犬を飼おうと決めた時、ペットショップでお気に入りの犬を購入するというのが一般的ですが、他にも飼い主がいない犬を里親として迎え入れる方法もあります。
今回、こちらでは保護犬を里親として迎える方法やメリット、里親を募集しているサイトを紹介していきます。
※ペットショップで購入するのも良いですが、里親を募集している方・団体から迎えいれるという手段もあるというのも覚えておいてほしいと個人的に思っています。
目次
犬の里親になる準備
里親になるためには色々な条件が設けられていることが多いので、犬を探す前に準備をしておきましょう。
行うべき準備は以下になります。
一緒に暮らす家族から許可をもらう
アレルギーの方が居たり一人でも反対している場合は、絶対に引き取ってはいけません。
犬のお世話をする時間があるのか確認する
毎日のご飯やお散歩に加え、引き取った直後は躾が必要な事も多いです。
犬にどれだけの時間が割けるのか、きちんと考えておきましょう。
飼育費用の確認
フードやトイレシート等を定期的に購入するものの他に、ワクチン接種や各種予防薬、里親の条件として挙げられることの多い不妊手術費用、突然の病気や怪我に対しての治療費も確認しておきましょう。
犬を飼うための必要な物を揃える
里親になるにあたって、室内飼いが条件ということはとても多いです。
迎え入れたい子の大きさが決まっている場合はいつ来ても良いように、ハウスやトイレ、食器も事前に用意して備えておくと慌てなくて済みます。
動物病院を探す
引き取ってすぐの頃は不安から体調を崩す子も多いので、家から近い動物病院のHPだけでも見ておくと安心です。
里親になるにあたっての注意点
生き物を育てる、生涯の面倒を見るという覚悟が必要になります。
里親を募集している子の中には、何度も捨てられた経験のある子や、ずっとゲージの中に閉じ込められていた子、中には虐待を受けていた子等、愛情を知らない子がたくさん居ます。
そうでなくても引き取ってすぐはいきなり生活環境が変わるので、犬は不安な気持ちになっています。
始めは警戒心の方が強く、事前に聞いていた性格と異なっていたり、なかなか信頼もしてもらえないかもしれません。
しかし、時間をかけて愛情を注いであげれば必ず伝わります。
懐いてくれない、言うことを聞いてくれないからと愛情が薄れてしまったり、捨ててしまったりということは決してあってはなりません。
どのような子であっても愛情を注ぎ、責任を持って育てられるのか、迎え入れる前にしっかりと心構えをしておきましょう。
里親になるメリット
犬を飼う以上、仔犬の段階から飼いたいと思うのは仕方のないことかもしれません。
生まれて間もない子から売れていくというペットショップの現状を見れば、紛れもない事実でもあります。
ですが、里親として迎えいれるというのは、思っている以上に多くのメリットがあります。
無料で引き取れる
悲しいことですが、里親を募集している子は、捨てられた子や保護された子がほとんどで、ペットショップと違い純血種も多くありません。
なるべく早く飼い主さんを見つけてあげたいので、基本的に無料で引き取ることができます。
飼った後に登録料、ワクチン代などの費用が必要になりますが、これらもショップで購入することを考えれば微々たるものです。
飼う犬の性格が分かる
子犬ではなく、ある程度、成長した段階で飼うことになるため、どういった性格の持ち主なのかが分かるというのもメリットの一つ。
やはり人間と共に生活していく以上、性格的に飼いにくい子がいるのも事実。
元気な子、落ち着いている子など、里親側の生活環境に適した子を選ぶことができます。
面倒なワクチンを回避
仔犬というのは可愛いだけじゃなく大変な部分もあり、中でも特に神経を使うのが健康面やワクチン。
免疫力が弱く、ワクチンの回数が多かったり、病気にかかってしまう可能性も成犬の比ではありません。
里親を探している多くの子が、この大変な時期は終わっているので、普段の生活を崩す機会も少なくなります。
里親になる方法
住んでいる場所にもよりますが、里親になるにも色々な方法があります。
それぞれに特色がありますので、あなたに合った方法で探してみましょう。
保健所から引き取る
保健所には、迷い犬や捨てられてしまった犬たちがたくさん居ます。
その子達は一定期間を過ぎると殺処分されてしまいます。
動物好きにはとても辛い場所ではありますが、動物を飼う上で知っておいた方が良い場所でもあります。
引き取りたい子が居ても、すぐに引渡しをする保健所はあまりありません。
引き取ってすぐに保健所へ戻ってくる事のないように、講習や書類の提出が義務づけられているところが多いです。
保健所では健康診断をしないことが多いので、引き取った際には動物病院で一通りのチェックをしておくことをお勧めします。
譲渡会への参加
民間の保護団体では、定期的に譲渡会を開催しているところが多いので、HP等を確認して、譲渡会開催日に会場まで出向いてみましょう。
保護団体の方々は動物が好きな方ばかりなので、譲渡条件がある事がほとんど。
当日にすぐ連れて帰れず、後日、保護団体の方が飼育環境を見るために連れてくる形を取っていたり、譲渡後、一定期間は家での様子を報告する義務のあるところも多くなっている。
里親募集サイトで探す
里親募集サイトでは、保護団体からの募集だけでなく個人での募集もあります。
犬の写真、種類、年齢、性格等が表示されているので、よく読んで選ぶ事が出来ます。
こちらも譲渡会と同じく、引渡しにあたっての条件がある子が多い。
まとめ
里親を募集している犬達は悲しい思いをしたことのある子たちが多いですが、信頼できる飼い主さんが見つかり幸せになれたら素晴らしい事ですよね。
犬を飼い始める時、ペットショップやブリーダーさんから購入する他に、保健所等から里親として迎え入れるという選択肢も入れて頂けたらと思います。