イタリア原産のボロニーズは日本では知名度は低いですが、海外では一定の人気を誇ります。
温厚な性格とふわふわな被毛、上品な佇まいで、古くから貴族の間で飼われ、現在までその特徴が引き継がれてきた犬種でもあります。
今回はそんなボロニーズの歴史から性格等、どういった犬種なのか紹介していきたいと思います。
ボロニーズの歴史
日本での馴染みが薄いボロニーズですが、その歴史は古く11世紀にまで遡ります。
当時の貴族の愛玩犬としてボローニ地方で人気があり、以後、様々な地域の貴族によって飼われるようになっていきました。
古くから人気という情報こそ残っているものの、誕生に関してははっきりと分からず、ウォーター・スパニエルという犬種を小型化して作ったという説と突然変異によって生まれた犬を交配させることで生まれたという説があります。
どちらが正しいかはこれまでも議論されてはきたものの、本当のところは分かっていません。
ボロニーズというと、貴族の犬という認識がイタリアでも強かったのですが、戦後は一般の家庭でも飼われる機会が増え、イタリア国外でも一定の人気が出るように。
ただ、日本では知名度は上がらず、現在も飼育頭数はかなり低く、珍しい希少犬種の一つとして数えられています。
ボロニーズってどんな性格?
ボロニーズの性格は温厚で人懐っこく、さらには甘えん坊な部分があります。
日本でも温厚な犬種というのはペットに選ばれやすいですが、中世のイタリアでも同様で、誕生した頃からこういった性格は人々に好まれてきました。
現在のボロニーズも当時と性格的気質は同じと言われており、これは貴族たちによる質の高いブリーディングによるものと言われています。
ただ、飼い主家族以外の人には警戒心を見せることもありますが、接するうちに穏やかな部分を見せてくれます。
個体によっては他人となかなか馴染めないということもありますが、だからといって攻撃的になるということはほぼありません。
被毛
中には白と黒の混ざりあったカラーの個体もいるものの、これは非常に稀。
抜け毛は少なく、臭いも少ないので手入れも非常に楽ですし、トイプードル同様、犬アレルギーを引き起こしにくく、飼いやすい犬種と言えます。
寿命
ボロニーズの寿命は12~14歳。
小型犬でもあり、数ある犬種の中でも長生きと言えます。
また、命にかかわる病気を発症することも少なく、10年以上生きる子の割合もかなり多い。
ただ、日本国内では頭数の少なさから、近親同士の交配が多く、遺伝性疾患の因子を持つ子が少なくありません。
膝蓋骨脱臼や膝蓋骨脱臼といったものを発症することがあるということは覚えておいてください。
身体の大きさ
体高:25~31cm
体重:3~4kg
小型犬に分類されます。
被毛にボリュームがあるため、実際よりも大きく見えることがありますが、実際の大きさは~~と同等となっています。
価格
ペットショップ等で販売されている価格ですが、子犬の場合、15万~25万というのが一つの相場とされています。
ボロニーズ自体、決して高値というわけではありませんが、珍しい犬種ということもあって中々出回らず、最近では15万円前後で購入できることはほとんどありません。
というよりもボロニーズを扱うペットショップを探すのも困難ですし、国内のブリーダーから探したり、里親募集サイト等で探すことになります。
ブリーダーからの購入の場合、しっかりとした血統の子が選べますが、親犬を把握したり、近親同士の交配ではないか?
といった事を確認してから購入するようにしてください。
こちらでは詳しい説明は割愛しますが、親犬が近親同士の場合、生まれてきた子は身体が弱かったり、遺伝性疾患を発症するリスクがかなり高まります。
さいごに
イタリア原産のボロニーズという犬種の紹介は以上になります。
日本では馴染みが薄く飼育頭数も僅かですが、魅力は十分にありますし、実際にイタリアでは今でも非常に人気の犬ですし、海外での知名度も日本の比ではありません。
目にする機会は決して多くはありませんが、もし店頭などで見つけた時はどういった犬なのかよく観察してみてください。