病気

犬の熱中症対策!適度な室温とは?主な後遺症

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夏場、犬を飼うにあたって注意したいのが熱中症です。

毎年、夏が来る度に多くのワンコが命を落としているという悲しい現実があります。

愛犬の命を危険にさらさないよう、また、少しでも負荷を与えないよう、出来る限りの熱中症対策をしてあげたいところです。

対策といっても特別なことはなく、飼い主として、ちょっとした配慮をしてあげるだけでも大きく変わってきます。

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主な熱中症対策は水分補給

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ここでは実際によく取り入れられる熱中症対策を紹介したいと思います。

具体例を交えて特に気を付けておきたいポイントなども併せて解説していきますので、ぜひ、参考にしてみて下さい。

愛犬を熱中症から守る対策にはどういったものがあるのでしょうか。

何といっても犬の熱中症対策の代表格は小まめな水分補給です。

人間も犬も水分を取らなければ脱水症状を起こしてしまうので、散歩に出る前、途中の公園、帰宅後など、適量を数回に分けて摂取させてあげるのが最も効果的とされています。

逆に一度に大量に飲ませると身体への負担が大きかったり、体調を崩す原因にもなってしまうので要注意。

また、自宅では、水飲み場のお水を切らさないようにしましょう。

犬の身体は人間と同じく、体全体のうちの約60~70%が水分ですが、全体の10分の1を失うだけでも健康を害し、場合によっては命にも関わります。

飼い主が意図的に水を与える
犬が喉の渇きを感じた場合、人間と同様、自発的に水分を取ろうとするのですが、一点だけ大きな違いがあり、犬の場合、主に感覚で摂取します。

つまり、犬自体がのどが渇いていないと感じていても、身体自体は水分を欲しているなんてこともあります。

普段から、水分を取る機会が少ない子の場合、こちらから勧めたり、飲むように促すということも重要になってきます。

部屋を適度な温度に

もう一つの主な熱中症対策は愛犬がいる部屋を適切な温度に保ってあげるということ。

犬にとっての適切な室温は23℃~25℃

室温に意識が行きがちですが、同じく気を付けたいのが湿度で、犬が快適に過ごせるのは湿度50%とされています。

梅雨等の蒸し暑い時期は単純に室温を下げるだけでなく、ドライ設定にして湿度を一定値に保ってあげるというのも覚えておいてください。

これにより、犬は呼吸がしやすくなり、体温を保ちやすくなります。

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サマーカット

犬の被毛は寒さを防ぐ上で重要な役割を担いますが、暑さという面では非常に厄介な存在です。

毛がふさふさのワンちゃんがへたっている光景を町中でも目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

サマーカットとは、そうした暑そうな被毛を夏仕様にするというもの。

文字通り被毛をさっぱりとトリミングし、適度に涼しさを取り入れられる様なスタイルに変えることで、愛犬の負担を減らすことができます。

しかし、近年、サマーカットについては様々な意見があり、避けるべきとする専門家が出てきているのも事実。

サマーカットするにしても、ハサミで被毛の量を少なくする程度に留めておき、出来る限り、バリカンを入れるのは避けておいた方がいいかもしれません。

関連:効果はある?犬のサマーカットの必要性と注意点

予防グッズ

次に熱中症対策、予防に有効的な予防グッズについてご紹介したいと思います。

こうした予防グッズと熱中症対策を併用することで、より犬の健康が維持できます。

最近流行っている予防グッズは、身に着ける冷感グッズです。

身に着けているだけでひんやりして心地良いのが特徴的なもの、軽く水で濡らして着用するものや熱を外に逃がすものなど様々です。

関連:熱中症対策のためのオススメのグッズ、アイテムを紹介

熱中症による後遺症

熱中症も初期症状で対処、処置が出来れば、比較的、すぐに回復へと向かいますが、場合によっては後遺症が残ることがあります。

後遺症の中でも代表的なものは以下のとおり。

脳障害(神経障害)

後遺症の中でも最も重いのが脳障害(神経障害)。

長時間の高熱により脳が重度にダメージを受けてしまうと、最悪の場合、心臓が動かなくなったり、呼吸が止まってしまい亡くなることもあります。

他にはバランスが取れず、歩行時にふらついたり、首が傾いた状態が続く、痙攣やてんかんなどの症状が出ることがあります。

呼吸障害

高体温状態が長く続くと呼吸数が多くなり、心臓や肺に大きな負担がかかってしまい、肺炎などを起こすことがあります。

肺炎などの肺疾患は元の状態に戻るには2~3週間かかることもあるので、熱中症の状態が治まっても気を付けていく必要があります。

腎障害

脱水することで臓器に栄養が回らなくなり、臓器に影響を与えることがあります。

膀胱や腸などがダメになるほどの障害は熱中症ではほとんど起こりませんが、腎臓は再生することのない臓器であり、腎臓に影響が出ることがあります。

まとめ

こうして犬の熱中症対策を見てみると、飼い主の方にしか出来ないことが数多くあります。

犬には人間の言葉はしゃべれませんし、人にも犬の言葉は理解できませんが、思いやりの心で愛犬の状態や気持ちを慮ることは出来ます。

愛犬が健康で幸せな生活を送るためにも、熱中症にならないよう、出来る限りのことはしてあげる必要があります。

まずは症状を知り、もしもの時には、すぐに行動に移せるようにしてください。

関連:犬の熱中症の原因と見受けられる14つの症状!危険な症状とは?

関連:熱中症に特に気を付けるべき犬種とは?

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