ボーダーテリア

イギリス原産の希少犬、ボーダーテリアってどんな犬?性格、大きさは?価格はかなり高額!


ボーダーテリアとはイギリス、イングランド北西部原産の古くから存在するテリア犬種。

素朴で勇気があり、疲れを知らない犬種として、活発さと不屈の精神を持ち合わせる魅力いっぱいの犬ですが、日本国内では希少犬種の一つでほとんど知られていません。

ということで今回はボーダーテリアの犬種としての魅力、基本的な特徴、歴史や性格について紹介していきたいと思います。

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ボーダーテリアの歴史


ボーダーテリアは現存している最も古いテリアの犬種で、世界最古の地中猟犬の姿をとどめている犬種だとされており、古くからキツネ等の狩猟時に穴を潜って誘い出す役割を担っていました。

ヨーロッパでは14世紀には存在が確認されており、以後も文献でも紹介されていますが、犬種として公認されたのは20世紀、1920年になってから。

それまでは狩猟時の作業犬という立ち位置でしたが、正規犬種として公認されて以降は家庭内のペットとして飼育されることが増えていきました。

イギリス原産のテリア犬というのは多く、一般的にはヨークシャーテリア、ワイヤー・フォックス・テリア、マンチェスター・テリアあたりが有名ですが、海外諸国においてはボーダーテリアはこれらに続く人気を誇っています。

日本での知名度の低さからはイメージできませんが、海外では以前から人気があります。

↓イギリス原産のテリア犬を紹介!
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ボーダーテリアの特徴

ボーダーテリアは程よい大きさの骨格を備えていて体高がやや長い体型をしています。
狩りを行う作業犬だったこともあって、長い足で機敏な動きが出来ます。

ボーダーテリアは古くはキツネの狩りに用いられる事が多かったのですが、追いかける際に狭い穴を通り抜けられるように小型化されて現在の大きさになりました。

被毛は短く、密に生えた下毛の上に針金のような硬く、まっすぐな上毛が体を守っており、さらに厚くたるんだ皮膚が獲物に咬まれた時などに体を守る役割があります。

毛色はタンアンドブラック・タンアンドブルー・グリズルレット・ウィートンブルー等があります。

マズル(鼻口部)と耳はブラック、垂れ耳で脚は長くマズルは短め。
カワウソのような頭部を持った犬として知られていて、いつも注意深く慎重に行動して警戒心に満ちた表情を漂わせています。

目は生き生きとして濃く短いマズルと前方にV字に折れた小さな耳を持っていて非常に興奮している時以外は尾は背に水平に保たれています。

性格

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ボーダーテリアは警戒心が強い反面、とても人懐っこく、友好的で穏やかな性格の持ち主。

その警戒心で、ちょっとした物音や人影等にも反応し、攻撃的ではないものの番犬としても活躍してくれます。

活発で明るくトレーニングにもよく反応してくれますし、子供が大好き。
それでいて子供に尾を引っ張られてもあまり怒る事のない忍耐力があります。

愛情深いという性質も持ち、ペットしては理想的な犬として欧米では知られています。

従順で何にでも興味津々で賑やかに動き回り、独立心が強くチャンスがあると色々と散策に行きたがる傾向があります。
勇敢で好奇心も旺盛で面白い事が大好きな犬です。

基本的には他の犬や猫とも仲良くやっていけますが、ウサギやモルモットやハムスター等とはあまり相性は良くありません。

もともと狩猟犬だった事から穴を掘っては吠えたり、稀に首輪やリードを外して囲いから脱走してしまうといった曲芸師のような能力を持ち合わせる子もいます。

しつけ方法

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体を動かす事が大好きなボーダーテリアは1日2回、30分くらいの散歩が必要になります。

活発な動きを必要とするボールや頭を使うゲーム等の遊び、安全な足場の良い場所でリードを外して探検させてあげたりと非常に喜びます。

綺麗な被毛を保つ為に1週間に1度はブラッシングしてあげ、短毛用のブラシでマッサージをしてあげるとフケ等も出にくくなります。
年2回位のグルーミングは必要ですが、世話自体はしやすいので初心者でも飼いやすい犬種です。

とにかく好奇心が旺盛なので、知らない人や犬に対して近づき過ぎたり、攻撃的にならない様なしつけも大切です。

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大きさ

体高:25cm前後
体重
オスが5.9~7.1kg
メスは5.1~6.4kg

他の多くの犬種同様、オスの方がやや大きい。
大きさ的には小型犬に分類されています。

寿命

寿命は12から14年ほど。
他の小型犬と同様、寿命は長くなっています。

どこで販売されている?

ペットショップ等の店頭に並ぶ事はほぼなく、ブリーダーから購入する事になります。

ただ、現実には国内ではボーダーテリアのブリーダーというのがかなり少ないので、「JKC(ジャパンケンネルクラブ)」等が開催しているドックショー等へ出向くという方法もあります。

ドックショーの会場には海外のブリーダーやハンドラーも参加しており、話を聞いて情報を入手したり、運が良ければ輸入を仲介してくれたり、色々と相談にのってくれる場合があります。

ボーダーテリアがどうしても欲しいという場合は開催日等、JKCのホ―ムページで確認してみてください。

価格

35万から50万円とかなり高額です。

これは国内のブリーダーが少ないというのが一つの理由として挙げられていますが、上記で書いた、ドッグショー等の繋がりから手に入る個体になると血統書が付いていることが多く、かなり高額になります。

この場合、少なくとも40万円は超えてくると思っておいた方がいいかもしれません。

まとめ

ボーダーテリアは好奇心旺盛で友好的と、ペットとして飼う犬としては理想的といえます。

その好奇心から、いたずらをしても窓辺にお座りしたまま動かず知らないフリをしたり、お菓子の入れ物の蓋を開けてイタズラをして入れ物の蓋はちゃんと閉めるといった行動をとるなどお茶目な面を持つ子もいるのだとか。

元々、作業犬として活躍していたこともあり、待てや座れ等も難なくこなしますし、特にしつけが難しいと感じることはありません。
大型犬なみのエネルギッシュな所がある反面、家の中では静かに過ごす等その場の雰囲気をよく理解しているように思えます。

入手は難しく、価格はかなり高額ですが、ドッグショー等で運良く手に入った時は、家族の一員として楽しい日々を送ることができます。
まるで人間のような豊かな表情、愛情深く存在感がある魅力たっぷりの犬種です。

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