近年こそトイプードルに1位の座を譲っていますが、今なお、安定した人気を誇ります。
ダックスフンドの特徴はなんといっても胴長短足の身体。
短い脚で早いストロークで歩く姿は他の犬種では見ることのできない姿でもあります。
全ての犬種の中でも寿命が長いことで有名なダックスフンドですが、性格やしつけに関してはどうなのでしょうか。
今後、飼うことを検討しているのならば、是非とも参考にしてみてください。
↓ミニチュアダックスフンドは何位?
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ダックスフンドってどんな性格?
ダックスフンドは好奇心旺盛で明るく活発な遊び好き。
さらには甘えん坊で人懐こく、人間にも友好的というのが性格的な特徴です。
猟犬としての性質を強く残すダックスフンドは、穴を掘ること、獲物を追いかけること、ニオイを嗅ぐことなど、ハンティングのような遊びが大好き。
また、被毛のタイプによって微妙に性格が異なります。
全ての個体に共通するわけではありませんが、タイプ毎の傾向はあります。
詳しくは以下の「被毛ごとの違い」の所で紹介いたします。
しつけは難しい?
ダックスフンドは賢く、比較的しつけのしやすい犬種です。
仔犬の頃の理解力は特に秀でており、上手くいかない場合、飼い主のしつけの方法が間違えているといわれるほど。
基本さえ押さえていればしつけに苦労するようなことはありません。
ただ、ダックスフンドという犬は元々は狩猟犬ですので他の犬種よりも吠えやすく、身体の割には声が大きい特徴があります。
これは獲物を見つけると仲間に吠えて知らせて、皆で獲物を巣穴に追い込み狩猟してきたというところからきており、いわば、犬種としての性質のようなものなのですが、これもしつけによってコントロールできるので、特に問題になるようなことはありません。
トイレのしつけ(おしっこ時のトイレトレーニング)では胴長のダックスフンドならではの問題が発生することも。
トイレに前脚は乗っているのに後ろ脚が乗っていなく、本人(犬)は成功していると思っていますが、実際は床に垂れ流し状態になっていることが少なくありません。
しっかりと言い聞かせてトイレの奥まで入っていくように促すようにすれば、すぐに理解して実践しようとしてくれます。
もし、上手くいかない場合は、しかるというよりも、おもちゃ等を奥に配置し、自然に入っていくようにすればスムーズにいくことが多いです。
飼い主の言葉のトーンで理解する部分もあるので、しっかりとトレーニング、しつけしてあげることが重要になってきます。
ダックスフンドの種類
スムース、ロングコート、ワイヤーといった被毛の違い、さらにはカニンヘン、ミニチュア、スタンダード等の身体的な特徴で種類分けされており、当然、見た目はそれぞれで異なります。
ただし、内面の部分、性格やしつけ方法に違いはそこまでありませんし、寿命も各種でさほど変わりません。
後述の通り、唯一、ニンヘンダックスフンドのみテリア種の血が混ざっているため、しつけの面で苦労する部分が見られます。
とはいっても他の純粋なテリア種と比べて、苦労することは稀です。
ダックスフンドの身体的違い
身体的には主にスタンダード、ミニチュア、カニンヘンの3つのタイプに分類されます。
スタンダードダックスフンド
ダックスフンドの原型でもあるスタンダード。
元々、ダックスフンドとはドイツ語でアナグマ犬という意味で、アナグマを狩猟する犬として長らく活躍してきました。
日本国内で多く飼われているのはミニチュアダックスで、このスタンダードは中型犬と同程度の体重になります。
理想体重は9~12Kg。胸囲は35cm以上。
ミニチュアダックスフンド
アナグマよりも小さなウサギを狩猟するミニチュアダックスフンド。
理想体重は4.5~4.8Kg。胸囲は31~35cm。
見ての通り、スタンダードに比べるとかなり軽いです。
実際のところは胸囲はそこまで差はないが、身体の長さという部分で大きな違いがあります。
なお、飼育されている頭数が最も多く、ダックスというと一般的にこのミニチュアダックスフンドを指すことが大半です。
カニンヘンダックスフンド
カニンヘンとはドイツ語でウサギという意味で、その名の通り、ウサギ、テンなどを狩猟する種類です。
ミニチュアよりもさらに小さく、成犬となってもチワワと同程度の大きさにしかなりません。
理想体重は3.2~3.5Kg。胸囲は30cm以下。
これらの基準は生後15か月以降に計測したものになります。
またこれらの基準はあくまでも JKC(ジャパンケネルクラブ)という日本の犬の品種の認定および犬種標準の指定、ドッグショーの開催、犬の飼育の指導、 血統書の発行などをしている畜犬団体によるものになります。
あくまで目安、基準の一つに過ぎず、飼った時にミニチュアだったのに6kg以上ある(肥満ではなく)ということはよくある話です。
それぞれ骨格などの個体差があるということも頭に入れておいてください。
※追記
ミニチュアよりもさらに小さく、より短足で愛くるしい容姿のカニンヘンダックスフンドですが、身体の構造上、腰や股関節といった骨盤のトラブルが絶えません。
この辺りについては賛否両論ありますが、より一層、日々の生活でケアしてあげる必要があります。
被毛の違い!スムース、ロング、ワイヤーヘアー
スムースヘアー
全身に、つやのある短い毛が蜜に生えており、ダックスフンドの基本形の被毛でもあります
3種の中では、最も筋肉質でたくましく見えます。
やや神経質な面もあります。
ロングヘアー
長めで細く柔らかい艶のある毛が生え、国内で、もっともポピュラーな被毛です。
ストレートやウエーブがかった毛、また毛の長さなども個体によります。
3種のなかでは、性格が一番おだやか。
ワイヤーヘアー
短く粗く硬い毛で覆われています。
ごわごわした眉毛とひげの個性的な顔立ちです。
元々は海外では人気があり、国内でも近年、人気上昇中。
テリア系の血が混ざっており、3種のなかでは、やや気が強い傾向があります。
まとめ
大変可愛らしく愛嬌があり、さらには賢く、パートナーとして迎えるのに最適な犬種と言えるダックスフンド。
元々の狩猟犬としての気質も頭に入れて接することで、よりよい絆が生まれていきます。
また、これはどの犬種にも言えることですが、飼い主の接し方、しつけによって、性格面で差が出てくるというのもダックスフンドの特徴の一つとも言われています。