祖先犬であるブルドックの性質を持ち合わせているものの、ボストンテリアに関しては小型で見た目もソフトな印象があり、多くの家庭で飼われています。
温厚な性格と知能の高さから、時にアメリカ犬界の紳士とも評され、特にアメリカで絶大な人気がありますが、日本でも一定数の飼育頭数があり、今やメジャーな犬種の一つに数えられるようになりました。
今回はそんなボストンテリアについて紹介していきたいと思います。
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目次
ボストンテリアの飼育方法
ボストンテリアは知的な性格の持ち主で飼い主に従順。
それでいて、無駄吠えも少ないので、飼育やしつけが簡単な犬種として知られています。
様々なところで初めて犬を飼う際にボストンテリアがオススメという話を聞きますが、このような理由によるものです。
基本的に遊び好きで、飼い主の感情を知ろう、受け取ろうとする傾向が強いので、一緒になってボール等で遊んであげると非常に喜びます。
活発で遊ぶのが大好きな子が多く、最低限の運動量を必要としますが、小型犬なので、散歩時間も少なくても済むというのも飼いやすさの一因なのかもしれません。
ボストンテリアは夏、暑さに弱い
飼育にあたって気を付けたいことがあります。
上記の画像を見てもらえれば分かる通り、ボストンテリアというのはマズル、鼻が短いという構造上、暑さに極端に弱いところがあります。
身体的な特性による部分なので、これは個体関係なく全てのボストンテリアに当てはまります。
特に夏場の散歩は涼しい時間帯を選び、辛そうにしていれば陰に入って休むといった配慮をしてあげてください。
なお、これは散歩などの外出時だけでなく、家の中でも当てはまります。
窓を開たり、場合によってはエアコンを入れてあげるといった対策が必要になることがあります。
電気代が気になるかもしれませんが、もしものことを考えると、そんなことは言ってられません。
どうしても気になるのならば、ボストンテリアの飼育は最初から諦め、他の犬種を選んだ方がいいかもしません。
ボストンテリアの歴史
ボストンテリアの歴史は新しく、1870年頃のアメリカはボストンで誕生しました。
上流階級の人々が飼っていたブルドッグとイングリッシュテリアを交配させた犬、フーバーズ・ジャッジという犬がルーツとされています。
このフーバーズ・ジャッジは13~15kgとボストンテリアと比べてかなり大きく、現在でいう中型犬ほどの大きさだったのですが、フレンチブルドック等と掛け合わせることで軽量化されていき、現在のボストンテリアの基礎となりました。
アメリカでは瞬く間に人気の犬種となり、上流階級だけでなく一般層にも浸透していきました。
これは誕生から僅か20年しか経過していない1893年にAKCで犬種として公認されたという事実が物語っています。
ボストンテリアの性格
基本的に人懐っこく、しつけがしやすい犬種でもあります。
友好的なので、お子さんがいる家庭であっても問題なく飼うことができます。
飼い主には従順で、繊細が故、ご主人が何を考えているのかを知ろうとするところがありますが、他の犬や見知らぬ人に対しては警戒心を持ち、心を許すことは少ない傾向があります。
普段は温厚ですが、テリア種らしく時に活発で遊び好きな一面も持ち合わせているため、飼い主がしっかりと構ってあげられる環境を整えてあげたいところではあります。
テリア種にありがちな気が強かったり気難しい部分はほとんどないですし、祖先犬のブルドッグに見られる闘争心のような部分は一切見られません。
ボストンテリアの身体の大きさ
体重に関しては上下に幅があり、ライト、ミドル、ヘビーの3段階に分けられています。
ヘビーにもなると10kgを超えて中型犬に相当しますが、ボストンテリア自体は基本的に小型犬とされています。
ただ、身体つきは筋肉質なので、見た目以上に重く感じることがあります。
子犬の価格
ボストンテリアの仔犬の価格はおおよそ15~40万円と幅はかなり広いです。
これはお店というよりも個体差が大きいと言うのが適切かもしれません。
というのも、ボストンテリアに関しては顔と身体の柄、骨格によって価格は変わります。
柄に関しては
・顔が左右対称のブリンドル
・四肢の足先、首回りが白い
骨格は
・骨太でがっしりしている。
一つでも欠けると値段が下がります。
逆に親犬が共にチャンピオン犬である場合には40万円を大きく超える子もいます。
下記でも記載していますが、ボストンテリアという犬は様々な病気を発症しやすいため、安価な値段で販売されている子の場合、病気のリスクというのが、どうしても出てきます。
逆に柄が左右対称、足先、首回りが白い子が欲しいといった、これぞボストンテリアという子が欲しい場合はやはりブリーダーからの購入がオススメです。
柄や身体つきを気にしないのであれば、ペットショップで安価で売られている子でも問題ありません。
要は飼われる方がどの部分に重きを置くかどうかで、どちらから購入すべきかというのは変わってきます。
ただ、高額の子の場合、しっかりとしたブリーディングと、生まれてから徹底した管理がなされていることが多く、健康上のリスクは低い傾向があります。
飼った後に病院の診察代が高くなったということも少なくありません。
被毛
被毛は短く、なめらかで光沢があります。
短毛なので抜け毛は少なく、毎日、手間をかけてブラッシングがしなければならないといったこともありません。
この辺りも飼いやすいとされる一つの要因でもあります。
ただ、ボストンテリア特有の光沢を出す場合、ブラッシングとは別に湿らせたタオルで拭いて、汚れを取ってあげる必要があります。
被毛の色
被毛の色はブリンドル&白が一般的。
他にもシールブリンドル&ホワイト、マホガニーブリンドル&ホワイト、ゴールドブリンドル&ホワイトといった柄もありますが、どちらにせよ、白色の被毛というのが大前提になっています。
さいごに
ボストンテリアは人懐っこく性格の持ち主で遊ぶのが大好き。
しつけもしやすく、日本でも多くの家庭で飼われています。
犬種として良い部分はいくつもありますが、暑さに弱いところがあります。
夏場は留守中もエアコンをつけて室内温度を調節してあげる必要があるというのは覚えておいてください。