ドッグトレーナーとは犬が私達人間の世界で、上手に共存するために必要なマナーを教える人のこと。
このしつけというのは大変重要で、小型犬、大型犬関係なく、共存するためのマナーを教えることは必要不可欠。
では、そのためにはどうするのか?
犬が持つ修正を上手に生かしてあげるところから始まります。
目次
ドッグトレーナーは犬社会におけるリーダー
犬の祖先であるオオカミ(野生化した犬、ディンゴ)は群れで暮らす生き物で、当然、群れの中心にはリーダーが必ず存在します。
リーダーには絶対服従。
これは「犬」という生き物になった今でも、一種の決まりごとのようなものとして残っているのですが、人間との社会ではドッグトレーナーや飼い主がリーダーにならなければなりません。
ですが、リーダーである飼い主と犬の立場が逆転してしまった場合、犬たちは飼い主の言うことを聞かなくなり、無駄吠えや噛み癖が直らなかったり等、上手に共存できなくなってしまいます。
そこで、登場するのがドッグトレーナーです。
犬をかしこくするというイメージがあるかも知れませんが、ドッグトレーナーは、個性や性格に合わせた「しつけ」のアドバイスを犬と飼い主に教えるというのが主な仕事です。
ドッグトレーナーと訓練士の違い
犬に教えるという意味ではトレーナーも訓練士も同じですが、具体的にはどういった違いがあるのでしょうか?
家庭犬と使役犬
前述のとおり、トレーナーは家庭犬のしつけを中心に行うとされています。
※まれに「家庭犬訓練士」という場合もあり。
飼い主、犬両者にアドバイスをし、共存するためのトレーニングを行っていきます。
一方、訓練士は使役犬を育てます。
使役犬とは?
使役犬という言葉自体なじみが薄いですが、主に警察犬、介助犬、災害救助犬等が該当します。
共に生活するパートナーというよりも私達の為に働いたり、ときには助けてくれる犬のことを指します。
ドックトレーナーの大変なところ
どのような職業も必ず大変なところはあると思いますが、ドックトレーナーは実際どのような所が大変なのでしょうか?
第一に言えることは、相手が生き物だというところ。
言葉が通じないということは、本当に大変です。
伝えたいことが上手く伝わらないのはストレスに感じますし、仮にジェスチャー等で伝わったとしても思い通りに動いてくれる保証はどこにもありません。
さらに厄介なのはもちろん犬だけでなく、飼い主にも教えないといけないので、二つのコミュニケーションが必要です。
他に、マナーが身についていない犬や、大型犬、犬種によって対応の仕方をかえないといけなかったり、時には怪我をすることもあります。
しつけも全てが順調に行くことはほとんどなく、挫折を味わうことも多く、訓練所に住み込みの場合、圧倒的に金銭的、体力的に厳しいのが現状です。
資格を取得するには?
ドッグトレーナーの資格を取得する方法は二つ。
専門学校への進学と通信講座です。
専門学校への進学
高校を卒業して、訓練所へ住み込みをする方法ももちろん一つの選択肢ですが、ドッグトレーナーの資格取得を目指す人のパターンで圧倒的に多いのが、専門学校への進学です。
訓練に関する知識はもちろん、生態、グルーミング、病気などといった犬のさまざなことを学び、同じ夢を持った友達をたくさんつくることができます。
ただ、金銭的に高く、通学の時間がかかるという欠点もあり、本腰を入れ、本格的に目指す人でないと難しい。
通信講座を利用する
専門学校は、金銭的にもかかり、近所に専門学校がなければ長い時間を掛けて通わないといけませんが、通信講座でしたら、時間とお金のリスクをかなり抑えることができます。
欠点としては身近に同じ環境の人がいないと、大半を一人で進めていくということ。
モチベーションを保つのが難しく、さらには間違った覚え方をしてしまうと、それを正してくれる人がいないという点。
どちらを選択するのが正しいと言うことはありませんので、自分に合った形で、取得を目指してみてください。
資格取得は難しい?
使役犬の訓練士の資格は狭き門。
求められるレベルが高く、取得までに挫折される方も大変多いと言われています。
なぜなら、使役犬は家庭犬に比べ、より高度でより専門的な知識が必要だから。
さらには責任というものが発生する以上、犬、訓練士共に比べものにならない重圧がかかってしまいます。
一方、ドックトレーナーは国家資格ではありませんので、民間の資格の中から自分に合ったものを選び、資格取得を目指していくことになります。
両方に言える事は、資格を一度取得してスキルを磨いていけば、独立することも十分に可能だということ。
また、犬が好きだからといって取得できるほど甘い世界ではありませんが、犬を想う気持ちが目標達成のための大きなアドバンテージに成りえるのも事実です。