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効果はある?犬のサマーカットの必要性と注意点

      2016/01/30

120夏になるとペットサロンはサマーカットの犬でにぎわいます。

トイプードルやポメラニアン、柴犬などのサマーカットは、思わずクスッと笑ってしまうような可愛いものが多く人気です。

暑さ対策、かわいい、涼しそうな見た目がいい、という理由から、選ばれる飼い主が多いのですが、実はサマーカットには大きな落とし穴があります。

時に愛犬に辛い思いをさせてしまうこともあるので、カットする際は頭に入れておいてください、

以下では、サマーカットの効果と注意点についてまとめました。

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サマーカットの前に犬の毛の役割を知ろう

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まず、犬の毛の役割について知っておいてください。
犬の毛には次の3つの役割があります。

外的刺激から体を守る

犬の毛は直射日光、紫外線、雨、風などの刺激から皮膚を守ります

人も夏は日焼け止めクリームを塗ったり、上着を着て直射日光から皮膚を守ります。こうしなければ日焼けし、真っ赤になったり、皮が剥けたり、細胞が痛んだりするのですが、これは犬も同じです。

犬は皮膚が人よりも弱く、外的刺激にとても弱い動物です。
毛で覆うことで皮膚を守っている以上、サマーカットで短くしてしまうと外的刺激に皮膚が晒される状態になってしまいます。

断熱材の役割をする

家の改装番組などをご覧になったことはありますか?

古い住宅を改装する時、必ず壁に断熱材を入れていますが、こうすることで家の中が外気温の影響を受けにくくなります。

犬の毛の役割というのはこの断熱材と同じ。

暑い夏、毛の表面の温度は非常に高くなっていますが、その熱がそのまま皮膚に伝わることはありません。毛が空気を含んでいて外部と皮膚の間に空間を作り、熱の影響を直接皮膚に伝えないようにしています。

サマーカットで毛をカットしてしまうということは、断熱材を奪うということになります。

体を守る

外出中、道路で転んでしまったとします。

長袖・長ズボンと半袖半ズボン、どちらで転んだ時の方がケガをするでしょうか。また、蚊がたくさんいる夏の夜、あなたは長袖長ズボンと半袖半ズボン、どちらで外に出ますか?

これと同じことが犬にも言えます。犬の毛は私達の服と同じで、皮膚をケガや蚊などの虫から守っています。サマーカットで毛を刈ることは、裸にしてしまうことと同じなんですね。

サマーカットする時の注意点

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サマーカットによって毛がなくなるとトラブルが起こりやすくなることは、ご理解いただけたと思います。

だからといって、サマーカットがNGということではありません。サマーカットをした後は次のことに注意をしてあげてください。

直射日光に注意

サマーカットした犬にとって直射日光は天敵です。

紫外線など皮膚にダメージを与える日光は室内でも注意が必要。
できるだけ紫外線をカットする機能付きのレースを利用する、犬を窓の近くに近付けないなどの工夫をしてください。

エアコンに注意

夏の室内にエアコンは欠かせませんが、エアコンの冷気が犬に直接当たらないようにしてください。
人も裸で冷風に晒され続けると体調を崩しますが、これは犬も同じです。

皮膚トラブルに注意

毛がなくなった犬は、蚊・ノミ・ダニなどの虫に刺されるリスクが高まります

また、夏によく使う虫除けグッズが皮膚に触れると殺虫成分を皮膚に塗り付けることになります。皮膚トラブルの原因になりますので注意してください。

散歩中の茂みや石壁などもケガの原因になりますので極力避けるようにしたり、服などでガードしてあげてください。

日中の外出を極力避ける

これはサマーカットしていない犬も同じですが、夏の日中は外出を極力控えた方がよいでしょう。

熱中症や皮膚トラブルの大きな原因になります。

毛質が変わる

犬種によりますが、カットすることで毛質が変わる可能性があります。

特にバリカンを利用した際、時に毛質が変わることがあります。

ハサミの入れ方、カットの道具などで全体の毛質がまちまちになり、その犬種本来の毛並、毛艶を失うことがありますので注意が必要です。

特にストレートで美しい被毛だったのに、サマーカットの後からは毛質が変わり、くるくるになってしまったということも。

サマーカットよりも効果的な暑さ対策

手軽にできる楽しい水遊び

犬の暑さ対策でもっとも効果的なのは、水の中に犬を入れること。特に毛をカットしていない犬を水に入れると効果絶大です。

水は蒸発する時に周囲の熱を奪っていきます。

犬の毛が水を含み、体の表面に多くの水が長い時間付着した状態になるということは、皮膚の近くで水が蒸発し続け、熱を長い時間奪っていくことになります。

水遊び自体、犬のストレス解消、運動になりますので非常にお勧めです。

アンダーコートをカットしよう

オーバーコートとアンダーコートがある犬種は、皮膚が露出してしまうようなサマーカットではなくアンダーコートをカットするトリミングをしてあげてください。

皮膚に近い場所に密に生えているアンダーコートをカットしてあげることで通気性をよくし、熱や湿気がこもらないようにしてあげてください。まめにブラッシングを行い、時々ファーミネーターなどでケアをする「おうちトリミング」でじゅうぶんです。

プラッキングをしよう

 ・ワイヤーコートダックス
 ・ミニチュアシュナウザー
 ・ジャックラッセルテリアなどテリア系の犬

こうした犬はサマーカットではなく、「プラッキング」をしてあげてください。

プラッキングとは
古くなった(そろそろ抜けそうな)毛を抜きとることです。こうすることでむだな毛が取れますし、適度な刺激が皮膚を強くするとも言われています。

また、剛毛犬種はプラッキングを継続的に続けることで、初めて、美しく強い毛が生えてくると言われています。

プラッキングの技術を持っているトリマーが少なく、ケアの時間も普通のトリミングの倍近く掛かるため、敬遠されがちですが、犬にとってはサマーカットよりも有益なケアとなります。

トリミングナイフの使い方さえ覚えれば、飼い主が自宅でプラッキングすることが出来るので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

夏の暑さが犬に与える悪影響は広く知られるようになり、犬と一緒の外出を控えることは一般的になってきています。サマーカットをしても、直射日光などに注意をすれば犬のトラブルを避けることができますし、服を着るなど楽しみの幅も広がります。

賛否両論あるサマーカットですが、注意点を熟知した上で対策を取りながら楽しんでみてもよいと思います。また、できればサマーカット以外の楽しみ方も模索してみてはどうでしょうか。

一番大切なのは愛犬の健康と幸せです。飼い主本位にならないよう注意しながら楽しんでくださいね。

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