が大きいため、小さい頃から正しいしつけをしておかないと取り返しのつかないことになります。

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紀州犬

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紀州犬は日本犬の中では、とりわけ無駄吠えが少ない
忍耐強さ、勇敢、身体の強さに特徴があり、ハンターの代わりにイノシシを仕留めてきたというエピソードもあるほど。

筋肉質で、身体全体に対して頭部の割合が大きいという特徴を持ちます。

紀伊国(現在の和歌山県)の山岳部で古くから飼われ、イノシシの狩猟などをしていた土着犬を品種固定されました。
現在、柴犬に次いで飼育頭数が多い日本犬とされています。

紀州犬の身体の大きさ・サイズ
体高
オス:49~55cm
メス:46~52cm

体重:15~25Kg
平均寿命:13~14年

被毛

被毛は硬い直毛の上毛とやわらかく密生した下毛のダブルコート。
毛色は大半が白。稀に虎毛や胡麻毛の個体もいます。

紀州犬の性格

紀州犬の性格を表現する際、穏やかとされることもあれば、攻撃的とも言われることがあります。

一見、矛盾しているように見えますが、前者の穏やかというのはしつけが出来ている個体が飼い主に見せる部分

一方で、後者の攻撃的というのは、しつけが出来ていなかったり、全くの他人に対して見せる部分と思っておいた方がいいかもしれません。

これは家族とそれ以外の人間を完全に切り離して捉えているという裏返しでもあります。
(紀州犬に限らず、日本犬全体の特徴とも言えます)

飼い主である自分には素直で従順だからといって、他の人にも同じように態度を取ってくれることはほとんどありません。
触れ合う際は責任を持ち、目を離さないようにしてください。

また、実際に茨城県では危険犬種に指定されているので、やみくもに穏やかと決め込むのは危険ではないかと考えます。

紀州犬のしつけ・飼い方

紀州犬を飼う上で注意すべきは、しっかりとした、正しいしつけを小さい頃から行うということ。

これは日本犬どころか、あらゆる犬種を飼う際に言えることで、何も紀州犬に限った話ではないのでは?と考えるかもしれませんが、ここで改めて書いた理由は身体の大きさと日本犬屈指の攻撃的な性格の持ち主だから。

しつけを間違えて、周囲に迷惑をかけてしまった時、チワワ等の小型犬ならば、

「うちの子がごめんなさいね」で済ませることが出来ますが、日本犬の場合はそうはいきません。

しつけをしていても絶対に噛まないと言い切れないですし、噛む力も他犬種とは比較にならない以上、飼うとなった時は大きな責任が問われます。

甲斐犬

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日本犬の中では柴犬の次に小さいのが甲斐犬。

1929年、甲府地検に赴任してきた安達太助によって発見されて以降、保存と対象となり、1934年に国の天然記念物に指定されました。

胸の幅が狭く足が長いことからオオカミに似ており、動きはとても機敏で、抜群の運動能力を備えています。

甲斐犬の身体の大きさ・サイズ
体高
オス:47~53cm
メス:42~48cm

体重:13~18Kg
平均寿命:14~16年

日本犬の中でも寿命は長い。

被毛

毛色は黒虎毛と中虎毛と赤虎毛とに分かれており、年齢を重ねるに従って虎毛がはっきりしてくることがあります。

甲斐犬の性格

甲斐犬についても性格は頑固で気難しいですが、主人と決め込んだ相手には、どんなことがあっても忠実で尽くしてくれます。

一方で、他人には心を開くことが極端に少なく、他の日本犬と比べても特に顕著で、「一代一主の犬」とも呼ばれるほど。

幼犬の頃から、いかに接するかが重要になります。

甲斐犬のしつけ・飼い方

素朴で野性味が溢れているものの、賢い犬種でもあるので、幼い頃からのしつけがしっかりとしていれば問題はありません。

忠誠心が強く、従順ですが、それもしっかりとしたしつけが出来ている場合に限り、しつけが落ち着くまでは必要以上に甘やかさず、毅然とした態度で上下関係を示す必要があります。

運動能力が非常に高いので、普段から散歩の時間はしっかりと確保してあげてください。

四国犬

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古くは土佐犬とされていましたが、土佐闘犬との混同をさけるため、四国犬と改名されました。

1937年、国の天然記念物に指定されています。(ただし指定名は当時の土佐犬)

古くから四国で猟犬として活躍していた名残で、体力、持久力優れています。

関連記事:四国犬の飼育は難しい?性格や歴史、被毛の特徴、柴犬との違いは?

四国犬の身体の大きさ・サイズ
体高
オス:49~55cm
メス:46~52cm

体重:15~25Kg
平均寿命:11~13年

被毛

被毛は短めで上毛と下毛のダブルコート。
上毛は硬めの直毛。下毛は柔らかい綿毛が密生して生えています。

毛色は黒胡麻色、赤胡麻色が一般的です。

四国犬の性格

性格については他の犬種と大きな違いはありません。

よその者には、ちょっとしたことで噛みついたり攻撃的な面があるので、散歩の時など、他の人と近づく可能性がある場では注意が必要です。

北海道犬

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縄文時代初期、アイヌ民族が北海道へ渡る際に連れていたマタギ犬が北海道犬のルーツとされています。

古くから人間との繋がりがある犬種としても有名です。
運動量が豊富なので、十分な散歩時間を確保してあげる必要があります。

北海道犬の身体の大きさ・サイズ
体高
オス:47~53cm
メス:42~48cm

体重:15~25Kg
平均寿命:13年

被毛

硬く長い毛と、柔らかく短い毛のダブルコート。
毛色は赤、白、黒、虎、胡麻、狼灰等。

北海道犬の性格

野性味が強く、勇敢で怖いものしらず。
それでいて我慢強く、粗食、寒さにも耐えるほど。

まとめ

以上が日本犬それぞれの特徴、性格になります。

身体の大きさこそ差がありますが、諸外国のように他の犬種の血がほとんど混じっていないため、性格や被毛といった部分は非常に似ているというのも、日本が島国であるというの実感させてくれます。

気難しい面、攻撃的な部分がある以上、初心者にはオススメできないというのが正直なところではありますが、しっかりとしたしつけをしていれば、問題なく飼育することはできます。

我が国の天然記念物でもある日本犬6種、中でも柴犬は比較的、飼いやすいので、個人的にオススメしたい犬種ではあります。

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