ゴールデン・レトリーバー

飼育がしやすい大型犬、ゴールデン・レトリバーってどんな犬?性格、しつけは?被毛の特徴とケア

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大型犬の中でも不動な人気をもつゴールデンレトリバーは国内のみならず、海外でも人気があります。
一度は飼ってみたいと憧れをもったことのある犬種の1つではないでしょうか。

人間が大好きで表情も豊か、飼い主のそばにいるだけで本当に幸せな満ち足りた表情をしてくれるゴールデンレトリバー。

素晴らしい素質と沢山の魅力は飼い主の愛情によって最大限に引き出されます。
今回は、ゴールデンレトリバーのもつ魅力や、飼い方、しつけのしかたなどを紹介していきたいと思います。

↓ゴールデンレトリバーは何位?
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ゴールデンレトリバーの歴史

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ゴールデンレトリバーは、19世紀の終わりにスコットランドの貴族であるトゥードマス卿によって長年かけてつくりだされた犬種です。

水泳が得意で討った獲物の回収能力が高く、美しい金色の被毛のレトリバーをつくりたいと思ってのことでした。

ゴールデンレトリバーがどんな犬種を交配してつくられた犬なのか、そのルーツについては諸説ありますが、フラット・コーテッド・レトリバーの前身であるウェイビー・コーテッド・レトリバーの黄色い毛色の犬と、セターの混血犬がもとになったのだろうという説が有力です。

実際に1913年頃までは、今のフラット・コーテッド・レトリバーと同じ犬種とされており、ゴールデンレトリバーという犬種名に統一されたのは、1920年になってからで、それまではイエローレトリバーなどとも呼ばれていました。

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ゴールデン・レトリバーってどんな犬?


鳥猟犬からスタートしたゴールデンレトリバーですが、今では優れた家庭犬としてトップクラスの人気を維持し続けています。

それは飼い主にとって忠実でよく言うことを聞き無駄吠えがなく、子供と一緒に遊んだり家族と過ごすことが大好きな、飼いやすい犬種だからという理由によるものです。

一方もともと仕事を任せられることが大好きで、訓練によく応えて忠実に働くゴールデンは使役犬としても盲導犬や介助犬、救助犬や麻薬探知犬など、多方面で活躍しています。

飼育は容易?

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子供やほかの犬、動物とも仲良く生活でき、なおかつしつけにそれほど手間取らないゴールデンレトリバーは非常に飼いやすい犬種の1つです。

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飼い主とコミュニケーションをとることや褒められることが好きなので、ただ日常の世話をするだけでなく、一緒にアウトドアを楽しんだり、日ごろからたくさん会話をしてスキンシップをとりながら愛情たっぷりに接することがなによりも大事なことです。

ゴールデンレトリバーにとって飼い主の愛情を実感することはそれほど大切なことです。

家族の誰もが忙しく、犬と遊んだり会話をすることがないという家庭で飼われた子はストレスをためてしまい、本来の好奇心いっぱいな性格は表には出なくなり精彩を欠いてしまいます。

きちんとしつけをして室内で飼い、アウトドアやスポーツなど一緒に外に出て楽しむということが必要になってきます。

しつけがしやすい

ゴールデンレトリバーは教えた分だけしっかりと吸収できる賢くてしつけやすい犬種ですが、しっかりしつけないと大型で活動的なだけにトラブルを起こしやすい犬になりかねません。

多くのことを体験させれば自ら学びそして応用する力を持っていまので、愛情をもってスキンシップを取りながら、体験の中でメリハリをつけてしつけていきましょう。

ゴールデンレトリバーと相性の良い人

基本的に人間と触れ合うことに喜びを感じる性格なので、お留守番をさせるよりは一緒に出掛けられるアクティブに過ごす人におすすめです。

元々が猟犬なので、特にアウトドアの環境は大好きです。
家の中だけで可愛がるインドアな飼い方はあまり向きません。

穏やかな性格な反面、体力気力共にエネルギッシュでそのエネルギーをしっかりと発散させてあげる必要があります。

それには積極的に戸外へ飛び出し、遊びや運動をしっかり取り入れて日々満足感を与えることです。

また、ゴールデンは美しい長毛の持ち主です。
体も大きく抜け毛の量もかなり多いので、家でのシャンプーは時間がかかります。

毎日のブラッシングを地道に行って、皮膚被毛の状態を健やかに保つことも大切なので、こういったお手入れする時間や経済的余裕も必要になってきます。

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ゴールデンレトリバーの性格

ゴールデンレトリバーの魅力はとにかく人が大好きで友好的なところです。
愛情豊かで一緒にいると毎日ハッピーな気持ちにしてくれる快活で明るい性格の持ち主です。

飼い主や家族が大好きで、遊んでいても、くつろいでいても、働いていても、厳しいトレーニングの最中でさえ、一緒にいられることが嬉しいということを伝えてきてくれます。

飼い主の言葉を今か今かと待っているようなかわいらしさがあり、そんな健気なゴールデンには何か役割を教えてあげると、喜んで反応してくれます。

特に家族への愛情は深い上、責任感も強いので小さな子供のいる家庭では子守り役を担ってくれる頼もしい存在ですし、子供のいたずらにもじっと我慢できる犬種です。

家族以外の人にも攻撃的なところはなく、威嚇するような態度はまずありません。

一方、福祉現場などで、セラピードッグとして活躍しているように穏やかさと従順さも備えています。
高齢者も子供も障がい者も安心して触れ合える優しい性格です。

飼い主になつく?


飼い主はおろか、他人に大してもよほどのことがない限り、すぐになついてしまうほどフレンドリーです。

平和主義者で敵対心をもつことがありません。

飼い主を喜ばせることが大好きなので、指示をしっかり聞き、言われたとおりに行動します。

それがきちんとできたときには、めいいっぱい褒めてあげましょう。
褒められると更にお利口さんになります。

被毛の特徴

ゴールデンレトリバーという名前の由来は美しい被毛の色からきています。
犬種が作出された当初は、「イエロー・リトリバー」などと呼ばれていましたが、後に「ゴールデン」に統一されています。

ゴールデンの毛色である金色には単色ではありますが、白に近いクリームから赤茶に近い色までバリエーションは豊富です。

JKC(ジャパンケネルクラブ)のスタンダードの毛色については「レッドやマホガニーではない」と規定されていて決して赤色ではなく、ゴールドあるいはクリームの色調と定められています。

KC(イギリスにある最古のケネルクラブ)やAKC(アメリカンケネルクラブ)のスタンダード毛色の色調はホワイトからマホガニーレッド、ブラウンまで様々なカラーが許容されています。

毛質は、ストレートからウェービーまで幅広く、胸や耳、足、尻尾の飾り毛が華やかです。
仔犬のころはウェーブはありません。

換毛期の抜け毛

3月と9月頃に換毛期に入ります。

換毛期のピークは1ヵ月ほど続き、ダブルコートであるゴールデンレトリバーはこの時期、いつも以上に抜け毛が増えます。

ブラッシングを怠ると抜け毛がどんどん溜まって不衛生になりますし、通気性も悪くなり様々な皮膚病の原因になります。

3月ごろの換毛期はとにかくブラッシングを毎日おこないましょう。

秋になると、密生した冬毛がどんどん生えてくるのと同時に、通気性の良かった夏毛がどんどん抜けてきます。

秋の換毛期は春ほどではありませんが、抜け毛が増えるのでこまめにブラッシングをしましょう。

ケアの重要度

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ゴールデンレトリバーは定期的なトリミングが必要な犬種ではありませんが、日常的な手入れはご家庭で行うことが大切です。

手入れの基本は体のどこを触っても嫌がらないことです。
習慣的にスキンシップを図り、楽しい雰囲気で自然に触りましょう。

嫌がるそぶりを見せたら無理強いはせずに、「イケない!!」ということは伝えます。
利口なので、手入れの意味をすぐに理解し受け入れる態勢になるでしょう。

抜け毛が多いゴールデンレトリバーにはブラッシングは必須です。

シャンプーの際には、泡で洗うことよりも、すすぎが重要で、そして根本まで必ずしっかり乾かします。

部位別手入れ方法

体の手入れ

用意するもの・・・ピンブラシ、スリッカー、コーム

・ブラッシングの最初はピンブラシで行います。
長めのピンで先端が丸くラバークッションになっているので、マッサージ効果もあります。
全体を毛並みに沿ってブラッシングします。

・お尻や首のあたりはスリッカーブラシを使います。
毛玉、死毛を取り除くスリッカーは、換毛期には便利ですが、先端にクッションはついていないので、皮膚にあてるようなブラッシングは避けましょう。

・最後にコームで毛並みを整えます。
このとき引っかかるところはまだもつれがあるサインです。

爪・足裏の手入れ

普段、戸外で十分な運動をしていれば爪の伸びはほとんど気になりませんが、もし伸びている場合には早めに切ります。

・ゴールデンの爪は丈夫で硬いのでサロンにいって爪切りだけ頼むなどプロにお願いしましょう。
・足裏の毛は伸びると滑る原因や、皮膚トラブルにもつながるので爪切りとあわせてプロにおまかせします。

耳の手入れ

用意するもの・・脱脂綿、イヤーローション

耳はいじりすぎないのが基本ですが垂れ耳のゴールデンは、こまめにチェックはしてあげましょう。

・耳の中はとてもデリケートなので、見える範囲を脱脂綿とイヤーローションをつかい拭き取る程度にします。
・異臭が強くなってきたり、耳垢が溜まっていたりかゆがっていた場合には動物病院で早め連れていきましょう。

大きさ

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ゴールデンレトリバーはオスとメスで大きさが異なります。

体高:オス56~61㎝ メス51~57㎝
体重:オス29.5~34kg メス25~29.5kg

特に体重に差があります
体つきはオスが、筋肉質で丈夫、さらには被毛も豊かなので見栄えが良いのに対し、メスは小柄かつ細身で見た目はソフトな印象です。

オスは体が大きい子で35kg前後、小さい子で30kg位がベストと言われていますが体重よりも骨量が大切です。

寿命

10~13歳

ゴールデンは、股関節形成不全や外耳炎、骨肉腫や悪性リンパ腫にもなりやすいと言われており、病気によっては寿命に左右される場合があります。

しこりや脱毛がないか、歩き方はおかしくないかなど、病気の早期発見にも日頃の手入れや、スキンシップはとても大切です。

体重管理や運動の管理も適切に行いましょう。

まとめ

ゴールデンレトリバーは、「無邪気で天真爛漫」という言葉がぴったりな愛すべき犬です。

飼い主が喜んでくれることが大好きで、愛情たっぷりに接すると、それに応えようと、どんどん持っている才能を発揮していきます。

ゴールデンの特性をよく理解し、しつけをすること、そして共に楽しむことは、ゴールデンの魅力を最大限に引き出してあげることでありお互いの喜びにもつながり、豊かな時間になることでしょう。

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