人気の犬種として知られているビーグルですが、その要因は様々。
気質的に賢く飼いやすい上に、しつけもしやすいという、言うことを聞かなくて困るといったこともほとんどありません。
ビーグルは有名なキャラクター、スヌーピーのモデル犬としても知られていますが、そもそもはどういった犬種なのでしょうか?
項目ごとに紹介していきたいと思います。
↓ビーグルは何位?
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ビーグルの歴史
古来より、うさぎ狩りに使役してきた狩猟犬のハウンド種で、16~17世紀のイギリス、エリザベス女王の時代においても優れた嗅覚を生かして、うさぎ狩りのパートナーとして活躍していました。
狩りを行う際のビーグルは他の猟犬とは異なり、集団で獲物を追う習性があります。
さらに、獲物を追う際に吠えるという特性もあり、日本においては主に猪猟で活躍していたとされます。
ビーグルという名前の由来は、フランス語で『小さい』を意味する『beag』が訛ったものとする説や、歌うような吠え声から『開いた喉』を意味する『begueule』から名付けられたとの説があります。
その後、ビーグルは狩猟犬としてだけではなく、ショードッグやペットとしても人気を集め、イギリス、イタリア、ギリシャ、フランスといったヨーロッパ諸国で広く飼われるようになりました。
ビーグルってどんな性格?
狩猟犬というと攻撃性があるとされがちですが、ビーグルというのは獲物を探して追い詰めるのが仕事で、自らがうさぎを捕まえたりするわけではありません。
したがって、性格的に攻撃的な部分は少なく、狩猟犬と言われる犬種の中ではもっとも愛想があり、人懐っこい性格の持ち主です。
ただし、そうは言ってもやはり、根気強くうさぎを追いかけ回してきたビーグル。
集団の中でも、独立心を持って行動する時もあり、何か興味のあるものに対して集中してそれをどんどん追ってしまうという一面も持ち合わせています。
したがって、しっかりとしたトレーニングをしていないビーグルは、そこら中の匂いを嗅ぎまわり何かを追うようにどんどん進んで行きます。
無駄吠えはある?
ビーグルの狩りの特徴でもある、獲物を追い詰める際の鳴き声は習性でもありますが、非常に声量のある良く通る声で吠えます。
目標を達成するまで諦めずに吠え続ける忍耐力があります。
忍耐という面では優れた部分と言えますが、無駄吠えという意味では非常に厄介なものでもあります。
大半の子は吠え癖がつきやすいため、しつけが大事になります。
なお、大声で押さえつけることは犬にはストレスを与えることになるだけなので、会話程度のボリュームで根気強く言い聞かせます。
しっかりと信頼関係をもち、吠えてはいけない状況にしてこちら側でコントロールしている状態を保つようにしておく必要があります。
身体の大きさと被毛の特徴
被毛は短毛で、ふわふわとしたアンダーコートと光沢のある固めのオーバーコートの2種類を持つダブルコートで、生え変わりの時期にはアンダーコートの毛が大量に抜けます。
耳の長さが平均18cmと長い垂れ耳が特徴の犬種ですが、外耳炎になりやすいので注意が必要です。
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小柄ながらに丈夫な体つきをしており、大きな声で吠え、機敏な動きをしますが、その一方でビーグルはとても食欲旺盛で運動量の多い犬種です。
運動量が足りていないと、肥満になりやすい傾向にあります。
また、低い姿勢で獲物を追う習性があるのですが、この姿勢というのは腰への負担、ヘルニアなどの病気につながります。
日々の生活の中で高い所からの飛び降りや、階段の降下などには特に気を付けなければなりません。
普段、過ごすことになる部屋の床材なども極力、滑らないものに変更することで、老後の骨盤関係の怪我、病気を防ぐことができます。
寿命
12~15歳
体重でいうと中型犬に分類されるのですが、小型犬並の寿命の長さを誇ります。
なお、狩猟犬であるビーグルは、小柄ながらもかなりの運動力があります。
日常生活においてストレスを与えないためにも、運動量を満たしてあげることが健康維持と寿命をのばす大切な要素となります。
さいごに
活発でやんちゃ、遊びが大好きで賢く従順で訓練もしやすいビーグル。
日本だけでなく、世界中で飼われていることからも、その魅力を伺うことができます。
愛嬌もあり、飼い主以外の人や他の動物ともすぐに仲良くすることができます。
ビーグルと良い関係を築くことができれば、きっと楽しい毎日が送れることでしょう。