猫の飼育

猫を飼育する前の心構えと最初に準備すべき物4つ


お家に猫を迎え入れるというのは特別なイベントです。
新たに家族が増えた時のあの感情は、飼った人にしか分からないでしょう。

ですが、初めて猫を飼う人にとっては不安や心配事は尽きないはずです。

猫を飼いたいけど、大丈夫かな?
飼育が大変そう
最初に何を買えばいいんだろう?

これまでのペットショップ勤務の経験を元に、私、ひながこのような疑問に答えます。

猫の飼育は難しくない


結論から言いますと、猫の飼育は簡単です。
日々の暮らしの中で、すべき事は何かとありますが、特に難しいことは何一つありません。

また、飼育といっても何をするのかを明確にしておくことで、自分が猫を飼えるかどうかの判断基準にもなるでしょう。

ちなみに記事の前半では「飼い主になるための心構え」、後半では「飼育することになった際に、最初に揃えておくべき物」について解説していきます。

猫の飼い主になるための心構えと準備

猫の飼い主になるための心構え、気持ちの準備は以下になります。

長期的に猫を飼育できるか
一日の飼育ルーティーンをチェック
飼育にかかる費用を把握
飼いやすい猫を選ぶ

上記を抑えておけば問題なく飼うことができます。
それでは順に見ていきましょう。

長期的に猫を飼育できるか


猫を飼う前に、確認しなければならないことが2点あります。
まずは、「猫が飼える環境かどうか」です。

最近では、ペットが飼えるマンションやアパートが増え、「いつかペットを飼いたい!」と思っていた方は、既にペットが飼えるマンションやアパートを選んで住んでいる方も多いのかもしれません。

しかし、ペット可のマンションやアパートに住んでいる方でも、飼えるペットの種類や頭数が規約で詳しく決められている場合があります。

猫を飼う前に、大家さんや管理会社に確認をするようにしましょう。

また、一人暮らしで猫を飼うとなると、毎日の猫の世話を基本的には一人ですべて行わなければいけません。
家族や友人にサポートをお願いできたとしても、「猫の飼い主」はあなただけです。

一度猫を迎え入れると、10年以上はお世話をすることになるため、猫との生活環境を整え、しっかりお世話をする覚悟が必要になります。

次に確認すべき点として挙げられるのが、猫アレルギーを持っていないか

猫アレルギーとは、猫や猫の毛、フケ等に触れることで体に異常が出てしまうことを言います。

アレルギー反応は人それぞれで、目のかゆみや発疹から、ひどくなると重篤な症状があらわれてしまう場合もあり、注意が必要です。

アレルギーの検査は、病院で血液検査を行うことで調べることができます。

ちょっとくらいなら…と思わずに、猫を飼う前には自身や家族に猫アレルギーがないかをきちんと確認するようにしましょう。

猫を迎え入れるまで不安な面も多いかと思いますが、最低限この2点をクリアできれば、心構え、気持ちの面での準備は完了です。

一日の飼育ルーティーンをチェック


猫を飼うにあたって、最低限必要なお世話についてご紹介します。

特に難しいことはなく、慣れれば当たり前の事柄ばかりなので、これが毎日できるなら猫を問題なく飼うことができるといえるでしょう。

まずは、当たり前ですが毎日の餌やりです。

餌のあげ方は、飼い主さんの生活ペースや、飼っている猫の食事のペースによります。
猫により、餌を与えた分しっかり食べきる子や、置いておくとマイペースにのんびり食べる子など様々です。

基準としては、体重や体型を確認しながら、必要な1日の給与量を守ってあげるようにしましょう。

餌をあげた後にはトイレの時間です。
猫は猫砂と呼ばれる専用の砂におしっこやウンチをするため、基本的にはトイレのしつけは不要な生き物です。

猫砂を用意し、トイレをした後には汚れた部分を取り除いてあげるようにしましょう。

猫は綺麗好きな子が多く、汚れたトイレだとおしっこを我慢してしまう場合があるため、猫のトイレは清潔に保つよう心がけましょう。

トイレができたあとは、遊ぶ時間です。
室内猫は運動不足から肥満になりやすい傾向があります。

一人暮らしの方やお仕事をしている方は猫との時間が取りづらいかもしれませんが、短い時間でも毎日猫と遊ぶ時間をつくるようにしてあげてください。

また、お留守番の多い子にはストレス解消のためにキャットタワーや一人でも遊べるおもちゃを用意してあげるといいかもしれません。

飼育にかかる費用を把握


猫を飼育するにあたって必要な費用としては、餌代、トイレ砂代、病院代、必要であればペット保険、トリミングやお手入れの費用があげられます。

餌とトイレ砂は、毎日の飼育ルーティーンでご紹介したとおり、猫を飼っている限り継続して必要な費用になります。
種類や価格は様々ですが、ひと月平均3,000~5,000円ほど必要になるかと思います。

加えて、体調を崩した際などには動物病院を受診しなければならないため、受診料が必要です。

また、1年に一度のワクチン接種が平均3,000円ほど、避妊手術や去勢手術をするのであれば手術費用として平均10,000円~30,000円ほど準備をしておかなければいけません。

費用に関して不安のある方でも、猫の避妊手術や去勢手術には市などから助成金が出る場合があります。
お住まいの地域によっては費用が抑えられる可能性があるので、一度、確認してみてください。

餌代や病院代は、生き物を飼うにあたって、どうしても必要な費用となります。
費用面も含めて、猫を飼う前に確認しておく必要があります。

飼いやすい猫を選ぶ

飼いたい猫がいるかもしれませんが、飼育が初めてで自信がないならば、飼いやすい猫を選ぶのも良いでしょう。

「同じ猫だし、飼育の手間は変わらないのでは?」と考えるかもしれませんが、自身の生活環境に合った猫種を選ぶだけで、負担はがらっとかわります。

飼いやすい猫の条件

飼いやすい猫の条件
性格が穏やか
自立している
抜け毛が少ない
身体が丈夫
身体が小さい

各ポイントの詳細とそれぞれの代表猫は下記の記事で解説しているので、そちらを参考にしてください。

関連記事:飼いやすい猫とはどんな猫?初心者、一人暮らし、マンション住まいにオススメの種類はこれ!

飼育のために準備する物


これまでは猫を飼育できるかどうかについて触れてきましたが、次は飼うために必要な物になります。
お家に猫を迎え入れる前に全て揃えるようにしてください。

ちなみに下記で紹介しているものは必要最低限で、子猫が成長するにあたって必要なものは出てくるので、都度、買い揃えていくのがいいかと思います。

ベッド

猫が快適に眠れる場所として、ベッドを準備してあげるようにしましょう。
猫は縄張り意識が高いので、安心してゆっくり身体を休める場所を作ってあげてください。

猫にとってベッドというのは、ただの寝床ではなく、自分のテリトリーの確保という意味合い方が強く、犬などとは違い、必要不可欠なものになります。

なお、ベッドも様々な種類がありますが、クッションタイプのものや、ドーム型でお家のかわりになるタイプのものなどが人気です。

猫は狭いところが好きな子が多いので、体のサイズにあったものを目安に選んであげてください。

トイレ

猫のトイレは、中に猫砂を入れて使用します。
猫の性格にもよりますが、トイレをしたあとに豪快に砂をかける子もいるため、フタのついたドームタイプのトイレをおすすめします。

ドームタイプのトイレは、トイレ砂がこぼれることを防ぐだけでなく、トイレをする姿を隠せるため、猫が安心してトイレをすることができます。

新しいトイレを設置した際には、慣れるまでおそるおそる様子を伺う仕草が見られるかもしれませんが、ほどんどの場合がその日中に上手にトイレをしてくれるので、安心してじっくり待つようにしてください。

キャリーバッグ

キャリーバッグは、家猫で外に出さないし…と思っていても、実は動物病院に連れていく際に必要なものです。

おすすめとしては、入口がキャリーバッグ上部についているものがおすすめです。
猫がキャリーバッグに入るのを嫌がっても、上部に入口があれば抱っこした状態で上からスムーズに猫をいれることができます。

普段あまり使わない場合には、折り畳みができるキャリーバッグを選ぶといいでしょう。
必要な時だけ組み立てて使用すれば、保管の場所も取らずとても便利です。

キャットフード

子猫の時期は、成長のためにしっかり栄養をとる必要があります。

種類としては、子猫用のキャットフードを選ぶようにしましょう。

子猫用のキャットフードは栄養価が高く、身体や骨の成長に必要な素材が多く含まれているので、子猫のうちはダイエットなどを気にせず、必要なだけたっぷりご飯を与えるようにしてください。

子猫用のキャットフードはカロリーが高いので、成長してから継続して食べ続けると肥満になりやすくなるので注意が必要です。
月齢にあったキャットフードを選び、ウンチの状態などを確認しながら与えるようにしてください。

まとめ

猫を飼うのは決して難しいことではありませんが、飼い主になるにあたって確認しておくべきことは色々とあります。

猫を飼うにあたって、本当に自分が飼えるのか。
日々のお世話ができるのか。

猫アレルギーを持っていないのかも含め、自身の環境面がクリアし、必要なものを揃えれば問題なく飼育することができます。

初めて猫を飼う人にしてみれば不安に感じることもあるでしょう。
知識も大事なのですが、最も重要なのは猫をお世話するんだという気持ちと猫への愛情です。

時に大変に感じることもありますが、強い意志と愛情さえあれば、何とかなるものです。

関連記事:猫の名前が決まらないあなたへ~名付け、ネーミングのポイントをペットショップで働く私が解説します

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