バセットハウンド

垂れ耳と胴長短足のバセットハウンドの飼育方法~性格、寿命、大きさ、価格は?

バセットハウンドは大きな垂れ耳と胴長短足な体型が特徴の中型犬です。

マリリン・モンローの飼い犬や映画、刑事コロンボでコロンボの飼い犬として登場したこともあって知名度はかなり高い犬種ですが、犬としての細かい特徴まではあまり知られていないのも事実。

今回はそんなバセットハウンドの魅力、飼育時の注意点、性格や寿命、価格について紹介していきたいと思います。

↓バセットハウンドは何位?
関連記事:意外と飼いやすい?人気の中型犬ランキング!1位の犬種はこれ!

スポンサーリンク

人気の中型犬、バセットハウンドってどんな犬?

basset-hound002
バセットハウンドはフランス原産の嗅覚ハウンドで16世紀頃から存在していた記録があります。

ベルギーの寺院で飼育・繁殖されていたセント・ヒューバートの子孫が後にバセットハウンドの基礎犬になったと考えられていますが、現在の胴長短足の体型になった経緯は定かではありません。

元来、バセットハウンドは猟犬として活躍していました。

ヨーロッパでは18世紀後半から19世紀頃から猟が庶民の間でも行われるようになっていたのですが、馬に乗って従者や犬を引き連れて優雅に楽しむ貴族の猟とは違い、庶民の猟は生活のための猟であり、自分の足で歩いて獲物を追わなくてはいけません。

そのため、一緒に同じスピードで歩く猟犬が求められたわけですが、そんな猟犬にぴったりな犬としてバセットハウンドは歓迎されました。

1870年代にイギリスに持ち込まれたバセットハウンドは、イギリスの繁殖家の手によって洗練され、1880年代後半からは輸出もされるようになり、以後、じわじわと人気が上昇して、映画やテレビ、漫画やアニメのキャラクターとしても度々使われるようになりました。

中でも靴メーカーの商標となったジェイソンという名のオスは、世界中で一番有名なバセットハウンドとなりました。

バセットハウンドの飼育


バセットハウンドは猟犬ではありますが、スポーティーに走り回ることはなく多くの運動を必要とする犬種ではありません。
毎日1時間程度のお散歩で十分運動量が賄えます。

しかし、胴長の体型ゆえヘルニアになりやすい傾向があるため、体作りをする若犬の時期は、しっかりと運動をさせて筋肉をつけておく必要があります

短毛な犬種なのでお手入れは比較的、楽でブラッシングも週に一回程度でも問題ありません。
また、顔や体の大きなシワには汚れが溜まりやすいので、きれいな布やウエットティッシュなどでこまめに拭いてあげるようにしてください。

しつけはしやすい?

バセットハウンドは知能が高く、飼い主に対しての忠誠心も高いので飼育しやすく、しつけもしやすい犬種といえます。
元々狩猟犬であったので、しつけにも根気よくとりくんでくれます。

しかし、頑固な一面も持ち合わせています。
特に匂いに対する執着心が強く、気になる匂いがあれば、その追跡に夢中になってしまいます。

この辺りについては幼犬の頃から根気強くしつけていくようにしましょう。

外耳炎に注意

バセットハウンドは垂れた大きな耳を持っており、垂れ耳の犬種に多く見られる外耳炎に気を付けてあげなくてはなりません。

垂れた耳のせいで中に湿気がこもりジメジメした状態になり、ダニや菌の温床になってしまい、そのせいで激しい痒みと痛みのある炎症をおこしてしまうのです。

定期的に外耳炎になっていないかチェックしつつ、耳掃除をして予防してあげるようにしましょう。

関連記事:犬がかかりやすい外耳炎とは?原因、症状、治療内容から予防方法まで

吠える声は大きい

バセットハウンドは犬の中でも特に吠える声が大きい犬種です。

それもただ大きいだけでなく、低く、響くような声なので、思っている以上に遠くまで聞こえてしまうこともあるほど。
集合住宅などや近隣が密接した住宅地などでは近所の迷惑になってしまうことも少なくありません。

子犬のうちから根気よく、吠えない、吠えても止めさせられるように、しっかりとしつけをしていく必要があります。

スポンサーリンク

バセットハウンドってどんな性格?


バセットハウンドは犬の中でも非常に温厚で呑気な性格をしており、他の動物や小さな子供に対しても、忍耐強く、終始穏やかに対応してくれるでしょう。

とても辛抱強く、優しい反面、マイペースで頑固な一面も持ち合わせています。
お散歩の途中で気になる匂いを見つけたら、その匂いが途切れるまで追いかけるような事もあります。

オスとメスでの性格差はほとんどありませんが、比較的オスは甘えたがりが多く、メスは社交的な場合が多いようです。
また、オスの方が攻撃性が高いとされていますが、ほとんどの場合は威嚇のみで、逆にメスの方が喧嘩が多いといえます。

寿命

バセットハウンドの平均的な寿命は10歳~12歳といわれています。

ダックスフンドやウェルシュ・コーギー・ペンブロークが14歳程度といわれているので、同じような胴長短足の犬種の中では若干短い傾向があります。

また、バセットハウンドは遺伝性の疾患が比較的多いというのに加えて、自然交配での出産が難しい犬種でもあるため、そのあたりが他の犬種よりも比較的やや短い寿命につながっているのかもしれません。

関連記事:犬が気を付けたい遺伝性疾患。命の危険性と症状。なぜ日本で多い?

大きさ

体高:33~38cm
体重:18~27kg

身体の大きさの割に体重が重たく、骨量の多いしっかりとした体格です。

価格

バセットハウンドの子犬の価格は約20万円前後です。

希望するカラーによって価格の差があり、人気のあるレモンカラーですと25万円を超える場合もあります。
トライカラーであれば15万円前後で購入できる場合もあるようです。

購入はブリーダーからが一般的

バセットハウンドはブリーダーからの購入が一般的です。

仔犬のうちはペットショップでも目にすることができますが、その機会は決して多くはありません。

タイミング次第のところがあるので、購入を考えているのであればブリーダーの元を訪ねるのがいいでしょう。

他にも保護犬を引き取るという手段もあります。
吠える声に悩まされていた飼い主が手放したという事例もそれなりにあるため、保護犬として目にする機会もあります。

まとめ

フランス生まれのバセットハウンドは穏やかで賢く、飼い主に従順なので飼育が楽とされがちです。

ですが、垂れ耳なので外耳炎になりやすく、吠える声が大きい、さらには遺伝性疾患のリスクが高いというのは飼育する上で頭に入れておいた方がいい犬種でもあります。

中型犬ということで特に若犬の頃の運動量には気を配らなければなりません。
そもあたりをクリアできれば、問題なく、飼育できる犬でもあります。

知名度はそこそこですが、中型犬全体の中でも飼育頭数がそれなりにいるというのが犬種としての魅力を物語っているともいえますね。

スポンサーリンク

関連記事



-バセットハウンド

© 2023 ~ワンライフ~ 犬との暮らし、しつけ、飼い方、生活情報など