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トイプードルがかかりやすい11の病気~それぞれの治療、対処法とは?

      2017/05/14

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人気の犬種として知られるトイプードルですが、このトイプードルがかかりやすい病気というのはご存じでしょうか?

飼い主本人も知らないということが少なくないと聞きます。

いくら健康に気を付けていても病気にかかってしまうことがあるのは犬も人間も同じ。

「身体には気を付けているから大丈夫!」

ではなく、トイプードルを飼っているならば、まず知っておいてください。

なお、下記ではトイプードルが発症しやすい病気と治療方法についてまとめました。

病名と症状だけでも頭に入れておき、もしもの時はすぐに行動に移せるようにしてください。

関連:トイプードルは毛色で性格が違う?カットの種類と寿命の長さ、子犬の値段は?

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トイプードルが発症しやすい病気

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トイプードルが発症しやすい病気の症状と治療法を紹介していきます。

掲載している病気は多く、飼い主として複雑な気分になってしまう方もいるかもしれませんが、命の危険性がある病気は少ないですし、しっかりと治療をすればすぐに完治するものが大半です。

進行性網膜萎縮症

「PRA」とも呼ばれる遺伝性の眼疾患です。

目にある網膜の光を受容する部分に異常が生じ、徐々に網膜の委縮が進行することにより視力が低下し最終的には失明してしまう、代表的な眼疾患です。

初期段階の症状として、これまで喜んでいた夕方の散歩を嫌がり始めたり、暗がりでだんだん歩けなくなったりするといった「夜盲症」が見られることが特徴です。

治療方法

残念ながら遺伝性の疾患のため、治療法は見つかっていません。

そのため、回復を期待することができないのがこのPRAの難しさでしょう。

ただ犬の視力は人間ほど良くはなく、日頃から嗅覚と聴覚のほうが発達しているため、徐々に目が見えなくなる状況に慣れてしまうことも多いものです。犬が生活の中でストレスを感じないように歩行の妨げになるようなインテリアをなるべく少なくしたり、エサや水の場所も決めておくことで生活の困難さはかなり改善されます。

他の遺伝性疾患は?
関連:犬が気を付けたい遺伝性疾患。命の危険性と症状。なぜ日本で多い?

外耳炎

垂れ耳なうえ、耳道にも毛が生えっているトイプードルに最も多い疾患の一つです。

耳垢に細菌が繁殖して炎症を起こす耳の疾患で、耳道の粘膜が細菌に感染する細菌性、マラセチアといった特定の細菌に感染した真菌性、耳ダニなどのように耳の不衛生な環境が原因とされています。

初期段階としては、しきりに首や耳の後ろを痒がったり、症状が進むと痛みが出てきて飼い主にでさえも触られるのを嫌がったりします。

詳細:犬がかかりやすい外耳炎とは?原因、症状、治療内容、予防方法は?

治療方法

外耳炎は獣医師による治療が必要です。

診察では耳あかを採取し、まずは炎症の原因となっている細菌を確定します。

同時に耳の炎症の状態やにおいなどを確認後、抗生剤と耳洗浄剤で処置します。

自宅でも耳の洗浄と抗生剤の処置は2~3週間ほど必要になるので、診察時に耳の洗浄方法をしっかり教えてもらいましょう。

日頃からの耳掃除を習慣づけることで耳を清潔に保つことができ、外耳炎を予防することができます。

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フォンビルブランド病(偽血友病)

遺伝性の病気の一つで、血液中のたんぱく質の異常などを原因とした機能欠損によって血液が固まりにくくなる症状です。

軽度のⅠ型、中度のⅡ型、重度のⅢ型と症状の進行によって3つのタイプに分類されています。

ちょっとしたことでも出血してしまうため、鼻血や血尿、歯茎からの出血などが止まらないことで発症に気付くことができる、命に関わる重大な疾患の一つなのです。

治療方法

遺伝性疾患のため、残念ながら止血異常を改善する治療法はありません。

そのため、血が止まらない、鼻血や血尿、紫色の血液痕などが見られたらすぐに動物病院で遺伝子検査を受け、適切な処置を受けましょう。

過剰出血の場合はその時点で輸血投与処置がなされます。

また1型、Ⅱ型の場合のみ止血作用に働くホルモン剤が有効ですが、Ⅲ型となると有効な効果のある処置がないことを認識しておきましょう。

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)

副腎皮質や脳下垂体にできた腫瘍や、脳下垂体の過形成によって、副腎皮質ホルモンが過剰に分泌され発症する病気です。

症状は様々。大量の水分摂取や腹部の膨張、頻尿、エサをよく食べているのに痩せてしまうなどが主な症状として挙げられます。

症状が進行すると免疫力が低下してしまうため、感染症や合併症を発症しやすくなり、放置すれば命に関わる怖い病気です。

治療方法

症状のいくつかが見当たり、また元気なく眠っていることが多いなどいった異変があればすぐにかかりつけの動物病院にかかりましょう。

治療方法としては、腫瘍の場合は外科手術による摘出や放射線治療が必要になってきますが、ほとんどの場合ホルモン剤投与などの薬物治療が主になります。

ホルモン剤投与による場合は、勝手に飲ませるのをやめさせたりしてはいけません。必ず動物病院の指示に従って服用させて下さいね。

僧帽弁閉鎖不全症

なんらかの原因で心臓の弁がうまく閉まらなくなり、心臓に流れる血液の一部が逆流してしまう、小型犬に最も多いといわれている心臓病の一つです。

血液が逆流してしまうと手足の冷えや息切れ、発作といった全身にもあらゆる症状が現れるだけでなく、最悪の場合不整脈や心不全といった命に関わる症状に見舞われることもあります。

治療方法

残念ながらこの病気が改善することは難しく、一般的に薬物療法による症状の軽減が有効な治療法とされています。

ただ小型犬は肥満による負担が大きいため適切な食事や適度な運動による肥満防止は症状を進行させないための有効な予防策と言えるでしょう。

何より早期発見が最善の治療につながるので、定期的に動物病院で診察してもらうようにしましょう。

骨の病気

跳ねるように走る姿が愛らしいトイプードルですが、実は骨の疾患を持つことも多いのです。

レッグペルテス

生後6~7ヶ月の成長期に起こる大腿骨の変形や部分壊死により、股関節周辺の痛みや過敏症、足を引きずるといった症状がみられる骨の病気です。主に片足だけに起こりますが。時には両足に発症する場合もあります。原因は不明とされていますが、遺伝やホルモン異常の他に、骨や関節の異常により大腿骨の先端への血液供給の不足により起こることが判っています。

治療方法

比較的軽い症状の場合は、運動制限や鎮痛剤の投与などの薬物療法を中心とした内科的治療で経過観察となります。一方、大腿骨頭の壊死など症状が重い場合は外科手術を行ない、術後も長期リハビリやマッサージが必要になります。早期発見が適切な処置へとつながります。少しでも股関節の異常が見られた場合は、動物病院でX線検査を受けましょう。

膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)

通常、後ろ脚のひざ関節部の中央にある膝のさら(膝蓋骨)がずれる、もしくは正常な位置に収まらず外れてしまう病気です。

トイプードルに多く見られる代表的な病気のひとつ。

遺伝性(先天性)の場合は生まれた時点でひざ関節の異常や形成不全が見られ、ジャンプや落下による外傷性(後天性)の場合には膝の晴れや不自然な歩行などの症状が見られます。

治療方法

先天性のケースを除き、ケガや落下による後天性のケースは症状がすぐに出ない場合がありますが、少しでも様子に異常があれば早めに動物病院の診察を受けましょう。

症状によって4段階に分類されますが、日常に支障をきたすほどの症状の場合には外科手術が必要になります。

自覚症状がない場合でもジャンプを制限したり、床に滑り止めのカーペットを敷くなどの症状の悪化を予防することも治療のひとつです。

皮膚の病気

いつも愛らしいカットで楽しませてくれるトイプードル。

特徴、長所ともいうべきものの一つに抜け毛の少なさというのが挙げられるのですが、
その抜けにくい毛で覆われた皮膚は蒸れやすく、決して強くわけでもなく、皮膚疾患にかかるケースも多いのです。

アトピー性皮膚炎

ハウスダストや草花、花粉などの環境因子や特定の食べ物などの食物因子など、アレルギー反応を引き起こす原因物質を摂取、吸引することにより免疫異常を起こし、激しいかゆみや発心、炎症を引き起こす皮膚の病気のひとつです。

個体によってアレルギー因子も症状も異なるため、しきりにかゆがる、発疹などの異常に注意が必要です。
1~3歳頃に発症しやすいとも言われています。

治療方法

主な治療法は外用薬をはじめ、時には内服薬を含めた薬物治療となります。

皮膚の状態やアレルギー源となる因子を特定したら、徹底してその因子を排除した環境づくり、適度なシャンプーやトリーミング、清潔な生活環境の整備といった環境療法、食事による体質改善など様々な治療法を薬物治療と組み合わせて進めていきます。

一般的には完治が難しい病気のため、根気よく治療を続ける必要があります。

脂漏性皮膚炎

皮膚の新陳代謝機能が過剰反応し皮膚の油脂バランスが崩れることによって、さまざまな症状が引き起こされる、とても稀な皮膚の病気です。

代表的な症状として、皮膚や毛質がベタッと脂っぽくなる、肌が乾燥してフケが多くなる、体臭がきつくなるなどが挙げられます。

常に前身に痒みが生じるため症状がひどくなると脱毛したり、外耳炎などの別の病気も併発したりするため注意が必要です。

治療方法

残念ながら、現在のところ直接効果のある治療法は発見されていませんが、皮膚の状態によって症状を抑えたり軽くするためのお薬が処方されるケースがほとんどです。

この病気は一度発症すると非常に治りにくいので油断は禁物で、日頃からこまめなブラッシングやシャンプーなど皮膚を清潔に保つケアが最も重要な治療法といえます。

膿皮症

皮膚にある細菌が異常繁殖することにより発疹ができる、犬の皮膚炎でも最も発症率が高い皮膚の病気です。

栄養不足や合わないシャンプーなどによる不適切なケアによって皮膚の細菌異常が主な原因とされています。

初期症状では目や口の周り、手足の付け根など皮膚が弱い部分に発疹が現れ、症状が進行すると腫れや痛み、化膿がひどくなり、最終的には脱毛や色素定着を引き起こしてしまいます。

治療方法

目や口周り、手足の付け根など皮膚が比較的弱い部分に発疹が見受けられたら、すぐに動物病院で診察を受けましょう。

皮膚の状態を確認後、症状に合った抗生剤が処方される薬物治療が主になります。

一般的に約2週間ほど抗生剤の服用を続けると症状はかなり改善されます。

しかし、勝手に飲ませるのを止めると症状を悪化させる原因になりかねないため、適宜診察を受け必ず獣医師の指示に従いましょう。

その他の病気

トイプードルに多いその他の病気についてもご紹介しましょう。

てんかん

脳の構成する細胞(ニューロン)の異常により、急に手足が引きつるなどのけいれん、自力で起き上がることができない、時には泡を吹くなどの発作症状がみられる疾患です。

発作は数秒から数分間続くことがあり、体の一部だけがけいれんする軽度から意識がなくなり全身がけいれんを起こす重度まで発作の程度は様々。

遺伝による先天性の場合がほとんどですが、外傷性などの後発性の場合もあります。

治療方法

先天性、後天性のどちらも完治は難しいとされています。

てんかんの特徴として発作を繰り返すたびに症状の程度が重くなることが挙げられるため、発作を抑える抗てんかん薬を中心とした薬物療法が主になります。

その他、脳腫瘍や脳炎といった障害による「症候性てんかん」の場合は原因となっている患部への治療が優先となる場合もあります。

さいごに

トイプードルは、その天真爛漫で従順な性格で家族として迎えたその時から可愛らしさはどんどん増していく犬種ですし、いつまでも元気でいてもらいたいもの。

トイプードルがかかりやすい病気について知っておくだけで日々のケアも変わりますし、日常を健康的に過ごすことで防げる病気もあります。

健康的でより素敵な生活が送れるよう、ぜひ参考にしてみて下さいね。

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