決してメジャーな存在ではありませんが、とても歴史ある犬種であり、世界中の人々に愛されています。
ここではそんなアフガンハウンドの被毛や寿命、子犬の価格について見ていきましょう。
美しく優雅なアフガンハウンド
長い被毛とすらっとしたフォルムが美しいアフガンハウンド。
犬とは思えないほど気品あふれる姿、佇まいは、古くから富と象徴とされ、見る者を魅了してきました。
全ての犬種の中で最も古い歴史を持つ種だと言われており、紀元前4000~5000年頃には既に存在していたとさえ言われています。
身体能力の高さから狩猟などの実用犬として使役されてきたアフガンハウンドですが、20世紀頃になるとその美しさに注目が集まり、ショードッグとして人気を博すようになりました。
現在でもその姿に魅了された愛好家は多く、世界中で愛される犬種となっています。
関連記事:古い歴史を持つアフガンハウンドの飼育方法~性格、被毛の手入れ、大きさは?
アフガンハウンドの被毛の特徴
アフガンハウンドの特徴と言えば、絹のような光沢を持った美しい被毛です。
一般的には引きずるほど毛が長いイメージがありますが、中にはそんなに毛が長くないものもいます。
主に短毛種、房毛種、長毛種の3種に分かれており、一般的なイメージが強いのは「長毛種」や「房毛種」になります。
「こんなに長い毛は邪魔なだけなのでは?」と思われるかもしれませんが、アフガンハウンドがこういった進化を遂げたのには理由があります。
それはアフガンハウンドの原産地であるアフガニスタンの気候です。
彼らが生息するのは険しい山岳地帯や砂漠地帯など、時には寒暖差が50度にもなる過酷な環境です。
アフガンハウンドの特徴的な被毛は、そういった環境に順応するために進化したもので、通気性と保温性を兼ね備えた特殊なものなのです。
ただし、日本の高温多湿な環境とは相性が悪いので、飼育するとなると、マメなお手入れが必要になります。
特に長毛種は放っておくとすぐに毛玉ができて絡まったり、汚れがこびりついてしまったりするので、普段からこまめにブラッシングを行いましょう。
根元から一気に梳かすと絡んで毛玉になってしまうので、毛先からほぐすようにするのがコツ。
シングルコートなので他の犬種と比べて特に抜け毛の量が多いということはありませんが、やはり長い毛なので目立ちます。
日頃からきちんとブラッシングをすることで、換毛期でも極力抜け毛を落とさないようにすることは可能です。
また、定期的にトリミングやシャンプーを行う必要もあります。
ただしアフガンハウンドはトリミングやシャンプーがとても大変なので、お店に行っても断られてしまうことがあります。
飼育前に、きちんと施術をしてくれるお店があるかどうかを確認しておきましょう。
もしくは、自分で手入れができるように準備を整えておいてください。
被毛の色
アフガンハウンドは、あらゆる色が公式に認められています。
基本のカラーはブラック、クリーム、レッド、ホワイト、グレー、ゴールデンなどが一般的。
その他にもシルバー、ブルー、ブリンドル、ブラック&タン、ブラック&シルバー、ブラック&クリームなど実に様々なカラーバリエーションが存在します。
毛が長い分、色によってもかなり印象が変わってくるので、個体ごとで大きな個性があります。
関連記事:古い歴史を持つアフガンハウンドの飼育方法~性格、被毛の特徴と色、大きさ、寿命は?
アフガンハウンドの寿命はどれぐらい?
平均寿命は10~12歳という大型犬の中では、長寿な部類に入ります。
長寿を目指すためにはしっかりとした運動によるストレス発散、そして熱中症や皮膚炎などアフガンハウンドがかかりやすい病気に気をつけましょう。
購入方法
ペットショップではスペースの関係上、よほどメジャーな犬種でない限りは大型犬はあまり取り扱われていません。
アフガンハウンドも例外ではなく、また日本国内ではまだ飼育頭数の少ない犬種であるため、一般のペットショップで見かけることは稀です。
いざ購入するとなると、やはりブリーダーからになります。
アフガンハウンドは遺伝的に問題のある場合も少なからずあるので、親犬や血統をしっかりと確認できるのはブリーダーから購入する時のメリットですね。
里親募集を利用する方法もありますが、前述のように国内では全体の飼育頭数自体が少ないので、アフガンハウンドがちょうど良いタイミングで里親募集に出されることは少ないでしょう。
子犬の価格
アフガンハウンドは、一般的なペットタイプか、それともショータイプかによって子犬の価格も大きく変わります。
ペットタイプでは20万~30万円ほどが相場で、ショータイプになると50万円~というのも珍しくありません。
毛色によっても価格に差が出ることがあります。
まとめ
アフガンハウンドは、一緒にいるだけでとても優雅な気分にさせてくれる犬種です。
運動量や被毛の手入れ、しつけの難易度などを考えると少し上級者向けではありますが、多くの人にとって一度は飼育してみたい憧れの犬種なのではないでしょうか。
独特な存在感はペットと飼い主という立場を超えて、家族やパートナーのような関係で共に過ごしてくれるはずです。