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飼いやすい犬種7選~初心者、一人暮らしが選ぶべき犬の特徴とは

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犬を飼うとなった時、まず最初に考えるのが、どの犬種にしようかということ。
長い期間、一緒に暮らすわけですから、可能なら飼いやすい犬を選びたいところです。

中には、「自分の好きな犬種を飼えばいい」という意見も聞かれますが、初めて犬を飼う方や一人暮らしの方、マンション住まいの方の場合、飼いやすい犬を選ぶことで、より幸せな日々を送ることができます。

好みというよりも相性といったところでしょうか。

というわけで今回は、飼いやすい犬の条件と実際に飼育しやすい犬種7つを紹介していきたいと思います。
初心者の方、一人暮らし、マンション住まいの方はもちろん、犬選びで迷っている方の参考になれば幸いです。

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飼いやすい犬種とは?

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飼いやすい犬の条件は以下のとおり。

・小型犬
・性格が大人しい・友好的
・吠える声が静か
・抜け毛が少ない
・身体が丈夫

全てが当てはまる子がいれば理想ですが、そのような犬は現時点で存在しないので、より多く当てはまる犬種ほど飼いやすい犬であるといえます。

それでは順に見ていきましょう。

なお、住居環境や飼い主の生活パターンの多様化により、日本では圧倒的に小型犬が人気で、
飼育されている純血種トップ10は全て小型犬が占めています。(JKCの登録犬数参照)

小型犬

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飼いやすい犬の条件として、まず最初に重視すべきなのが小型犬であるということ。

小型犬は10Kg未満、中型犬は10~25Kg、大型犬で25kg以上とされています。

飼いやすさという意味で、身体が小さいというのは、様々な部分で大きな影響を及ぼします。

小型犬だと日々の生活で上手くコントロールできない時でも容易に扱うことができますし、飼育・居住スペースが狭くても飼い主のストレスにならないでしょう。

さらには、日々の餌の量が少なかったり、暮らす上で使う日用品が小さく安価、病院の医療費なども大型犬と比べて安い等、経済的な負担も小さくなります。

初めて犬を飼う方、マンション住まい、飼育知識のない初心者さん、小さなお子さんがいる等、
住環境は各家庭それぞれだとは思いますが、飼いやすい犬を求めるならば、とにもかくにも、まずは10kg未満の小型犬というのが大前提になります。

関連記事:人気の小型犬ランキング!決め手は飼いやすさ?

小型犬は運動量も少ない


基本的に小型犬は運動量が少ないため、毎日の散歩の時間も少なく済みます。

トイプードルやチワワ等になると、朝夕あわせて1時間程度でも十分ですし、忙しい方や一人暮らしの方でも問題なく飼うことができます。

一方、大型犬になると、1日に二回、各1時間以上の時間を費やしたり、時にはリードを放して自由に走らせなければならなかったりすることがあります。

お世話にかける時間が大きく変わってきます。

性格が大人しい

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次に重視したいのが、性格が大人しい犬種です。

飼育経験者の方はご存じかと思いますが、性格が大人しいというのは、落ち着いていたり、飼い主の指示が聞けたりと、一緒に暮らす上で飼い主の負担が小さくなります。

生活の中でストレスを感じた時に問題行動に発展しにくいのも、落ち着いている性格の子です。

なお、犬というのは犬種ごとで性質は大きく異なります。

例えば、チワワは勝気な性格、ゴールデンレトリバーは穏やか、柴犬は飼い主に忠実。
当然、個体差はありますが、犬種ごとでおおよその傾向はあります。

飼いやすい犬を探すのであれば、あらかじめ大人しい犬種から選ぶというのも一つの選択肢でもあります。

吠える声が静か


どれだけ賢く、しつけが行き届いていても犬というのは吠えます。

インターホンや屋外の話し声にびっくりしてしまい、思わず大きな声で吠えてしまうことも珍しくありません。

飼い主の誰かが在宅中であれば、注意を促して抑えることが出来ますが、留守中だとそうはいきません。
最悪の場合、ずっと吠え続けているなんてことも考えられます。

ちなみに、近隣住人とのペット関係のトラブルで最も多いのが犬の吠える声や鳴き声だったりもします。

他人のお家の音というのは敏感になりがちですし、音を出さないように務めるのも飼い主の役目です。
マンション住まいの方、留守の時間が多い一人暮らしの方は、この吠える声が静かな犬種というのは重視すべきポイントと言えます。

現在、数多くの犬種が存在しますが、吠えない犬種というのは存在します。
人間同様、犬も個体によって差はありますが、概ね、多くの個体で該当するので、犬選びの参考にしていただければと思います。

関連記事:吠えない犬種5選~吠えない犬を選んだ方が良い人とは?

抜け毛が少ない

犬には春と秋に換毛期という被毛が生え変わる時期があるのですが、犬種によっては大量の抜け毛が抜けます。
掃除を少し怠るだけで部屋の隅々まで抜け毛がビッシリなんてことも少なくありません。

また、この抜け毛は飼い主の服や部屋の布製品に付着するのですが、毛質によってはなかなか取れず、取り除くためにこまめに洗濯をしたりと非常に手間がかかってしまいます。

犬を飼ったことのない初心者や一人暮らしの方は抜け毛の少ない犬種というのは選択肢に入れておいた方がいいかもしれません。

なお、基本的に抜け毛の多さは

短毛種or長毛種
シングルコートorダブルコート

これらによって変わり、短毛種、シングルコートの方が抜け毛が少ないとされています。

ダックスフンドやチワワのように同犬種でもスムースやロングコート等、毛質が違う子がいる場合は、この辺りも考慮して選ぶことになるかと思います。

身体が丈夫


身体が丈夫というのも飼いやすさの条件に含まれます。

身体が弱く、免疫力がない子は体調を崩しやすかったり、感染症にかかりやすくなります。
飼育にあたって、適切な対処を求められることがあり、全くの初心者だと飼い主、犬ともに不幸な事に繋がることがあります。

加えて、病院に連れて行く機会が増え、身体的、経済的な負担は大きくなります。

また、犬というのは犬種ごとで発症しやすい遺伝性疾患のリスクがあります。

(例)
トイプードル:
ポメラニアン:
キャバリア:

遺伝性疾患を発症すると、飼育にあたって相応の対応やケアをしてあげなければなりませんし、定期的に病院に連れて行き、医師の指示を仰ぐことになったりと、飼っていく上で大きな負担になります。

健康状態が安定している成犬期は大きな問題になりませんが、成長過程の子犬期、老犬期になると、負担は一気に増えます。

飼いやすい犬種ランキング

それでは飼いやすいとされている犬種を見ていきましょう。

7位は番外編といった意味合いもありますが、いずれの犬種も、その飼いやすさから多くの家庭で飼われています。

日本国内においては、飼いやすさと人気が繋がっているという何よりもの証でもあります。

1位 トイプードル

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体高:28.0cm以内
体重:2.0~3.0kg
原産国:フランス

トイプードルは2020年現在、絶大な人気を誇る小型犬で、日本国内では、その飼いやすさから長らく飼育頭数1位に君臨しています。

もともと猟犬だけあって賢くて飼い主に忠実である反面、活発で明るい性格の犬です。

都会の環境にも順応する犬ですが、外の散歩と知的な遊びを大切にしてください。
興奮しやすいところもありますが、賢く、しつけもしやすいので、初めて犬を飼うご家庭にもおすすめです。

トリミング次第で印象が大きく異なるのも特徴で、毛の手入れをすればするほど魅力的になります。

関連記事:トイプードルの人気のカット・スタイル5種類!料金はどのくらいかかる?

2位 柴犬

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体高:35.0~41.0cm
体重:8.0~9.0kg
原産国:日本

日本犬の代表で、日本で飼うのに最適とも言える犬です。

海外でも人気の凜々しい表情、飼い主に忠実で利口な上、自分の時間を大切にするベタベタしすぎない性格が魅力です。

室外でも室内でも飼うことができますが、運動はしっかりするようにしてください。また、室外で飼う時はフィラリア予防が大切です。

やや頑固で番犬としての気質が強く残っているため、警戒心が強く、来客や荷物の配達業者に向かって吠えることが多々あります。

収集癖があり、落ちているものを拾い集めたり、自分のものとして占有する意欲が強い面があります。

柴犬の特性なので根気よくしつける必要がありますが、子犬の頃からしつけるようにすれば問題行動も減らすことができます。

誤飲、アトピー性皮膚炎、膝蓋骨脱臼に注意が必要です。

関連記事:日本の伝統犬、柴犬の飼育方法、しつけ方法を徹底解説!特有の性格と接し方、相性が良い人とは?

3位 ポメラニアン

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体高:17.0~22.0cm
体重:1.5~2.5kg
原産国:ドイツ

ポメラニアンはビクトリア女王が愛したといわれている、気品溢れ、優雅な姿が魅力的な小型犬です。

レッドの毛色が有名ですが、ブラック、チョコレート、クリーム、ホワイトといった毛色もあります。

ダブルコートのフサフサで柔らかな毛のおかげで全体的に丸みを帯びて見えますが、体は筋肉が発達していて運動量も豊富です。

活発で好奇心旺盛ですが、忍耐強い犬なのでしつけも楽にできます。

ストレスを溜めないよう外での散歩を欠かさないこと、ダブルコートの手入れを毎日行うことが大切です。

特に目や口の周りを毎日拭って清潔に保ち、耳の掃除をこまめに行うといった手入れに気を付けてください。

膝蓋骨脱臼、ホルモン性皮膚炎(脱毛症)、心疾患にかかりやすいと言われています。

関連記事:ポメラニアンってどんな犬種?性格、被毛の特徴、寿命の長さは?

4位 チワワ

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体高:15.0~23.0cm
体重:2.7 kg以内
原産国:メキシコ

絶大な人気を誇る小型犬です。大きな耳とウルウルした目が特徴的で、長毛種と短毛種があり、カラーも豊富なのが大きな魅力です。

古くは、ブルーの毛色は神聖なもの、レッドの毛色はいけにえとして捧げられたという伝説があり、宗教上重要な犬であったとも言われています。

とても小さな体ですが、勇敢な性格で、飼い主にはとても忠実です。知らない人に対して警戒心を抱きやすいので、来客や外出先でのケアに注意してください。

運動量は少なくて大丈夫です。室内を自由に動き回れるなら屋外での散歩は無理にさせる必要はありません。特に真冬や真夏など、極端な寒さや暑さは苦手なので室内で遊んであげれば十分です。

かかりやすい病気には緑内障、膝蓋骨脱臼があげられます。

関連記事:チワワってどんな性格?各タイプの特徴としつけ・飼う際の注意点

5位 ミニチュアダックスフンド

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体高:24.0~27.0cm
体重:9.0~12.0kg
原産国:ドイツ

数多くいる犬種の中で最も胴が長い、歩き方がとても愛らしい胴長短足の小型犬です。長毛種・短毛種がいて、毛色も豊富なのできっと好みの容姿の犬が見つかるでしょう。

もともと猟犬なので勇敢で飼い主に忠実、それでいて性格は温和で明るく陽気です。

ロングヘアの場合はブラッシングやトリミングなど、ケアにコツが必要ですが一度覚えてしまえば問題ありません。

猟犬の特徴として吠えることが多くありますが、子犬のころからしつけてあげれば大丈夫です。

特別な運動は必要としませんが、好奇心旺盛で遊びが好きなので室内でも玩具で遊ぶ時間を作ってあげてください。

椎間板ヘルニアや腎疾患が多く見られますので、肥満に注意し、飛び降りたりすることがないように注意してください。

関連記事:ダックスフンドのタイプ・種類ごとの性格の違い、しつけは難しい?

6位 ヨークシャーテリア

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体高:15.0~18.0cm
体重:1.5~3.0kg

ヨーキーの愛称で親しまれている「動く宝石」という異名を持つ小型犬で、絹のようなロングコートと可憐な大きな瞳が最大の魅力です。

おしゃれな少女のような印象の犬ですが、もともとネズミ捕り用の犬で、大変活発です。知的で聡明、明るい性格なので初心者でもしつけやすく、子供や他の犬とも仲良くできる犬です。

ただ、最大の魅力であるコートのケアが重要なポイントになります。毎日のブラッシング、定期的なシャンプー、目に掛からないように頭部の毛をリボンで結ぶなど、きめ細やかなケアが必要です。

さみしがり屋で甘えん坊な点もあるので、留守がちな人よりは向き合う時間を十分作れる人向けと言えるのではないかと思います。

特別、注意が必要な病気はありませんが、膝蓋骨脱臼には注意してあげてください。

関連記事:「動く宝石」ヨークシャーテリアの性格、しつけは難しい?寿命、子犬の価格は?

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7位 ラブラドールレトリーバー

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体高:54.0~57.0cm
体重:25.0~34.0kg
原産国:イギリス

大型犬ですが、実はとても飼いやすい犬です。
盲導犬、聴導犬、警察犬、麻薬探知犬などとして活躍するワーキングドッグとしても有名ですね。

とにかく人懐っこく、利口で友好的、子どもや他の犬とも仲良くできる上に、訓練に対して熱心に取り組む性格なので初心者でも飼いやすくしつけやすい犬です。

大型犬で人気の犬種にゴールデンレトリーバーがあげられますが、毛の手入れや、忍耐強さの面を踏まえると、ラブラドール・レトリーバーの方が初心者向けと言えます。

小型犬に比べればフード代や治療費がかさみますし、毎日一時間以上の散歩、知的な規則性のある訓練が必要になりますが、圧倒的な存在感やパートナーとしての魅力は比べものになりません。

関連記事:ラブラドールレトリーバーはどんな性格?しつけや飼う際の注意点

本当に飼いやすい犬とは

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飼いやすい犬の条件について見てきましたが、犬選びで最も重要なのは、自身の住環境に合った子を選ぶということです。

例えば、

初めて犬を飼う、飼育の知識がない方であっても、家にいる時間が長かったり、地方の戸建てならば、吠える声が大きくても大した問題にはならないでしょう。

毎日のスキンシップ代わりに被毛のケアをしてあげられるのならば、抜け毛が多い犬種でも苦にはならないはずです。

「飼いやすい犬の条件の中で、何が大丈夫で、何が譲れないか」

全て当てはまる犬種は存在しない以上、これを頭に入れて選ぶ必要があります。

一人暮らしの方が選ぶべき犬とは

ただ、一人暮らしの方については相性うんぬん言ってられないのも事実。

留守にする時間も長いでしょうし、しつけやお世話をする時間は必然的に短くなります。
犬というのも生き物ですから、飼い主とのコミュニケーションが取れないというのは、精神的な負担や負荷がかかるでしょう。

こういったことを考慮し、飼いやすい犬の条件の中でも最も重要な、「小型犬」、「大人しい」、「吠える声が静か」これらが該当する犬種の中から選ぶことになります。

そして、帰宅後は、しっかりと愛犬とコミュニケーションを取り、犬種によっては被毛のケア、時間があれば散歩に連れて行ってあげる。

大変ですが、一人暮らしで犬を飼うというのは飼い主、犬ともに負担がかかります。
そういった覚悟が出来て、初めて犬を飼う資格があるのではないか。と、個人的に考えています。

関連記事:一人暮らしでも飼いやすい犬種はどれ?選ぶ基準とポイントもチェック!

まとめ

飼いやすい犬の条件と、それに該当する犬種を紹介しました。

飼いやすい犬の条件
・小型犬(室内犬)
・性格が大人しい・友好的
・吠える声が静か
・抜け毛が少ない
・身体が丈夫

より多く当てはまるほど飼いやすい犬になります。

飼いやすい犬種
・トイプードル
・柴犬
・ポメラニアン
・チワワ
・ミニチュアダックスフンド
・ヨークシャーテリア
・ラブラドールレトリーバー

ただ、飼いやすい犬種も沢山いるものの、全て該当する犬種は存在しないため、ご自身の生活環境に合った犬種の中から選ぶ必要があります。

「何が大丈夫で何がそうでないか」

犬を選び際は、このあたりを重視して選ぶようにしてください。
そうすることで飼い主はもちろん、犬も幸せな暮らしを送ることができるはずです。

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