猫の飼育

猫はペット保険に入るべき!いかに必要か、メリットとデメリットを挙げて解説します。


今回の記事は飼い猫を保険に入れるべきか悩んでいる人向けの内容になります。

猫には人間のように健康保険がありません。

そのため、猫が病院で診てもらう場合、医療費の全額を支払わなければならず、通院して簡単な処置をするだけでも大きな出費となります。

そういった時にペット保険に加入していれば、もしもの時の医療費の負担を減らすことができますが、
保険料を支払うことになる以上、本当に入るべきか悩んでしまうのも無理はありません。

そんな中で今回は

猫をペット保険に入れるべきか?
保険のメリットとデメリットはなんだろう?

こういった疑問について解説していきます。

5分くらいで読み終わります。
それでは見ていきましょう。

著者紹介

この記事を書いた人:ひな
過去のペットショップでの勤務時に様々な保険の提案してきました。
その時の経験を元に、保険のメリットとデメリットを照らし合わせた上で、なぜ必要なのかを解説していきます。

ペット保険とは

ペット保険とは、人間でいう健康保険のようなものです。
内容としては、加入しているペットが動物病院を受診した際に、保険会社に医療費を負担してもらうことができるというもの。

欧米では以前からペット保険に加入するのが一般的ですが、日本でも少しずつ浸透し、最近ではペットショップや動物病院で案内を見かける機会が増えてきています。

保障の内容は保険会社や加入したプランによって異なりますが、ペットの病気やケガ、入院・手術費などは、どの保険会社でも含まれています。

ですが、あくまで病気やケガに対する保障となるため、健康診断や検査、ワクチン接種などには適応されない場合があります。
加入を検討しているのでしたら、何が保障の対象で、何が保障の対象外なのかをしっかりと確認しておくようにしましょう。

当然、保険ですので月々の支払いは発生しますが、加入していれば、もしもの時の負担を大きく軽減してくれる、非常に有り難い存在でもあります。

猫に保険は必要か


飼育している猫のことを考えるならば保険には入るべきです。

猫を飼っていて、一度も動物病院を受診しない、なんてことは99%ありません。

保険の必要性を感じることになるのが1歳までの子猫の頃とシニア期に突入する7歳を超えて10歳に差し掛かる頃。

生後1年未満というのは、子猫を迎え入れた際の環境の変化であったり、成猫への成長の過程で、どうしても体調を崩しやすい時期になります。

経験上、この最初の1年間は、飼い主さん自身も不安が多く、ちょっとした変化が気になってしまい、動物病院に駆け込む機会が多くなります。

また、シニア期に入ってくると、それまで健康に過ごしていたとしても、病院で診てもらう機会が増えてきます。
当然、成猫の頃よりも医療費がかかってきますし、時に高額な医療費を請求される可能性も出てくるでしょう。

そういった時に保険に入っていれば、医療費を気にすることなく、安心してお医者さんに診てもらうことができます。

ペットを飼ったことがあるならば、誰もが高額な医療費に驚かされるでしょう。
しかし、「医療費が高くつくから病院に連れて行くのはやめておこう。」等といった考えだけは持ってほしくないと個人的に思います。

また、ペット保険とひとくくりにいっても、保障の内容、保険料、対象となる病気は異なります。

加入できる年齢が指定されているものや、多頭飼いなど2頭目以降の保険料が割引される等、商品によっては特約がついていることもあるので、いくつかの保険を見比べたり、説明をしっかりと聞いたうえで加入するようにしてください。

猫が生涯でかかる医療費は上昇傾向にあります


以前に比べて、猫にかかる医療費は確実に増えてきています。

主な理由としましては猫の寿命が格段に長くなっているから。
平均寿命が延び、今や15歳を超える子も珍しくなくなりましたよね。

この寿命が長くなったのは飼い主としては非常に嬉しいことなのですが、病気のリスクが出てくる年齢というのは以前とそこまで変わっていません。

8歳で腎臓の病気を発症した場合、以前までは、ここから2年生きれば十分とされていましたが、現代では、そこからさらに2~3年生きることも不可能ではなくなりました。

その間、病院で診てもらう回数は増え、医療費もどんどんかさみますし、それが高額な治療となると、莫大な医療費が発生します。

ここ数年、日本国内のペット保険の加入者数が増加の一途を辿っているのも、「シニアの期間」が長くなったが故でしょう。

猫の保険、いつ入るべき?


保険に入る時期ですが、先に説明したとおり、1歳未満の子猫の時期に入っておくべきです。
成長過程で体調が不安定なことが多く、何かと病院にお世話になる時期でもあります。

また、シニア期の猫も必要になりますが、ここで一つ覚えておいてほしいのが、猫に限らず、動物保険の多くは、新たに加入できる年齢に上限が定められています。

中でも多いのがシニア猫となる7歳、8歳を上限とするもので、この場合、8歳を超えての新規加入はできません。

シニア期に備えて保険への加入を検討しているのならば、上限年齢の項目は重点的にチェックしておくようにしてください。

なお、ペット保険は1年ごとに更新するのですが、一度、契約していれば原則、継続することができます。

猫をペット保険に入れるメリットと必要性


猫を保険に加入させるメリットについて見ていきます。

保険に加入するメリット

・医療負担が軽くなる
・お守りがわりになる
・高額な医療費に対応できる
・窓口清算が可能なものも
・特約

順に解説していきます。

医療負担が軽くなる

動物病院は自由診療とよばれ、治療に対する料金設定が病院によりまちまちで、同じ治療内容でも、病院によって差があります。
また、「必要な処置です」とお医者さんに判断されてしまえば、猫の健康を心配している飼い主さんが断ることは難しいでしょう。

さらに、人間と違い、猫は言葉を話すことができません。
「治った!」「もう痛くない!」を判断するためには、何度も検査を行ったり、通院しながらの経過観察が必要になります。

そのため、ちょっとした治療でも思いのほか高くつくことが少なくありません。
ペット保険で受診料が軽減されると支払いがとても楽になり、しっかりと完治するまで通院させることができます。

お守りがわりになる

ペットを飼っていて、体調の変化が見られた際に、動物病院へ連れていくとどうしても受診料がかかってしまうため、様子を見てから・・・と受診を先延ばしにしてしまった経験はありませんか?

医療費の心配をして動物病院に連れて行くのを躊躇していると、「取り返しのつかないことになってしまった。」なんて事例も実は少なくありません。

こんな時にペット保険に入っていれば、ちょっとした変化でも迷わずに動物病院を受診することができます。

早めに動物病院を受診することで、病気の早期発見に繋がるのはもちろん、「異常なし」の診断をされたとしても、飼い主さんにとっては「安心」を得ることができます。

このようにペット保険というのは、時に愛猫の健康や長生きのためのお守りがわりにもなってくれます。

高額な医療費に対応できる

猫は犬と違い、水分を摂る量が少なく、腎臓に負担がかかりやすいため、腎臓病になりやすいといわれています。

腎臓病は完治しにくく、継続した治療が必要になるので、どうしても治療費がかさみます。
さらに、入院や手術となると飼い主さんの負担は計り知れません。

アニコム家庭動物白書によると、一回の手術で269,733円、そこから入院になると平均7~9日、通院が5~6日必要になり、大きな病気やケガをすると30万円ほどかかるといわれています。

この高額な医療費、すぐに支払えますか?

ペット保険は基本的に入院や通院、手術費を保障してもらえるのですが、
例えば保険会社の負担割合が7割ですと自己負担額は30万円の3割の9万円、保険会社の負担割合が8割になると6万円にまで抑えることができます。

この差は本当に大きいです。

窓口清算できるものがある

ペット保険では、医療費の支払い方法にもいくつか種類があります。
よく見られるものでは、動物病院で治療を受けたあとに、保険会社に請求書を送るものです。

この場合、一度、窓口で全額を支払い、請求書を保険会社に送ることで指定の口座に加入している保険プランに応じた金額が返金されるというものです。

動物病院での診断書や明細書の提出が必要になるので、保険金の請求方法は事前にしっかりと確認をしておきましょう。

後から請求する保険と違い、動物病院の窓口で清算が可能な保険もあります。

ペット保険に加入後に、ペットの保険証のようなものが発行される場合があるのですが、その保険証を動物病院の窓口に提示することで、診療代が支払いの段階で保険適応後の料金になります。

窓口清算の際には、加入している保険会社と提携している動物病院かどうかの確認が必要となるため、受診前に動物病院へ問い合わせをしてから行くようにすると安心です。

特約

ペット保険には「特約」とよばれるオプションのようなものがあります。
特約は、入るかどうかを選べるものと、元々備わっているものがあり、元々備わっているペット保険ではその分、保険料が少し高くなる場合があります。

特約の内容としては、ペットが人や物を傷つけてしまった場合の保障や、亡くなってしまった際の葬儀の保障がついているものが多く見られます。

猫は犬と違ってお散歩をさせる機会が少ないとはいえ、縄張り意識や警戒心がとても強い生き物です。
家に招いたお客さんの手などをひっかいてしまう可能性もゼロではありません。

そのため、人にケガをさせてしまった場合の保障が特約としてついていると、いざという時に安心です。

また、がんなどの特定の病気や、事故により歩行が困難になってしまった場合の車いすの購入費用の保障が特約としてついているものあります。

特約の内容も保険会社によりそれぞれ異なるため、加入の際には保険のプランと合わせて確認するようにしてください。

ペット保険のデメリット

保険加入のメリットについて紹介しましたが、デメリットについても見ておきましょう。

保険加入のデメリット

全ての病気が対象ではない
基本的に掛け捨て

全ての病気が対象ではない

ペット保険は、加入したプランや保険会社により保障の対象となる病気やケガは異なります。

基本的には病気や怪我の治療に対しての保障で、健康診断や検査は対象外の保険がほとんどです。
避妊・去勢手術、妊娠や出産、ワクチン接種や狂犬病の予防接種など、病気が原因ではない処置や手術に対して、保険は適応されません。

基本的に掛け捨て

猫に限らず、犬やうさぎ等にも言えるのですが、ペット保険は基本的に掛け捨てです。
そのため、健康に過ごしていると保険を全く使用することがないまま更新の時期に・・・なんてこともあるかもしれません。

しかし、一年間健康に過ごして保険を使用しなかったからとはいえ、その後も全く病気やケガをしない、なんて保障はありません。

突然、病気を発症することだってありますし、年齢が進むにつれて、病気やケガのリスクはどうしても増えていきます。

実際、保険を解約した直後に病気を発症してしまい、改めて加入をしたいと問い合わせをいただくことも少なくありませんでした。

ペット保険は、メリットの部分でもお話しした通り「いざというときの備え」であり、「ペットの健康のためのお守り」です。
掛け捨てだから、一年間使用しなかったからといって、無駄と考えるようなものではありません。

まとめ

今回は猫の保険の必要性について触れてきました。

ペット保険というのは以前から存在していましたが、加入する意味合いや重要性が知られるようになったのは近年になってからです。

以前から猫を飼っていた方にとっては「本当に必要なの?」と思うところもあるかと思いますが、飼育していくにあたって病院のお世話になる機会は出てきます。

可愛い愛猫が苦しむ姿を見ることがないよう、飼い主として万全の準備をしてあげたいものです。

また、最近はペット保険も様々な会社が用意し、各社とも多数のプランを用意しています。
正直、どこの保険サービスに入ればいいのか難しいところですが、猫の保険でおすすめしたいのがペッツベストです。

ペッツベスト

※3つのプランに分かれており、いずれも保険金の支払い割合が80%
もしもの時の保険金の上限と保険料がプランごとで異なります。

加齢による保険料の増加もゆるやかなので生涯、安心して契約し続けることができます。
迷った時は参考にしてみてください。

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