コッカプーとはアメリカン・コッカー・スパニエルとプードルを掛けあわせた犬種。
ミックス犬としては歴史は古く、1960年代に交配が始まり、徐々に人気が出てきました。
この10年では日本でも人気が出始め、ミックス犬の人気ランキングの中でも上位に入るまでになりました。
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当初は数ある雑種の中の一つとして扱われていましたが、人気が出て以降はアメリカ国内で正式な犬種のような扱いを受けるまでになりました。
今回はそんなコッカプーの様々な特徴を紹介していきたいと思います。
コッカプーの外見的特徴と飼いやすさ
コッカプーの見た目はトイプードルの特徴が引き継がれています。
ミックス犬ということもあって明確な基準がなく、断定はできませんが、被毛は密集した巻き毛のロングコート、毛の色等、ほとんどの個体がトイ・プードルベースとなっています。
アメリカン・コッカー・スパニエルがらしさという面では身体の大きさ、顔の一部ぐらいでしょうか。
個人的な話ですが、コッカプーを初めて見た時、少し身体の大きいトイ・プードルのように見えたのですが、近づいていくと顔がアメリカン・コッカー・スパニエルの血が入っているのかな、といった印象を受けました。
元来、アメリカン・コッカー・スパニエルは皮膚病のリスクが高いのですが、コッカプーになると、そのリスクは極端に低くなります。
さらに肥満になりやすさ、抜け毛の多さといったマイナス要素が消えているので、飼いやすさという面でも申し分ありません。
コッカプーの性格
コッカプーの性格は甘えん坊で人なつっこく、賢い。
トイ・プードルとアメリカン・コッカー・スパニエルの両犬種とも、愛想が良く、穏やかなこともあってコッカプーもかなり色濃く引き継いでいます。
子犬のうちは特に好奇心旺盛で落ち着きがありません。しっかりとしたしつけとが重要になってきます。
身体の大きさ
体高:25~38cm
体重:4~8kg
ここで注目すべきは体高が上から下まで幅が広いということ。
小柄な子はとにかく小さい反面、大きめになると中型犬に相当します。
※コッカプーは小型犬に分類されるのですが、小型犬の場合、上下の幅が小さいというのが通例。
なお、トイ・プードルの標準体高は26~28cm、アメリカン・コッカー・スパニエルが34~39cm。
基本的にはこの間とされているのですが、両親のうちのどちらの遺伝子を引き継いでいるかによって身体の大きさは変わるとも言われています。
例えば、プードル特有の、被毛の巻き具合が強いと身体は小さめ、弱いとアメリカン・コッカー・スパニエルを引き継いで大きめになる傾向があります。
被毛の特徴と抜け毛
被毛は巻き毛のロングコートで完全にトイプードル寄り。
中には巻きが弱い子も。
毛色は大半の個体がブラウンで、色のバリエーションという面では多くはなく、両親の犬種の毛色を見ても、この辺りは致し方ないかなと言ったところ。
抜け毛は少なく、アレルギーが出にくい犬でもあります。
ただし、一ヶ月に一回程度のトリミングが必要になり、毎日のケアを怠ると皮膚のトラブルに繋がります。
ブリーダーから購入
購入は基本的にブリーダーからになります。
コッカプー専門のブリーダーがいるので、見学や親犬を見せてもらうことが出来ます。
※事前に予約を取っておく必要があります。
ここ数年、街のペットショップで見ることが珍しくなくなったミックス犬ですが、その大半はチワプー、マルプー、チワックスといった人気最上位の犬ばかり。
日本国内ではメジャーな犬種ではないアメリカン・コッカー・スパニエルを親に持つコッカプーをお店で見ることはほとんどありません。
購入前のチェックはほどほどに
飼う上で「こんな子が良い」等という理想はあるでしょうが、仔犬の時点では成犬時にどんな子になるかまでは分からないというのが正直なところ。(少なくとも1歳までは日々、大きく変わります)
被毛の色、抜毛の少なさ、顔全体の雰囲気という部分はまだしも、毛質、性格、身体の大きさは成長と共に変わるものですし、親犬を見たところで特徴をそのまま引き継ぐかどうかは分かりません。
あくまで参考として見る程度にしておいた方がいいかもしれません。
まとめ
以上がコッカプーの特徴になります。
トイ・プードル寄りで飼いやすく、穏やかな性格の持ち主なので、子供さんがいるご家庭でも比較的、容易に飼うことができます。
病気のリスクも弱まり、アレルギー症状も現れにくく、飼う上で特に注意しなければならないことも少ないので、初めて犬を飼う際の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
ミックス犬の中でも特に人気だというのがすぐに分かるはずです。