フラットコーテッドレトリバーという大型犬をご存じでしょうか?
今でこそレトリーバーと言えばゴールデンやラブラドールが有名ですが、実はフラットコーテッドレトリバーは彼らよりも早くから展示会などに登場していたという歴史があり、古くから知られた犬でもあります。
今回はそんなフラットコーテッドレトリバーの飼い方についてまとめてみました。
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目次
フラットコーテッドレトリバーってどんな犬?
フラットコーテッドレトリバーは、今でこそ人懐っこさや天真爛漫な性格で大型犬の中ではそれなりに人気がある犬種です。
しかし、20世紀中ごろにはゴールデンやラブラドールの人気に押され、絶滅の危機にまで瀕していました。
そこから愛好家たちの手により残り少ない個体から繁殖を重ね、現在では安定した頭数を保つことができています。
元々は「回収犬」と呼ばれる、狩った獲物を回収してくる役割を果たしていた犬種ですので、とても活発で運動量が多いのが大きさ特徴でもあります。
フラットコーテッドレトリバーの飼育方法
フラットコーテッドレトリバーは懐きやすく賢いので、とてもペットに向いており、世界中で飼育されている犬でもあります。
ただし、飼育がとても簡単だというわけではありません。
ポイントとなるのは「運動量」。
生半可な覚悟ではフラットコーテッドレトリーバーに最適な運動量を確保することは難しいので、「しっかりと運動をさせてあげられる」人でないと、飼育は難しいでしょう。
散歩の時間の確保はもちろん、リードで繋ぐだけでなく、自由に走り回ることができる環境を用意してあげられるか?
といった辺りがポイントになります。
その点をクリアできれば、飼育に苦労するようなことはあまりありません。
しつけ
フラットコーテッドレトリバーは、学習能力が高い犬種ですので、物覚えが良くしつけもやりやすいです。
遊ぶことが大好きなので、きちんと命令を聞けたらたっぷりと褒めて遊んであげるのがおすすめのやり方。
ただし、興奮するとテンションが上がりやすいので、指示を出す前は一旦きちんと落ち着かせて、冷静に指示を出すようにしなければなりません。
豊富な運動量、散歩時間の確保
前述したように、フラットコーテッドレトリバーはとても活発で運動量の多い犬種です。
その運動量は他のレトリーバーに比べても頭一つ抜き出ているほど。
毎日1~2時間の散歩は必須です。
散歩だけでは十分な運動とは言えないので、ボールを投げて回収する遊びなどもしっかりと行いましょう。
休日にはドッグランや、海、川などのアウトドアへ連れて行って、思う存分遊ばせてあげるのもいいでしょう。
とにかく運動不足はフラットコーテッドレトリバーにとっては大敵。
ストレスがたまると問題行動を起こすことにもつながりますので、しっかりと運動量を確保してあげてください。
性格
性格は他のレトリーバー種と同じく、とてもフレンドリーで、攻撃性の少ない平和主義者。
フラットコーテッドレトリバーならではの性格的資質といえばテンションの高さ。
基本的に犬というのは成長するにしたがって落ち着いた性格になっていくものですが、フラットコーテッドレトリバーは、何歳になっても子犬の時のような天真爛漫さを発揮し、「永遠のピーターパン」とも呼ばれるほど。
そこがかわいいところでもあり、大変なところでもあります。
被毛
被毛は単一色のブラックが主流。
しかし最近ではレバー色も増えてきています。
基本的には中くらいの長さのしなやかな直毛ですが、わずかにウェーブがかかっている個体もいます。
「オーバーコート」と「アンダーコート」の2段に分かれて毛が生える「ダブルコート」ですので、元々の毛の量も抜け毛の量も少々多め。
抜け毛
前述したように、抜け毛の量は若干多めです。
ただし、「手入れが大変!」というレベルではなく、被毛が寝ているので、ケア自体は比較的簡単です。
週に一回ほどブラッシングをしてあげましょう。
特に抜け毛が多くなる換毛期にはアンダーコートの抜け毛までしっかりと取り除いてあげるのが大切です。
大きさ
体高:59~62cm
体重:25~36kg
大きさ的には他の大型犬と同程度で、そこまで極端に大きなわけではありません。
ただし、個体によっては40kg近くなるものもいるので、そこは個体差ですね。
寿命
寿命は8~10歳ほど。
他のレトリーバーが平均寿命10~12歳なのを考えると、やや短命です。
価格
子犬の価格は平均で20万円前後。
繁殖数があまり多くない為、ペットショップやブリーダー、毛色や月齢などによっても価格差が出ます。
まとめ
フラットコーテッドレトリバーは、人間と共に生きてきた歴史が長く、とにかく飼い主と一緒にいたいという性質を持ちます。
毎日しっかりと散歩をしたり遊んであげる時間が取れない人には、少し飼育は難しいかもしれません。
また、豊富な運動量を必要とするので、散歩の時間を確保してあげられるかどうか?といった部分も飼育可能などうかのポイントとなります。
そこさえクリアできればとても人懐こく従順なので、あなたの良いパートナーになってくれるでしょう。