病気

犬も風邪をひきます!覚えておきたい5つの症状と1つの予防法


犬も私たち人間と同じ様に風邪をひきます。

普段は元気に遊んだり走り回っているのに、様子が違うと、「どこか悪いのかな?」と心配になるのは当然のこと。

犬は人間のように喋ることができない以上、飼い主が様子を確認して、どうするのか判断しなければいけません。

では、犬が風邪をひいた際に出る症状としてはどういったものがあるのでしょうか?

何かあった時にすぐに動けるよう、以下の症状を覚えておいてください。

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犬の風邪・ケンネル・コフとは

そもそも犬は体内でビタミンを生成できるため、風邪をひくことはありません。

「風邪をひかないのに症状?」

と思われるかもしれませんが、犬の風邪というのは人間がひくようなものではなく、気管支炎のケンネルコフのことを指します。

※病院のお医者さんも風邪という表現を使うことが多い

原因は主にウイルスで、気管支、肺が炎症を起こしてしまう呼吸器疾患です。

知っておくべき5つの風邪の症状

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風邪(ケンネルコフ)をひいた犬はどのような症状が現れるのか?
主な症状は嘔吐、食欲不振、くしゃみや鼻水が出る、下痢等。

ケンネルコフに感染する犬のほとんどは、生後6週~6ヶ月程の子犬、もしくは、高齢の犬で免疫力の弱い犬で、体力がある成犬についてはかかるリスクはきわめて低い。

潜伏期間は1~2週間程度。

では次に症状について詳しく解説していきます。

最も見られる風邪症状・嘔吐

まず1つ目の症状が嘔吐。

嘔吐と吐き出しの違いを一緒にする方が少なくありませんが、一般的に嘔吐は胃腸及び肝臓のトラブル、そして、吐き出しとは単純に飲み込みが悪かったものを吐いてしまうことを指します。(風邪による症状は当然、前者)

強制的に胃の中のものを逆流させて口から出しますので、嘔吐したものを再び食べることはほとんどないと言われています。

ケンネルコフにかかっている犬のほとんどは、まず嘔吐の症状が出ることが多く、食べては嘔吐を繰り返しますので、体力はかなり消耗し、さらには脱水症状にも繋がります。

食欲がない

風邪の主な症状の一つが食欲不振。

食べるのが大好きな犬が食欲不振というのはよほど具合が悪いと思ってもらっても良いかもしれません。

若い子犬や老犬の場合、食欲がなくなってしまうと、あっという間に症状が悪化することがあります。

特に子犬はご飯を与えると喜んで食べてくれますが、それがなくなるということは非常に危険なサインでもあります。
(体調の善し悪しを食欲や食べる量で計ることもあるほど、健康面のバロメータになります。これは人間も同じですね

血糖値がさがり、最悪痙攣や脱水症状を起こす場合もあり。

食欲不振の場合、風邪云々ではなく、病気の可能性も大いにありうるので、特に注意深く観察してあげる必要があります。

くしゃみ、咳・鼻水が出る

特に注意してほしいのが、「乾いた咳」と「持続性の咳」。

他の犬にうつすことがあるので、近くに犬がいる場合は、必ず隔離してください。
予防としては、犬が集団で集まる所には行かないようにすること。

主に飛沫感染とされていますが、接触感染してしまうこともあるので、合わせて注意が必要で、悪化すると、膿みのような黄色い鼻水が出てきます。

下痢をする

最初は便の状態がゆるいところから始まり、やがては酷い下痢につながります。下痢を繰り返すと、子犬や高齢の犬であれば、最悪の場合、脱水症状が命にかかわる重篤な状況に陥ってしまうことも。

ご飯を食べなくとも、こまめに水分は与えるようにしてください。

体温が高い

犬の平均体温は38.5℃。

犬の体温をはかることは、一般家庭ではなかなかないと思いますが、肛門から測ります。平均体温以上あるようであれば、風邪を疑ったほうがよいかもしれません。

関連:犬種によって標準体温は違う?

犬の風邪は人にうつる?

犬の風邪(ケンネルコフ)は私たち人間には感染しません。

しかし、私たち人間に感染する病気というのも存在します。

それは人畜共通感染症というもので、代表的なものは狂犬病です。

狂犬病に感染している動物に噛まれたり接触等によって感染します。

予防としては、動物に対して過剰な接触は避け、動物に触ったら必ず手を洗う。
万が一噛まれた場合は、すぐに近くの病院で診てもらうようにしてください。

風邪(ケンネルコフ)の予防

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予防というと、何かしらしなければいけないと思われがちですが、実際は何も難しいことはありません。

ケンネルコフは、さまざまなウイルスや、細菌が病原体となり発症する伝染性が非常に強い呼吸器系疾患ですが、ワクチンで完全に予防することが出来ます。

ワクチンで免疫をつける

子犬は、生まれて間もない間は母親の母乳から免疫をもらうので、感染することはありません。

ですが、これはいつまでも続くことはなく、生後40~150日前後で免疫力はなくなると言われています。

ここで必要になってくるのが予防接種です。

唯一無二で確実な方法ですので、子犬の段階から飼う場合は忘れずに接種させてください。

ワクチンを接種させないお店

基本的にペットショップでもワクチンの接種はしますが、中には接種させないお店もあります。

このようなショップはそれ以外の面でも環境面、衛生面で問題を抱えていることがあるので、犬を飼う際の選択肢には入れない方が無難かもしれません。
※お店でワンちゃんの情報欄に「ワクチン接種済み」という記載があれば問題ありません。

関連記事:犬のワクチンの種類と料金。副作用はある?接種すべき時期はいつ?

まとめ

犬が風邪をひいた際に見られる症状と正式名であるケンネルコフについて紹介してきました。
上記のような場合、風邪であることがほとんどですが、ごく稀に、実は病気だったなんてことも。

何か違いを感じた際はよく観察し、手遅れにならないよう、早め早めに行動を心がけてください。

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