グレートピレニーズ

超大型犬、グレートピレニーズの飼育は難しい?性格、大きさ、被毛の特徴と抜け毛の多さ

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真っ白でふわふわな毛質の大きな犬の代表といえばグレートピレニーズ。

時にピレネー犬とも呼ばれることもあるグレートピレニーズ、大きな身体と特徴的な風貌に目がいきがちですが、その歴史や性格性質は知られていない部分があります。

ということで今回は超大型犬の一つ、グレードピレニーズの歴史や性格、被毛の特徴や共に暮らしていく上で気を付けるべき点などを紹介させていただきます。

関連記事:超大型犬6種類はどれも希少犬種!それぞれの性格、飼い方、寿命は?

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グレートピレニーズってどんな犬?

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グレードピレニーズと聞くとアニメ、「名犬ジョリー」を思い出す方は多いのではないでしょうか?

その見た目は、体は大きく真っ白で豊な被毛におおわれ、優しい顔立ちから温厚な雰囲気を漂わせています。
一方で、家族や仲間には非常に愛情深く忠誠心が強く、敵に対しては勇敢に立ち向かう強さも兼ね備えています。

グレートピレニーズの歴史

グレートピレニーズは原産国はフランスですが、歴史は古く、祖先はチベット生まれのチベタン・マスティフだとも言われています。

古くから山岳の牧羊犬や番犬として働き、大きな巨体と警戒心で家畜や家族を守り、時に家畜を狙う熊やオオカミと闘ってきました。

17世紀頃、番犬としての優秀さと、白くて大きく、優雅な見た目が人気となり、フランスの宮廷などで護衛犬として活躍するようになります。

あのルイ14世やマリー・アントワネットの護衛犬も務め、1635年には「フランス王室犬」に認定されることになります。

しかし時が経ち、山岳でも野生動物が減少して護衛の必要性がなくなると、上流階級でも護衛犬としての役目もなくなり、一時は原産国のフランスでも絶滅寸前の危機に陥ったこともあるそうです。

しかし、ピレネー山脈にいた良質な血統のグレートピレニーズを用いて、愛好家たちの手によって繁殖に成功し、絶滅の危機を乗り越えることができました。

イギリスのケネルクラブに認められたのは1885年。
ヨーロッパ各国では以来、ピレニアン・マウンテンドッグと呼ばれているのに対し、アメリカ国内ではグレートピレニーズという名前で通っています。

グレートピレニーズってどんな性格?

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グレートピレニーズは、その見た目からおおらかでおっとりした犬種と思われますが、護衛犬や番犬として働いていたため、力強く敏捷で、忠実な性格をしています。

ただし、独立心が強く頑固な一面も持ち合わせており、しっかりしつけをしておかないと、飼い主に対して威圧的な態度をとる傾向があります。

人間の言葉を多く理解できるほど賢い犬なので、行動するときは衝動的に動くようなことは少なく、冷静に判断してから動こうとします。

逆に、日々の暮らしやしつけの中で、飼い主が発した言葉を理解することもあるので、感情的にならずに冷静に対応してあげる必要があります。

しつけは難しい?

グレートピレニーズは家族を大切にし護衛能力に長けた犬種ですが、一方で家族を守るという責任感から、敵対心を持つ相手には非常に攻撃的になります。

時に散歩中などに、飼い主に何気なく話しかけてきた相手にも敵意を示すこともあります。

そういったことにならないよう、子犬の頃から飼い主以外の人間や、他の犬との触れ合いの機会をもち、社会性を身に着けさせてあげることも大切です。

力も非常に強いため、しつけが行き届いていないと、散歩さえも難しくなります。
「まて」や「ふせ」など制止の指示を言葉でしっかり覚えさせるようにしてください。

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被毛の特徴

見るからに豊かなグレートピレニーズの被毛は二層コートで、長いオーバーコートの下にはやわらかいアンダーコートが密生しています。

酷寒のピレニー山脈でも耐えられるよう、とにかく寒さに強い被毛を持っています。
非常に保温性は優れ、寒さには強いですが、暑さにはめっぽう弱いです

また、抜け毛も非常に多く、換毛期には驚くほどの大量の抜け毛がでます。

被毛のボリュームが多いのに加えて、身体も非常に大きいため、換毛期以外の時期でも床などに抜け毛が散乱した状態になります。

手入れは難しい?


普段から抜け毛が多い犬種なので、週2~3回のブラッシングは必要になってきます。

換毛期は毎日のお手入れはもちろん、スリッカーブラシとコームを使ってお手入れしてあげてください。

また、月に1回シャンプーもしてあげ、シャンプー後はしっかり根元から乾かします。

密集した被毛は時に不衛生になり、皮膚病の原因にもなります。
必ずドライヤーを使ってしっかりと乾かしてあげる必要があります。

また、グレートピレニーズの指は、後ろ足に狼爪と呼ばれる5本目の指があるのですが、足首辺りにあるため、削れずに引っかかりやすくなります。

定期的な爪切りが必要です。

ブラッシング時などに爪が伸びていないか確認し、月に1~2回は爪切りしてあげます。
爪には血管が通っているため、血管を切らないよう、先のほうから少しづつ切ります。

慣れていないと怪我をさせてしまうことがあるので、獣医さんにお願いするとよいでしょう。

大きさ

体高:
オス70~80㎝
メス60~75㎝

体重:
オス50~60kg
メス40~55kg

大型犬の中でも、大きな部類に入り、時に超大型犬として紹介されることがあるほど大きな犬です。
メスでも体重は成人女性の平均くらいあります。

そのため、生活環境としては、アパートやマンションではなく、広い庭付きの戸建てでもそれなりのスペースが必要となります。

寿命

グレートピレニーズの平均寿命は10~12歳で、これは他の大型犬の平均寿命と同じくらいです。
もちろんもっと長生きする子もいます。

長生きさせるためには、良質なフードをバランスよくあげて、年を取ると急激に足腰が弱くなる子もいるので、1日2回の散歩などの運動はかかさず、足腰の筋力も鍛えてあげましょう。

こういった大きな犬種というのは成犬の頃に運動不足になってしまうと、老犬になった頃に様々なリスクがつきまといます。
十分な運動量の確保が飼育できるかの一つの分かれ道となります。

まとめ

グレートピレニーズは、外ではしっかりものの一方、自分のテリトリー内では、飼い主にしかみせない甘えた表情をすることもあります。

その性質をしっかり理解した上で信頼関係を結べれば、非常に頼もしい特別な家族、パートナーになれるのです。

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