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ウェルシュコーギーが気を付けるべき5種類の病気

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犬も人間と同じく病気にかかりますが、中でもコーギーは全犬種の中でも病気にかかりやすい犬種として知られています。

今回はそんなコーギーが気を付けたい病気、遺伝性疾患のそれぞれの症状や対策について紹介していきたいと思います。

コーギーはもちろん、それ以外の犬種を飼っているあなたも一度、ご覧になっておいてください。

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コーギーは肥満に注意

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今回、コーギーが気を付けるべき病気について掲載しているのですが、その前にコーギーは肥満になりやすいというのを頭に入れておく必要があります。

コーギーは一般的な量の餌を与えているだけではほぼ確実に肥満体型になってしまいます。

というのも本来、コーギーは狩猟犬だったこともあり、同じ大きさの他犬種と比べるとスタミナ面に優れており、かなりの運動量を確保してあげる必要があります。

欧米をはじめとする諸外国ならまだしも、日本国内においては地方を除くと、十分な広さの庭を持つお宅となるとかなり限られます。

そこで重視すべきなのが散歩ですが、前述の通りコーギーは同型の犬種と比べて多くの運動量が必要になり、それを満たすための朝夕二回の散歩時間の確保となると、非常に難しいというのが現状です。

これからコーギーを飼おうと検討しているならば、少し大げさかもしれませんが、

「運動量に関してはちょっとした大型犬と同程度」

という認識ぐらいの方がいいのかもしれません。

肥満は万病の元とされているのは犬も同じです。
病気の前にまずは気を付けてあげてください。

コーギーが気を付けたい病気一覧

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以下はコーギーが気を付けたい病気とその症状を掲載していきます。

コーギーが発症しやすい病気として脚に関するものが多くなっています。

というのもコーギーは胴長かつ短足という特有の体型の持ち主なのですが、脚への負担がかなり大きくなっています。(同じもので見られるのがダックスフンド)

個体によって異なるので一概には言えませんが、肥満になりやすい分、リスクはより大きくなります。

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変性性脊髄症(DM)

変性性脊髄症(DM)とは脊髄の病気。
コーギーの場合は10歳前後から発症することが多い。

初期の段階では後ろ脚をすって歩いたり、段差を踏み外すといった症状が見られ、進行すると前脚に同じ症状が出てきます。
後に首の脊髄にも広がり、呼吸がしにくくなるといった症状も出始め、発症後3~4年で亡くなります。

初期段階に関しては椎間板ヘルニアと判別がつきにくく、どちらかを判断するためにも早い段階で獣医師に診てもらうようにしてください。

なお、根本的な治療法は現時点で見つかっていません。

変性性脊髄症(DM)に気を付けるべき他の犬種

ジャーマンシェパード、バーニーズマウンテンドッグ、ボクサー犬

股関節形成不全

股関節形成不全とは太ももの骨と骨盤を結合する股関節の形が先天的に異常な状態で、太ももの骨と股関節の成長にギャップが生まれてしまい、うまく骨がはまらないことで起こる現象。

先天的なものですが、生まれた頃は症状はなく、成長の過程で身体が大きくなるにつれて症状が出てくる。

股関節形成不全の主な症状としては歩行時に腰が左右に揺れる、スキップするかのような歩き方をする、座る際に後ろ脚が「お姉さん座り」のような形になる、といったものがある。

成長時期のうちは運動量を抑えて、安静にすることで回復、悪化を防ぐことができます。
当然、身体の負担を考慮し、肥満にならないよう体重管理は必須となります。

他にも投薬治療というものもありますが、こちらはあくまで痛みを和らげたり、悪化を防ぐもので完治するものではありません。

股関節形成不全に気を付けるべき他の犬種

ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバー、ジャーマンシェパードといった大型犬が多い。

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは発症部位によって症状は異なるのですが、コーギーの椎間板ヘルニアは主に腰部。

腰から背にかけての痛みにより、動きが極端に少なくなったり、背中を触るのを嫌がる素振りを見せるようになります。
また、後ろ足の麻痺などが起こり、排便・排尿が困難になります。

症状が軽い場合は投薬治療が主になりますが、悪化してくると外科治療を行った後、神経の機能回復を図ります。

発症時期は2~7歳と比較的、若い時期から発症する。
なお、外科治療の場合、犬の年齢が上るにつれて体力的な負担は大きくなる。

椎間板ヘルニアに気を付けるべき他の犬種

ダックスフント、ペキニーズ、プードル、シーズー、パグ、ビーグル。
コーギー同様、やはり長い胴体と短い脚のダックス(特にミニチュアダックス)は特に注意したい。

フォンビルブランド病(vWD)

フォンビルブランド病とは止血に必要なタンパク質の1つ、フォン・ヴィレブランド因子が少ないか、もしくはうまく働かない病気のこと。

本来、出血すると血管の壁が破れて出てきたタンパク質(コラーゲン)と血液中の細胞(血小板)を結び付ける橋渡し役を担い、止血するのですが、フォン・ヴィレブランド因子が不足、機能しないことで血小板が傷ついた血管壁に結合できず、血が止まりにくくなります。

出血時もよほどのことでない限り、問題視する必要ありませんが、外見上、ちょっとした怪我にも関わらず、止血がうまくいかない場合は医師に診てもらうようにしてください。

フォンビルブランド病(vWD)に気を付けるべき他の犬種

ドーベルマン・ピンシャー、スコティッシュテリア

シスチン尿症

シスチン尿症とは腎臓で再吸収されるはずのシスチンが再吸収されずに尿中に流れ出る遺伝性疾患。

尿中のシスチンの量が一定量以上になると、腎臓や膀胱で結石となって膀胱炎や尿道閉塞を引き起こし、完全に塞がると腎不全や膀胱破裂によって死に至る場合がある。

シスチン尿症に気を付けるべき他の犬種

バセットハウンド、ニューファンドランド、ブルドック

さいごに

遺伝性疾患と聞くと当然、ネガティブなイメージを持ってしまうのは致し方のないことかもしれません。

犬種によっては気を付ける病気がある中で、このウェルシュ・コーギーが気を付けるべき遺伝性疾患があるのは事実ですが、
日常的なケアや定期健診などによって早期発見に繋がりますし、治療によって症状を緩和したり、進行を遅らせることができます。

知りたくない事実がそこにはあるかもしれませんが、まずは注意すべき遺伝性疾患を知っておき、もしもの時は迅速に動けるような準備をしておくのも飼い主としての務めなのかもしれませんね。

関連記事:コーギーのしっぽを切る理由とは?種類、性格や寿命の長さ

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