イングリッシュコッカースパニエルは、イギリス原産の鳥猟犬で、水、陸ともに優秀な猟を行う人気のある犬種。
被毛は長く、絹のようなストレートか、軽いウェーブがかかっています。
ディズニー映画『わんわん物語』に出てくるレディーの犬種がイングリッシュコッカースパニエルだと言われています。
今回はそんなイングリッシュコッカースパニエルの性格、大きさ、値段についてご紹介します。
イングリッシュコッカースパニエルの歴史
イングリッシュコッカースパニエルは本来は狩猟犬として活躍してきました。
狩猟犬というと大きな犬種が多いですが、イングリッシュコッカースパニエルはその中では一際、小さいサイズ。
狩場では、鳥などの獲物を探し出して飛び立たせたり、落ちてきた獲物を回収する役割を担い、藪の中から山シギをレトリーブするというのが主な役割で、コッカーという名前はこの時につけられたとされています。
古くは14世紀頃にイギリスに持ち込まれたスペイン系の猟犬種ですが、狩猟タイプやサイズによって、ランド・スパニエル、ウォーター・スパニエル、トイ・スパニエルと細かく分類されています。
コッカー・スパニエルの祖先犬はランド・スパニエルの最も小型の犬種ではないかとも言われています。
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イングリッシュコッカースパニエルの性格
イングリッシュコッカースパニエルは、とても穏やかで友好的な性格をしており、好奇心が旺盛です。
食欲旺盛で、食べるのが大好きなので肥満には注意をしましょう。
身体の大きさ的に中型犬ですが、元々は狩猟犬なので、散歩で充分な運動量を確保してあげる必要があります。
飼い主や家族に対しても、愛情深く忠実で、人と過ごすことが大好きです。
性格的な要素としては明るく天真爛漫というのも挙げられますが、少々繊細で臆病な面も持ち合わせています。
散歩には喜んで行くにも関わらず、慣れない場所や知らない人や動物を見ると、途端に動けなくなってしまうことがあるほど。
飼い主としても不安に思うかもしれませんが、こういった時は声掛けやスキンシップを取ってあげると大きな問題にならずに安心してくれます。
また、賢いので、しつけやトレーニングもしやすいです。
しかし、飼い主がリーダーとして毅然とした態度でいないと、あっという間にリーダーの立場が逆転してしまいます。
賢い犬種だからこそ、子犬の頃からしっかりとしたしつけをすることが大切です。
そして、ごくまれにですが激怒症候群という発作が起きることがあります。
この激怒症候群とは何の前触れもなく、突然攻撃的になるというもので原因は未だに分かっていません。
なお、調査によるとゴールドやレッドの単色系の個体に出やすいとされています。
イングリッシュコッカースパニエルの身体の大きさ
体高:38cm~41cm
体重:13kg~15kg
中型犬に分類され、体高が体長よりやや長く、ガッチリとした体型をしています。
被毛
春と秋前の換毛期は特に多くなるので、ブラッシングの重要度はさらに増します。
被毛のカラーとしてはブラック、タン、ローン(地色と混ざっていること)、レッド、オレンジ。他にはこれらのバイカラーというものもあります。
仔犬の値段は?
平均価格は約26万円ほど。
血統、顔、毛色、体の大きさ、月齢などの要因で価格が前後することがあります。
難聴、進行性網膜萎縮症、家族性腎症など、遺伝性疾患の多い犬種です。
また、ペットショップで並ぶことの少ない犬種なので、購入する際は犬種をよく理解し、信頼できるブリーダーから購入するのがよいでしょう。
まとめ
イングリッシュコッカースパニエルは頭の賢い犬ですが、はじめて犬を飼う方には難しい犬種かもしれません。
鳥を回収するという鳥猟犬としての本能があるため、家の中のものを何度も運んだり、別の場所に持って行ってしまう癖があります。
飼い主のリーダーシップが大変重要となるので、飼う場合はしつけ方法などをしっかり調べておくことが大切です。