イングリッシュコッカースパニエルはイギリスを中心としたヨーロッパで、とても人気のある家庭犬です。
優雅で気品のある毛並みがとても印象的な犬種です。
日本ではまだ馴染みがありませんが、これから飼いたいと検討されている方もたくさんいらっしゃると思います。
今回はイングリッシュコッカースパニエルの飼育方法、寿命、病気、抜け毛についてご紹介したいと思います。
イングリッシュコッカースパニエルの飼育時に気を付けたいこと
イングリッシュコッカースパニエルは多くの運動を必要とする犬種で、長めの散歩やドッグランを利用するなど、毎日の運動が欠かせません。
可能ならば朝と夕方の2回。
それが難しい場合はどちらかの時間帯に多くの時間を費やしてあげてください。
しかし、真夏の散歩となると、炎天下では足の裏のやけどや熱中症の危険がでてきます。
暑さが落ち着くまでは、早朝と夕方の涼しい時間帯に行くようにしましょう。
しつけ
しつけも大変重要で、子犬の時からきちんと行わないと、アルファーシンドローム(権勢症候群)になる場合があるようです。
そうなると、コントロール不能になり家庭で飼うのが難しくなってしまいます。
そうならないために飼い主は、正しいしつけをすることが大切です。
甘やかさず、自分がリーダーであるということを示し、メリハリのある生活をさせましょう。
寿命
イングリッシュ・コッカー・スパニエルの平均寿命は12~14歳。
中型犬の中では比較的、長寿の犬種といえます。
普段から健康や食事の管理に気をつけることが大切です。
気を付けたい病気
イングリッシュ・コッカー・スパニエルは遺伝性の病気が非常に多い犬種です。
進行性網膜萎縮症や白内障などの眼科的な病気や、てんかんなどがあげられます。
また、股関節形成不全症や心臓疾患など、さまざまな病気が起こりやすいと言われています。
病気は早期発見・早期治療が重要です。
日頃から体調の変化や、行動の変化などを見逃さず、少しでも変だなと思ったら早めに動物病院へ行きましょう。
床材で負担を減らす
上記の股関節形成不全症に代表されるようにイングリッシュ・コッカー・スパニエルは関節の病気になりやすいため、床材はかなり重要です。
中でも何も対策を施していないフローリングは遊んでいたり走っていると、どうしても滑ってしまい、その度に脚や腰に負担がかかってしまいます。
フローリングは特に滑りやすいので、コルクマットや絨毯を敷く等してください。
抜け毛の多さとブラッシングの重要性
また、イングリッシュ・コッカー・スパニエルの被毛はダブルコートで絹のように滑らかで、緩やかなウェーブがかかっており、この美しい毛を保つためにもブラッシングは欠かせません。
外に行った後はゴミがついたり、毛が絡まったりするので、散歩のあとの日課にするのもいいでしょう。
普段から抜け毛が多いですが、春と秋の換毛期にはかなりの毛が抜けます。
毛の伸びるスピードも早いので、一ヶ月に2回ほどシャンプーとトリミングが必要になります。
シャンプーによっては、皮膚の弱さから皮膚炎になりやすいので刺激の少ないタイプを選んであげましょう。
まとめ
イングリッシュ・コッカー・スパニエルは、優雅な被毛が魅力となっている犬種ですが、その美しい被毛の手入れはとても大変なものです。
毎日10~15分程度かかるので、犬に時間をかけられる人でないと、飼うのは難しいかもしれません。
他には関節の病気を防ぐための床材の見直し。
全面の張り替えが難しいなら、せめて普段からよくいる場所だけでも負担がかからないものに変更してあげてください。
飼育を検討されている方は、これらのことを理解した上で考えることをオススメします。
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