ブリタニースパニエルの魅力はエネルギーに溢れた活発さを持ちつつも、温厚で大らかな性格で、鳥猟犬としてだけでなく家庭犬としても愛される犬種です。
飼い主とともに出かけて遊んだり、一緒に目標を達成することに大きな喜びを感じるため、同じ時間を過ごすごとに、笑顔と喜びの絶えない、最良のパートナーとなってくれるでしょう。
今回はそんなブリタニースパニエルという犬について紹介していきたいと思います。
ブリタニースパニエルってどんな犬?
海外ではポピュラーなブリタニースパニエルですが、日本での犬種別登録件数は42頭(JKC登録数2016年1月~12月による)と希少種に含まれます。
体高と体長がほぼ同じ長さの短形コンパクトタイプで、引き締まった筋肉とがっちりとした骨格ではありますが、決して重々しくなく気品も保っています。
毛並みはやや毛先がウェーブがかかっているダブルコートですが、お手入れは定期的なブラッシングでも十分です。
鳥猟犬としての才能はピカイチで、どのような地形でも様々な獲物を捕らえることができ、猟欲の発達は早くから垣間見ることができます。
走る姿、するどい嗅覚、フィールドでの行動範囲など、ポインティングに対する自発性や耐久性、訓練に対する態度には目を見張るものがあります。
また、愛情深く、飼い主に忠実であるため家の中での生活にもすんなりと溶け込める万能犬として古くから愛されてきました。
飼育は難しい?
ブリタニースパニエルは我慢強いところもあり、どのような環境にも適応してくれます。
学習能力も高いのでトレーニング自体は苦労することはありませんが、あまり厳しく行うとかえって臆病さが前面に出てしまう可能性もあります。
飼い主を喜ばせようとする忠実心が強いので上手にコミュニケーションをとりながら、メリハリをつけてしつけをすると家庭犬として最高のパートナーになれる犬種です。
運動量の確保
とにかく動き回ることが大好きなので、家庭犬で迎えた際には十分すぎるくらいの運動をさせてあげることが大切です。
お散歩は最低でも一時間程度はしてあげましょう。
散歩中に、ついつい鳥猟犬の本能と持ち前の好奇心で、鳥や小動物を捕まえようと突然駈け出すこともあるので、注意が必要です。
追いかけ回さないよう、あらかじめしつけによって、コントロールしてあげるようにしてください。
とにかく身体を動かすのが大好きなので、アウトドアに一緒に連れていったり、アジリティー競技やドッグスポーツなどを楽しめるような、アクティブな生活スタイルが向いています。
どんな性格?
明るく元気いっぱいでスタミナもあり、誰にでも友好的に接することができるおおらかな性格です。
もちろん飼い主には愛情深く飼い主を喜ばせようと思う性格なので、しつけをすれば、他のペットとも仲良くできますし、子供のいる家庭でも良好な関係を築けます。
人懐っこく平和主義者でもあるので、番犬には向きませんが、不審な物音には敏感に反応し飼い主に知らせてくれるでしょう。
気を付けたい病気
・血友病
・口蓋裂
・股関節形成不全
その他には、垂れ耳なので耳のお掃除も定期的に、外耳炎などにならないようにすることも大切です。
大きさ
体重
オス:約15kg
メス:約13kg
中型犬に含まれる大きさですが、ポインティング犬種(獲物を探し出し、その位置を静かに示す猟犬のこと)の中では最小サイズです。
全体的にコンパクトで引き締まった体つきで、不必要な重々しさは感じさせず、それでいて気品も感じさせます。
体長と体高は、ほぼ同じ長さのスクエアにあることが望ましいとされており、尾は元々ない場合が多く、あったとしても短いです。
寿命
12~13歳
体は基本的に丈夫ですが、股関節形成不全の予防検査など、健康管理は定期的に行いましょう。
仔犬の価格
ブリタニースパニエルの仔犬の価格は個体差にもよりますが、約15万~20万になります。
そう多く巷にはいない犬種のため、ペットショップにいることはまずありません。
ブリーダーから直接購入するか、ペットショップに頼んで探してもらう購入方法が一般的です。
探してもらうにしろ、日本国内のブリーダーは少ないので、仔犬が欲しいとなると、すぐに見つかることはほとんどありません。
まとめ
ブリタニースパニエルの良さは、中型犬サイの中でもコンパクトで、鳥猟犬でありながら、活発なだけではなく、静と動の両方を精神的にもバランスよく兼ねそろえたところにあります。
飼い主に従順で環境への適応能力も抜群です。
一緒に過ごす時間が長くなるほど、その利口さと、愛情の深さにはますます魅了されることでしょう。