ダップーとは、その名が示す通り、「ダックスフンド」と「トイプードル」のミックス犬になります。
近年、多くのミックス犬が生み出されていますが、このダップーはトイプードルを親に持つ、ミックス犬の中でも人気の一種でもあります。
今回はそんなダップーというミックス犬を紹介していきたいと思います。
※名前はダップーとして確立されてきましたが、多種多様な犬種の交配によって作出されたわけではなく、純血腫と純血腫を混ぜて産まれたミックス犬で正式犬種ではありません。
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目次
ダップーはダックスフンドとプードルのミックス犬
数あるミックス犬の中でも、高い人気を誇るダップー。
写真を見ての通り、確かに可愛いですよね。
外見に関してはプードル色が強い個体が多いようですが、それでいてカラーは多種多様。
巻き毛なのにタンが入っていたり、少しワイヤーヘアー気味だったりと、トイプードルの特徴の中にダックスフンドらしさも見受けられる、という感じです。
ダップーってどんな性格?
さて、そんなダップーはどちらの性格を引き継いでいるのでしょうか。
現在の所、どちらかに偏っていると断言するのは難しいですが、外見に関してはプードルの特徴が色濃く出るため、性格もプードル寄りとみられることが多いようです。
トイプードルは可愛いだけでなく人に対して友好的な子が多い事は、今の飼育頭数に反映されているとおり。
一方のダックスフンドも古くからの人気犬種で、ご存知のとおり胴長短足。
愛情表現が豊かでかつ、勇敢で縄張り意識も強いので番犬としても頼りになります。
そんな二つの犬種の、いいとこ取りをしたのがダップーだと言えるでしょう。
両犬種とも、聡明で明るく遊び好きで、愛情を求める犬種の為、飼い主とのコミュニケーションが大好きです。
飼い主の事をいつも気にして注目していますので、触れ合ったり、遊んであげて暮らすにはぴったりの犬であるといえます
しつけは簡単?
ダックスフンドとトイプードルの祖先犬であるプードルはどちらも飼育の歴史が長く、最近では愛玩犬としても最もポピュラーな犬種ですが、忘れてはいけないのは、どちらも元々は狩猟犬だと言うこと。
ダックスフンドは巣穴に入ったウサギやアナグマと戦って外へ追い出す仕事を担い、プードルは撃たれて水に落ちた鳥などの獲物を取ってくる仕事などをしていました。
自己判断能力も高く、頭の良さもずば抜けています。
甘やかすとわがままになってしまい、無駄吠えや分離不安などの問題行動につながることもあるので、ダップーのしつけを行う際は陽性強化(褒める躾)を基本にしてしつけた方がうまく行くでしょう。
ダップーの被毛の特徴
ダップーの被毛については特に知っておくべき重要な情報の中の一つです。
なぜなら、ダックスフンドという犬は元々、毛が伸びないにも関わらず、抜け毛の多い犬種でもあります。
それに対して、トイプードルの毛は抜けにくい代わりに、放っておくとどこまでも伸びていくので定期的なトリミングが必要です。
人間の髪質の場合は、くせ毛が優性遺伝子となり、ストレートの髪の人との子供には、くせ毛が出やすい傾向にありますが、犬もこの傾向が強く、ダップーも多くの固体は、伸び続けるカールした毛質、つまり、トイプードルの特徴を引き継ぐ子が多くなっています。
ダップーの身体の大きさ
ダックスフンドやプードルの純血種であっても、身体の大きさには差がありますし、カニンヘンやトイプードルなのに大きい子もいます。
そのため、ミックス犬であるダップーの大きさも上下の幅が大きいと言えます。
外見がプードルに近い子の比率が多いですが、やや足が短めだったり、体長が長かったりと、バラエティに富んでいるのもダップーの魅力ですね。
このような見た目の個体差が大きいのはダップーに限らずミックス犬全体に言えることでもあります。
なお、トイプードル、ダックスフンドともに、特に太りやすい犬ではないので、極端な肥満体型になることはほとんどありませんが、どちらの特性を引き継ぐかによって、体高の差は出てきます。
価格
価格に関しても純血種以上に大きく分かれるところ。
ほとんどワクチン代ほどで譲渡される場合や、ダックスフンド、トイプードルの標準的な販売価格と同等の場合など、犬舎やペットショップによって様々です。
2014年頃までは15万円を超えてくることも少なくありませんでしたが、ここのところは価格は落ち着き、10万円ほどで販売されるようになってきました。
どこで購入できる?
基本的には他の犬種と同じく、ペットショップやブリーダーから購入できます。
ミックス犬というのが一般的に浸透してきたことで、ペットショップで販売されることも増えてきました。
また、ミックス犬なので専門的にブリーディングしている犬舎だけでなく、個人で飼っている飼い主さんが自宅で出産させた子犬を譲渡する場合も少なくありません。
寿命
ダップーは、最近になって世の中に広く知られつつあると言うのが現状です。
その為、平均寿命の統計がはっきり取られていませんが、ダックスとプードルの平均寿命が参考になります。
どちらも比較的長寿の部類に入る犬種で、12歳から15、16歳と言われています。
どちらの親犬とも、小型犬の中でも安定して寿命が長い犬種なので、その子供であるダップーも特段、寿命が短いということはありません。
まとめ
ダップーは「ダックスフンド」と「トイプードル」のミックス犬で、大きさや寿命など、二つの犬種は大きな差、違いはないのでそれぞれを参考にすることができます。
また、どちらも頭が良い犬種。躾はしっかり入れてあげましょう。
外見的特徴はややプードルが大きく出る事が多いようですが、足が短いといったダックスフンドらしさも表れるので、個体ごとのカラーや被毛を楽しめます。
今は純血腫として確立したドーベルマンも、土着のピンシャーにロットワイラーやマンチェスターテリアなどと掛けて人が作りだした犬種です。
同じように異なる犬種の交配によって生み出された犬は沢山あります。
ダップーという新しい犬は、今はまだ珍しいミックス犬ですが、個性が広く求められれば純血腫として認められる日がくるかもしれませんね!