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愛犬が無駄吠えを止めさせるためのしつけの基本と応用&しつけでしてはいけないこと

      2018/04/15


今回は愛犬が吠えないようにするためのしつけについて。

犬を飼う上での悩みで多いものには「トイレのしつけ」や「噛み癖」「留守中のいたずら」などがありますが、中でも「吠えるという行為」は周りに迷惑をかけてしまったり、通りがかった人や犬を怖がらせてしまったりと、深刻に悩んでいる飼い主が多いのが現状です。

そもそも犬にとって吠えることは自然なことですが、人間社会で共に暮らしていく中では時に深刻な問題になることがあります。

犬が吠える心理には、いくつかのタイプがあることはご存知でしょうか?

今回は、この「吠える」問題に関して、まずはしつけの基本を3つと、吠える理由別しつけ方法を紹介していきたいと思います。

なお、基本部分は飼い主と愛犬の主従関係をはっきりさせるためのしつけ方法で、吠える以外の問題にも対応できます。

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吠えるのを止めさせなければいけない理由

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犬、祖先であるオオカミが野生で生きていたころは、群れの仲間に情報を伝えたり、コミュニケーションを取るために吠えていましたが、現代社会においては近所迷惑やトラブルの元になってしまいます。

そのため、吠えないようにしつけることはとても重要でなことで、飼い主として避けることはできません。

他にも、噛まないようにすることや、排泄を決まった場所でさせる、跳びついたりしないようにするなど、これらのしつけをすることは、犬を飼っている人たちのマナーとして、犬自身とその家族が快適に楽しく過ごせるようになるために必要なことなのです。

正しいしつけで吠えるのを止めさせる

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吠えるのをやめさせるのは決して難しいことではありません。

犬との主従関係は子犬の時から築いていくべきですが、成犬になってからでもやり直すことは可能です。

しつけと言うと「おすわり」「まて」「ふせ」と思う人もいるかもしれませんが、それはどちらかと言うと訓練と考えた方がいいでしょう。

しつけは人間社会で犬が暮らしていくのに必要なこと、訓練は人が求める行動を犬が指示によって行えるようにトレーニングすることです。

訓練はご褒美を与えながら学習させていきますが、しつけは飼い主とのスキンシップを大事にして信頼関係を築いていく基礎の部分です。

飼い主がリーダー、犬はそれに従うという主従関係が築けていれば、吠え癖はもちろん噛み癖などの問題行動もなくなることでしょう。

仮に、吠えたり、噛み付こうとしたときにでも、きちんと制御することができます。

犬との関係を見直すためにまずは、3つの基本のしつけを徹底することです。

基本となるしつけは「リーダーウォーク」、「ホールドスティル&マズルコントロール」、「タッチング」の3つになります。

しつけの基本1 リーダーウォーク

しつけの基本その1「リーダーウォーク」

リーダーウォークとは命令されなくても犬が自ら飼い主の横に付き、飼い主に従って歩くようにするしつけです。

犬社会では先頭を歩くのはリーダーと決まっています。

リーダーウォークで飼い主が散歩の主導権を握るようになれば、犬は飼い主をリーダーと認めるようになり無駄吠えもなくなりますし、他のいろいろなしつけや訓練がスムーズにできるようになります。

まずは立ち位置を確認します。

犬を飼い主の左もしくは右のどちらかに座らせ、静止した状態からスタートします。

人の膝と犬の胸、犬の前足先と靴紐の始まるところが揃うように立ちましょう。

リードは、手首に巻きつけたりせず、折りたたんでもつとコントロールしやすくなります。

リードが張っている状態は、犬が抵抗しやすくなるため、常にたるみを持たせた状態で歩くようにします。

左側にいる犬が、飼い主の前に出るときには、わざとぶつかるように左回り、もしくはその逆であれば右回りにターンして先に歩くことを拒みます。

犬が思うままに歩こうとしたら、必ず犬が行こうとする方向とは逆の方向に歩くようにします。

これを続けているうちに、犬は自分が行きたい方向に行けず、そのうち人を見ながら歩くようになります。

ある程度できてきたら、途中で立ち止まってみます。

犬も立ち止まって人の横に座ったら、その時初めて犬の目を見て褒めてあげましょう。

リーダーウォークの一番のポイントは、必ず、無言で犬を見ずに行うことです。

犬に人の前を歩かさないようにコントロールすることがこのしつけの大事なところです。

しつけ基本2 ホールドスティル&マズルコントロール

しつけの基本その2「ホールドスティル&マズルコントロール」

ホールドスティル&マズルコントロールとは、 犬の服従本能を育む、しつけ方法で飼い主を信頼して体を預けられるようにするしつけです。

犬の服従本能育み、従属的な性格を形成するために効果的です。

このしつけは生後2ヶ月頃から始めるのがベストですが、成犬から始める場合や体に触られるのを極端に嫌がる場合には、リーダーウォークをしっかり行い従属心を育ててから挑戦するとスムーズにできるでしょう。

ホールドスティルとは、 犬の背後にまわり両膝を床について胸元に抱き寄せることを指し、その姿勢のまま犬のマズルをもって、ゆっくりと左右上下へと自在に動かすのがマズルコントロールです。

マズルを左右上下の順に向けていき、今度はマズルをぐるりとゆっくり回します。
やりやすいように手を持ち替えても大丈夫です。

最後に静かに犬を解放して犬の後ろに立ちます全てが終わるまで無言で行うことがポイントです。
もちろん、出来た時には優しく褒めてあげましょう。

犬が触られるのを嫌がるマズルを持ってあえて動かすという行動は、犬の従属心を高めることにつながります。

マズルコントロールができるということは、口の部分を人に触らせる=口で人を攻撃しないと認識していることになります。

ホールドスティル&マズルコントロールのもうひとつのポイントは、両膝を床につけて姿勢を安定させまたの間に挟み込むようにして犬を座らせることです。

犬が抵抗しても途中で絶対にやめてはいけません。
「いやがれば止めてもらえる」と学習してしまいます。

飼い主はゆっくり落ち着いてしつけを行いましょう。
背後から抱きしめられることで、 犬は飼い主に対する信頼感を深められるようになります。

慣れるまでは1日2~3回行いましょう。

しつけの基本3 タッチング

しつけの基本その3「タッチング」

タッチングは体のどこを触られても嫌がらない犬になるようにしつけです。

隅々まで自由に触れるようになれば、犬が飼い主に服従している証拠です。
タッチングは、 遊びたくて吠えてくるような犬にも効果的で、犬の服従心を育てる上で非常に重要です。

タッチングができるようになると、唸ったり、吠えたり、噛もうとする、犬の苦手なブラッシングや爪切りなどの手入れも楽になり、動物病院での診察治療も素直に受けられるようになります。

まず犬にフセをさせた状態からスタートします。

フセをさせた状態から身体を横向きにして耳、 足先、尻尾などの体の先端部分をゆっくり優しく触ります。

次に仰向けにしてお腹から足の付け根の鼠径部、顔の順番に触っていきます。

服従心が少しずつ芽生えてきたら、肉球の間や、爪、マズルや口を開けて歯や歯茎などもやさしく触ってみましょう。

犬が抵抗したら、上から両手でドンと犬の体を押さえて動かないようにロックします。

全身をまんべんなく触り終えたら、ゆっくりと犬の体を起こしていき、最初のフセの状態に戻します。

犬を足の間に座らせてから人が先に立ち上がり、犬から手を放し解放します。

1回30~40分が目安です。
基本的に無言で行いますが 、犬がおとなしくしていれば少し褒めてあげても大丈夫です。

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吠える理由でしつけのやり方は異なります

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吠えるのを止めさせるしつけの基本について紹介しましたが、応用部分については「吠える理由は何であるか」によって異なります。

それぞれのタイプ別のしつけ方法を紹介していきたいと思います。

「わがまま要求吠え」

餌や散歩をせがんで吠える、抱っこをしてほしくて足元で吠えるなどの要求吠えには、吠えても要求は通らないということを辛抱強く学習しなおすことが大切です。

ついつい可愛さに負けて犬の要求を聞いてきた分、吠えるとなんでも思い通りになると学習しています。

対処法は、どんなに吠えても無視をすることです。
犬を一切見ずにそっぽを向くか、犬から離れてしまうことです。

それでも吠えることをやめない場合には、無言でハウスやゲージに入れて落ち着くまでその部屋から出ていきます。

吠えが落ち着いたら、餌やおやつを与えたり、ゲージから出したり、散歩に連れて行くようにしましょう。

要求が通らないとわかると、犬もそれを覚えてわがままにふるまうことがなくなります。

「分離不安などが原因で吠える(寂しがり屋)」

飼い主がすぐそこに見えているにもかかわらず吠え続けている犬や、出かけようとするとずっと吠えている犬は分離不安の傾向があると言えます。

分離不安の犬は飼い主と離れているとその心細さから精神状態が不安定になり、ずっと吠え続けたり、粗相をしたり、物を壊すなどのいたずらをしたり、体の同じ部分を舐め続けたりと様々な問題行動を起こします。

出かけているときに吠え続けている犬の場合、人の出入りに犬が敏感にならないようにすることが大事です。

家を出るときも帰ってきた時にも普段から犬に声をかけないようにします。
「じゃあね、行ってくるね」などの言葉を合図に途端に吠え続けてしまうからです。

さりげなく出て行き、帰ってきた時に犬が玄関に迎えに来ても犬に大げさに声をかけないようにします。

対策は、飼い主が犬に依存しすぎないことです。
一人でも不安にならないよう、日頃から室内のハウスに入れて留守番をさせるなど工夫すると良いでしょう。

留守番に慣れる方法は、 もうすぐ出かけるということを察知されないことが大切です。

そろそろ出かけるかもという公式を犬が学習してしまっているため、精神が不安定になってしまうのです。

「出かける準備をする=置いていかれる」という公式が成り立たないことを学習させることがポイントです。

服を着替えるなどの出かける準備をしつつ、そのままリビングでお茶を飲む、一度、表に出るけれども5分してすぐに戻る、この戻る感覚を少しずつ伸ばしていくと、犬は「出かけてもすぐに帰ってくるかも」と人が出かけることに反応しなくなります。

「権勢本能が強く威嚇で吠える」

権勢本能が強くテリトリーに侵入してくる他の犬や人には容赦なく吠え、時には噛み付くこともあるタイプです。

散歩で前のめりになって飼い主を引きずって歩いたり、スリッパなどを咥えてきては離さず、離そうとすると飼い主にも威嚇してきます。

散歩中など出会った犬とは目をそらさず、常に威嚇して吠え散らかし闘争本能も全開です。

このタイプはとにかくリーダーが飼い主であることを理解させるよりほかありません。

最初に紹介した3つの基本のしつけを徹底させることが吠え癖を直す一番の近道です。

「エネルギッシュ、元気が有り余って吠える」

人見知りもあまりなく、知らない人や犬を見るとすぐに遊びに誘ったり何でもおもちゃにしてしまったりバイクやボールなど動くものに過敏に反応したりと落ち着きが全くありません。

犬が楽しそうだからとついつい犬のペースに合わせていると、ますます興奮状態になり、とにかく吠えまくる、すぐにどこかへ行こうとするなど手がつけられなくなる恐れがあります。

このようなタイプは、生活に静と動のメリハリをつけてあげなければいけません。

公園などでしっかり遊ばせて元気を発散させてあげることはストレス解消にもつながります。
普段過ごす室内の中では反対に、静かに過ごさせるようにします。

興奮して吠えたりしてもすぐに制止できるよう、タッチングをマスターし、「まて」などのコマンドでも、しっかり落ち着かせられるように訓練しておきましょう。

「不十分な社会化により、怖さから吠える」

家の中では元気でリラックスしているのに一歩外へ出ると人や他の犬や車の音、街の音に怯えてパニック状態に陥ってしまい、怯え吠えや不安吠えが多くなってしまうタイプです。

本来であれば、生後2~3か月の時期にいろんな人や犬や物に触れられさせることがとても重要で、この社会化が不十分な故、吠えやすい犬になってしまいます。

怯えて吠えるだけでなくストレスがかかり胃腸に影響して下痢をしやすかったり、食が細くなったりと健康にも悪影響を及ぼします。

このタイプは小型犬、特にテリア犬に多く見られますが、持って生まれた性格が神経質な場合もあります。

一番根気がいるタイプですが、焦らずに、犬友達の協力なども得ながら知らない人や他のおとなしい犬と触れ合う機会を作り、少しずつ慣れさせましょう。

しつけでしてはいけないこと

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しつけのコツは褒める、叱るのバランスが9対1です。

正しい行動をした時にしっかり褒めてあげることで、初めて犬はその行動を身につけることができるのです。

叱るのは、犬がいけないことをしている時にストップをかける合図と考えるようにし、冷静に一度だけはっきりと叱ります。
体罰は犬の心に傷をおわせるので避けるようにしてください。

叱り方には良い叱り方としてはいけない叱り方があります。

しつけでしてはいけない叱り方

大声でさわぐ

気分にあわせて大声で叱ると犬がその声に合わせて興奮したり、怯えてオドオドした性格に育ってしまうため、感情的に叱ることは禁物です。

何度もくどくど叱る

既にやってしまったことを長々と説教しても犬には理解できません。
叱るときには現行犯で一度だけにします。

正面から嫌がることをする

叩いたり、体をつかんだり、犬が嫌がることをしてはけません。
犬が飼い主に不信感を抱き反抗的になることもあるため、体罰は禁物です。

叱ったあとはそのままにせず必ずフォローするようにし、しつけの最後は必ず褒めて終わらせるようにします。

ただし、叱った直後すぐにフォローをすると犬は混乱してしまうので、一息ついて落ち着いてから褒める行動をいったんさせてから終わらせるようにしましょう。

まとめ

犬は自分の家族を群れの仲間と認識し、家族をよく観察しながらそれぞれの関係を作っていく動物です。

犬と人が楽しく快適に暮らすうえでもっとも大切なことは、飼い主が犬の良きリーダーになるということです。

吠え癖などのトラブルを抱えていても、毎日少しずつ基本の3つの正しいしつけを意識すれば、これまでの逆転していた主従関係も修復することができます。

信頼関係を深めて、犬が安心して暮らせるようにしてあげましょう。

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