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セッター犬の種類~それぞれの特徴と魅力を紹介!違いはどこまである?


犬種というのは様々なタイプに分かれているのですが、中でもセッター犬というのは古くから人間と強い関わりを持ち、狩猟時には重要なパートナーとして活躍してきました。

近年こそ、犬種の多様化、さらには愛玩犬の人気が高まっていったことで、犬をタイプで分けることは減りましたが、セッター犬は今でも独自の魅力を持つ犬として世界中で人気があります。

なお、「セッター」という名前は、狩りを行う際に、獲物の前でハンターに知らせる手段として、おすわりをする行為(sit=シット)、(setting=セッティング)からきています。

冒頭の通り、古くから猟犬として活躍した犬種であり、人と関わることが大好きで、飼い犬としても大変人気の高い犬種です。
今回はそんなセッター犬の種類と特徴や魅力について紹介していきたいと思います。

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セッター犬とは

セッター犬は長い間、猟犬として活躍した歴史を持っています。

セッターは隠れている鳥を見つけることを得意とし、有能な猟犬として重宝されていました。
狙いをつけた獲物が逃げないよう、静かに近づき、ハンターの指示で射撃をしやすい場所に動かす役目を果たしていました。

運動能力の高い中型犬で、飼い主には忠実で利口という性質は、狩猟犬として必要な能力を全て兼ね備えていたとされています。

なお、セッターといっても様々な種類の犬種が存在するわけですが、主要な犬種はイギリス原産となっています。

ゴードンセッター


原産国:スコットランド

体高:60~69cm
体重:25~36kg

ゴードンセッターの誕生は18世紀のスコットランド。

運動能力が高く、長時間、動き続ける体力を備える狩猟犬をということで産出されました。

つややかで黒い光沢の被毛はブラックアンドタンと呼ばれ、ゴードンセッターならではの大きな魅力でもあります。

セッター犬の中では最も大きく、抜群の運動能力を備えているため、飼育時は十分な運動量を確保してあげる必要があります。

小型犬に人気が集中している日本ではあまり見られませんが、欧米諸国では公爵の名に相応しい、威厳と風格を備えた犬としても知られています。

性格面は社交的でとても明るく、とにかく人懐っこい性格をしていて、コミュニケーションやスキンシップを取ることが好き。
はじめて会う人ともフレンドリーに接することができます。

飼い主にも忠実なので、いいパートナーになるでしょう。

関連記事:ゴードンセッターってどんな犬?歴史・性格・被毛の特徴や色、美しいとされる理由

アイリッシュセッター


原産国:アイルランド

体高:58~69cm
体重:27~32kg

セッター犬としては古い歴史を持つアイリッシュセッター。
赤毛の美しい被毛と、尾と脚の飾り毛が最大の特徴です。

筋肉質で体つきがしっかりしているため、体力があり運動することが大好きです。

セッター犬の中では飼い主に対して依存する傾向があり、多くの時間を共に過ごせる人には特に相性が良い犬であるともいえます。

好奇心旺盛で明るい性格をしているので、遊んでもらうのが好きな子が多いですが、忙しかったり、家を留守にすることが多い人には不向きな犬かもしれません。

国内においては飼育頭数が減少傾向で、入手方法も非常に難しい犬としても知られています。

関連記事:アイリッシュセッターってどんな犬?外見、被毛の特徴、性格、子犬の購入前に気を付けたいこと

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イングリッシュセッター


原産国:イングランド(イギリス)

体高:61~68cm
体重:25~30kg

日本ではかなり馴染みの薄いイングリッシュセッターですが、海外、原産国であるイギリス、イングランドでは人気の狩猟犬です。

狩猟犬としての能力だけでなく、飾り毛で覆われた気品のある姿と立ち振る舞いは家庭犬としても多くの人を引き付けています。

身体中にベルトンと呼ばれる小班が散りばめられており、イングリッシュセッターならではの特徴としても知られています。

性格面では狩猟犬であるにも関わらず、温厚で人懐っこい性格をしていますが、少し寂しがり屋な面もあるので、飼い主とのスキンシップが足りていなかったり、十分な運動量が確保できていないとストレスを感じることがあります。

仕事などで家を長時間あける家庭では飼うことが厳しいかもしれません。
頭が良く運動神経もいいため、ドックショーなどでも活躍しています。

関連記事:イングリッシュセッターの飼育には運動量確保が必須!性格、大きさ、寿命、気を付けたい病気は?

ブリタニースパニエル

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原産国:フランス

体高:44~52cm
体重:13~18kg

名前からはピンとこないかもしれませんが、このブリタニースパニエルも立派なセッター犬です。

体高、体重ともにセッター犬の中でも最も小さい犬種としても知られていますが、それでも中型犬に分類されており、決して小さい犬というわけではありません。

ブリタニースパニエルの引き締まった筋肉と立派な骨格からは、備わっている運動能力を垣間見ることができます。

やはり日本では登録件数は少なく、なかなか目にする機会はありませんが、毎年30~40頭の登録数はあります。

性格面で見ると、飼い主に忠実で、どんな環境にも適応する能力を持ち、しつけもしやすく、小さな子供のいる家庭でも飼うことができるでしょう。

ただし、しっかりしつけをしていないと、散歩中に注意散漫になり引っ張られてしまうこともあるので、主従関係をしっかりと示すことが大切です。

関連記事:最小サイズの狩猟犬、ブリタニースパニエルってどんな犬?飼育方法、性格、寿命は?

ワイマラナー

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原産国:ドイツ

体高:59cm~70cm
体重:30kg~40kg

ドイツ原産のセッター犬として知られるワイマラナーは、綺麗な短毛と垂れ耳が特徴で、大型犬の中では、やや小さい体つきをしています。

セッター犬の中では珍しい短毛種で、グレーの被毛はワイマラナーだけが持つ魅力と言えるでしょう。

運動能力に優れているのはもちろん、指の間には水かきがあり、泳ぎも得意とします。

とても頭が良く自立心の高い犬で、飼い主に対して、とても愛情深くコミュニケーションを取ることも大好きなのですが、知らない人に対しては警戒心を持ちやすい一面もあります。

短毛種なので、日本で飼育する際は寒さ対策は必須です。

まとめ

歴史上、優秀な猟犬として様々な活躍をしてきたセッター犬。

狩猟の必要性は薄くなりましたが、現代では明るく穏やかな性格が好まれ、飼い犬として多くの人に愛されています。

また、高い身体能力を活かしドックショーでも大活躍をしています。
アウトドアや運動など、愛犬と楽しみたいという方にはぴったりの犬種です。

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